日別アーカイブ: 2012年6月4日

ドイツ フランクフルトに到着 ヨーロッパ自転車の旅


フランクフルトの朝
ドイツは空路で福岡から韓国インチョン空港を経由して13時間、
初めてのヨーロッパは長かった・・・

皆んな、こんな思いをして海外へ行くのねー、結構大変!
なんて、呑気なことを思いながら(海外旅行は今回が2度目の初心者)

ドイツ・フランクフルト、到着!
(現地時間18時、日本との時差は-7時間、日本は深夜12時)

しかし呑気な思いも吹き飛ぶほど、到着そうそうトラブル連発!

まずは荷物の受け取りで、預けていた自転車の輪行バックがなかなかでてこない!
「もしや、無くなった・・・」
海外旅行初心者の私は、海外では荷物が消えることが多々あると聞いていたので不安がよぎる。
英語もほとんど喋れないので、身振り手振りで、近くにいた係りの人に尋ねる。

すると、自転車は別の場所に運ばれていた・・・
とんだ時間をくってしまった。

気を取り直して、自転車を運び空港の外へ、しかし外は雨・・・
とりあえず、自転車を組み立てる。
飛行機に載せる荷物は手荒い目にあうと聞いていたので
自転車を輪行バックにいれるだけでは不安で
ダンボールで補強していた、しかしそれにも関わらず、自転車のパーツの何箇所かが破損していた。
何とか調整で治りそうだったので、良しとする。

自転車を組み立て、周りをよく見ると、現在立っている場所は、どうやら2階らしく
建物に繋がっている道路は高速道路(アウトバーン)の様子
皆すごいスピードで走り去っていく。
とても自転車で通れる雰囲気ではない。

周りの人に道を聞くが(自分の語学力で、聞けているかはあやしいが・・・)
分からないって言われたり、通じなかったり、相手にされない
空港で場違いな格好の自転車を持ったあやしい東洋人なのでかもしれない・・・
ぐるぐる回ってみるが、なかなか空港からでれない。
元来、方向感覚には自身がある方なのだが、
この時ばかりは異国の地で舞い上がっていたのかもしれない
なんとか自力で出口を探し出し、ようやく迷路のようなフランクフルト空港から脱出

気を取り直し、今日の目的地のホテルがある市街地へ、出発!
のはずだったが、サイクルGPS(自転車用のルートマップが表示されるGPS)が作動しない・・・
これぐらいではメゲない!メゲない!
仕方がないので、予備で持って来ていたグーグルマップのコピーを見ながら走りだす。

空港の外に出て走り出すが、自動車の専用路らしいのか、人通りもまばら、と言うか、
日本の空港とはイメージが違い、森の中をさまよっている感じ
だんだん、不安になって来て、人がいると手当たり次第に道を聞いてみるが
要領を得ず・・・
やっと、道が分かるおじさんを捕まえる。
おじさんが言うには
「このサイクルロードを右に行って、左に行って、橋を渡って、行け」とのこと
言われたとおり、森中のサイクルロードを走ること10分ほど経過・・・
しかし森を抜けることはできない・・・

時刻は20時
雨も降っていて、森の中はだんだん薄暗く・・・
「うーん危険な香りがする」
今日のゴールの安宿は、中央駅付近のあまり治安がよくないエリアらしい
ますます不安に・・・

しばらくすると、道路が広くなり、車が数台路肩に止まっている。
発車しようとした車を発見!!

呼び止め、大きな声で「エェ、エクスキユーズミー!」

ドライバーの若い兄ちゃんが「ノープロブレム!」

おー、愛想が良い兄ちゃんで助かったと思っていたら

「日本人?」  ドイツ人の兄ちゃんは日本語で話しかけて来た!

こんな異国の地で、日本語がわかるドイツ人に出会えるとは、しかもこのタイミングで!
ラッキー!ラッキー!ラッキー!

少しの日本語と英語のやりとりをすると

彼は、自転車の道は知らないらしい
車の道にもあまり自信がないらしい・・・

しかし見兼ねた、ドライバーのお兄ちゃんは

ホテルの位置を車のナビで探し
さらに自転車を車に積んで、ホテルまで連れて行ってくれるとの事、

そこまで甘えるのは、どうかと思ったのと
海外は危険と聞いていたので、本当に信じて良いものかと思っていたが
辺りは暗くなり、このまま森の中をさまよう方がよっぽど危険だったので
彼を信じて乗せてもらうことに

車の中で、彼は
建築家の安藤忠雄が好きな事、自分は建築学科の大学生だということ
今日は空港でアルバイトをした帰りだった事など話してくれた。
(日本語まじりの英語で話してくれた)

無事ホテルに到着。
彼にお礼を言って別れる。
彼が本当に神様のようだった。
本当に助かった「ありがとう」

ホテルに付き部屋に入ると、どっと1日の疲れが湧き出してくる。
初日から、本当に大変な一日だった。
時差ボケと、初めて降り立つヨーロッパ雰囲気に
なんだか夢の中にいるような、そんな不思議な感覚の中、眠りについた。

総距離15Km

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