11日目 ドイツ農家民宿体験

午前:自転車での走り方、旅の「コツ」

ドイツには有名なアウトバーンがある。速度無制限で無料の高速道路である。(しかし、速度無制限区間は全体の20%ぐらいで、近年有料になるらしい。)無料であるため入り口もなく、自転車で入ろうと思えば入れるので厄介だ。そしてその他に車専用のバイパスのような道路、自転車や車が走れる街の道路、自転車専用道がある。

ドイツは日本のように道路がどこへでもつながっているわけではなく、しかも数が少ない。日本の感覚で方向を頼りに走ってもたどりつけない事が多々あるのだ。自転車で走れるのは自転車道と街の道路だけなので、道路サインの標識の方向と実際に進む方向とは異なることもよくある。なのでドイツを走るにはちょっとしたコツが必要だ。このようなことが良く分かっていなかったので、今まで目的地へ行くのにすごく時間がかかっていた。

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道路事情が分かってきて、分岐点のポイントでは、必ず確認して走るようにした。道を訪ねた人の中には良くわかっていない人も多いので、また、どうやって行くのか(自転車で)もしっかり話さないと、アウトバーンの方向を言われて引き返す羽目になる。遠い場所を指すよりも、近い距離の場所を聞いていったほうが良いようだ。

途中で道を聞いた自転車乗りの人は**イスタンブール(トルコ)**から来たと言っていた。自分には見分けがつかないが、どうやら自転車で走っている人は外国人も多いようだ。

今日は天気も良く、目的地まで短い距離で順調に走れているので、途中の街で昼食を取ることにする。カフェでビールを飲みながら昼食だ。少し旅にも余裕がでてきてホッとする瞬間である。

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午後:シュヴァルツヴァルトと農家民宿への道

今日は先日カールスルーエでお会いした松田さんお勧めの**シュヴァルツヴァルト(黒い森)**の麓にある、ゲンゲンバッハの農家民宿を体験しようと思う。

日本でもグリーンツーリズムといって農家体験して宿泊するものがあるが、日本では受け入れ側の負担が大きくなってしまいがちで、事業として存続させるにはなかなか難しい現状だそうだ。ちょうど今日の日本のニュースで、農林水産省が自らの事業仕分けで、農家が営む民宿など都市と農村の交流を支援する「食と地域の交流促進対策交付金」を廃止したと発表があった。

細かい事情もあるのかも知れないが、自分としては日本の場合、このような事業はまだまだ模索段階でなかなか難しいと思うし、日本にはこのような文化がまだ成熟していない。だからこそ、国や行政の支援が必要だと思う。日本のエコロジー文化を育てるために、国がこのようなことにもっとお金を使うべきだ。目先のことだけでなく、もっと先をみて考えて欲しいと思う。

そのようなわけで、ヨーロッパの農家民宿とやらを体験しようと思う。

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13時ごろ目的地のゲンゲンバッハに到着。松田さんから「直接予約が難しいようであれば、街にはツアーインフォメーションがあるのでそこで聞いてみるといい」と言われていたので、インフォメーションを探す。スタッフはとてもよい感じで対応してくれた。松田さんから事前情報をいただいていたので、また松田さんから紹介してもらったと話すと、スタッフも察してくれたようで予約の電話をかけてくれた。

現地に行くには自転車で30分程だそうだ。山の中と思っていたのでアップダウンは無いかと聞くと「たいしたことはない」と言われ出発。

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そんなはずが無い、やっぱり山の中だ。ドイツ人は自転車に乗りなれているので、これぐらいの道はなんでもないのだろうと思う。しかし、日本ではなかなか自転車では行かないようなところだ。

息をきらして丘陵地に佇むGmeiner家の農家民宿に到着。

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夜:バウエルンホフとエンジニアの自転車

ドイツでは農家民宿のことをバウエルンホフ(Bauernhof)と呼ぶ。ひとつの大きな家・部屋を家族で借り、余暇を数日間過ごすのだそうだ。小さな子供づれの家族だと、子どもが騒ぎゆっくりできないので、このような場所で周りに気兼ねなく過ごす家族も多いらしい。ちなみに食事は自炊が基本だそうだ。施設提供側も宿泊施設を提供するだけで、日本のように何か特別プランを用意することは少ないらしい。(地域によってはいろんなプランを用意しているところもある)。干渉せず好きなように時間を使ってもらうのがドイツ流。ただし、ドイツの農家民宿のポイントは、触れる動物がいるかどうかが重要らしい。

てっきり、古い農家を改築したものかと思っていたが、建物は新しく建てられたもののようで、設備や内装も大変きれいに整えられている。一戸建ての建物は1フロアごとに使用できるように区切られ、3階建てで3組の家族が宿泊できるようになっている。

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中身も広く、リビングキッチンだけで50平米ぐらいありそうだ。そのほかに寝室が3部屋、トイレ、シャワーがある。キッチンも立派な設備が揃っていて、家族で料理が楽しめそうだ。これだけの設備で1泊約70ユーロ。
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1泊しか泊まらない人はなかなかいないそうだが(笑)、そこは状況を説明し分かってもらった(たぶん……)。敷地内にはさまざまな動物や簡単な遊具などがあり、子どもたちも十分楽しめそうだ。Wi-Fiまで完備されていたのには、驚かされた。今日は自分の家より広い部屋で一人泊まることにする。

食事は基本的には自炊だが、状況を説明し食事の手配をしてもらった。

夕方、Gmeiner家のお父さんが帰ってきた。いろいろ話をしていると、お父さんは自転車が好きでレースなんかにも出ているらしい。「私のバイクを見るか」といわれガレージへ。たくさんのバイクがあった。お父さん自慢のバイクはカーボン製、超軽量タイプだった。自分でカスタムするのも好きだそうだ。パーツはシマノが良いと言っていた。この二人乗り自転車はお父さんが作ったらしい!!

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お父さんはメカマニアだった。何でも仕事はロボットエンジニアだそうだ。なるほど、うなずける。
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午後8時、夕食。Gmeiner家の夕食に囲んでもらった。昨日Gmeinerさんの娘さんの誕生日だったらしく、両家のおじいちゃんおばあちゃんも来ていて、にぎやかな夕食を一緒にいただいた。とても良い時間だった。

コメント

  1. ナツ より:

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    ウルルン滞在記を地で行ってるね。
    別れの朝は、泣くんだよヽ(;▽;)ノ