午前:汗まみれの峠越えと小さな国の国境
朝から山を越えた。1時間ちょっと上り坂をこぎっぱなしで上った。でも、そんな場所にも関わらず、他にも自転車の人たちが結構いる。汗がしたたり落ち、目がしみる。やっとの思いで頂上へ上ると、おばちゃんライダーが一人休憩していた。さすが自転車の国ヨーロッパだ。おばちゃんでもこんなところをサイクリングするらしい。

上ったので今度は下る。下っても下ってもまだ下る。ミニベロは安定性に欠けるのであまりスピードは出せない……。悲しいが、下りもスローペースである。下っていくとまた大きな湖が現れた。
小さな街に入ったのでミネラルウォーターを買おうと思うが、今日は日曜日なので店が開いていない。やっと自動販売機を見つけたのでジュースを購入。しかし、お釣りがなぜか1/2セントが3枚……。1.5ユーロのはずだが、しょうがないので先へ進む……。
湖に桟橋があったので降りていってみる。小魚がたくさん泳いでいた。湖が大きいせいか魚種も海の魚のようだ。今日は日曜日なので、すれ違う自転車の人たちも家族連れ、幼児用キャリアを引いて走っている人たちが多い。
お昼を過ぎたので川沿いに降りて昼食にする。昼食は昨日パン屋で余分に入っていて余った菓子パンだ。余分に入っていたといってもお金はきちんと払っていると思うが、どこで聞き間違えたか定員が2つ入れていた。大豆のあんこ入りのパンをほおばる。こんな風に言葉が通じないので、小さなトラブルは日常茶飯事だ。
午後:リヒテンシュタインの城と地獄の坂道
あと15km程で目的地。渓谷を抜け、山の麓沿いを走る。いよいよ川を越えればリヒテンシュタインに入る。この場所も特に検問所のようなものはない。橋の上に旗が立っているだけである。
川を越えた向こうの丘の上に小さなお城が見える。今日は時間もあるのでお城へ行ってみることに。行く途中、日本人ツアーの観光バスが横切っていった。
城は見えるが麓は街で囲まれているのでルートが分からない。二人組みの男女が歩いていたので尋ねてみる。二人は散歩中のようだったが、「一緒に行こう」と自分を連れて行ってくれた。偶然、二人は横浜に友達が住んでいて、2回程日本へ行ったことがあると言っていた。そんなことを話しながら上り口まで連れて行ってくれた。
城へと上っていく。どうやらマイナーな城のようで人気がない。自転車を押して上るが、砂利道と荷物の重さでうまく進まず苦戦する。なんとか上りきるが、やっぱりマイナーな城だったようだ。誰もいない……。でも街も見渡せ、とても綺麗だ。今回の旅で初めて城を間近で見た。ノスタルジックな気分にさせてもらった。
城をおり、眼下に見えていたCOOPによる。リヒテンシュタインにもスイスと同じお店があり、こちらもBio(オーガニック)コーナーが充実。ちょうど店員さんがBioコーナーをどう見せるか考えているようで、お店も力をいれているようだ。
宿への最後の試練
今日の宿へ向かう。ちょっと丘の上にあるホテルだ。今日は予約しているので、精神的プレッシャーがなく気持ちが楽だ。
しかし、ここからが大変だった。かなり急勾配の坂道を登っていく。自転車をこいでいくのは難しいほどの急坂なので押していくが、荷物が重いので押していくのも大変……。GPSによると、この急坂をどうやら5kmほど登らないといけないらしい。かなりきつい……。目が汗でしみる。丘というより山の中腹にあるようだ。
休憩しながら進むがいっこうにつかない。ついに歩道がなくなった。車道は車がすごいスピードで走り抜けていく。ふと見ると砂利のわき道があり、標識に目的地の住所が書いてあるので、こちらの道を選択。砂利の坂道は大変だが、ハイスピードの車の横を歩くよりはいいだろうと思いこちらの道を選択した。
砂利の坂道は、キャリアについている重い荷物で重心が後ろにいき、上り坂と相まって前輪が浮き、タイヤのグリップ力がなくなり、気を抜くと自転車がひっくり返りそうになる。
しばらく上がると、まさかの展開!!!! 道が登山道になり狭くなっている!! 自転車では明らかに無理な道……。今更引き返すのも悔しいのでしばらく考えるが、答えは明確である。引き返すことにした。
車道を押していく。こちらもかなりの急勾配なので、20、30m進むとへばってしまう。ハイスピードの車を横に休憩しながら、汗をぼたぼた落としながら進む。通り過ぎる車の運転手はあきれ顔で見ているが、とにかく前へ進むしかない……。
2時間弱かかり、ようやくホテルへ到着した。
今日は大変疲れたが、ビールがとてもうまい!!









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