日別アーカイブ: 2012年6月5日

2日目 マインツへ ヨーロッパ自転車の旅

5時に目が覚めた、しかし、時差ボケで時間の感覚が変な感じ。
せっかく目が覚めたので、朝食までの時間、英会話の本を開く。
学生時代は、自慢じゃないが英語は苦手科目だった・・・
ヨーローッパ到着初日の昨日、ドイツ人との会話の中、「あっ、この単語何だったかな?」
聞き覚えのある単語の意味が分からず、はがゆい事ばかりだった。
今更ながら、もっと勉強しておけば良かったと少し後悔する。

朝食はロビー横のこじんまりとしたスペースでバイキング。
メニューはパン。パンと言っても日本のモノとは異なり、硬くて素朴な感じ
このパンが数種類あり、ハムやチーズをのせて食べるスタイル。
ハムやチーズも数種類のモノが用意されていた。
日本では専門店でないと取り扱っていないようなモノばかりで
ヨーロッパに来たんだという感じがした。
本来ならばしっかり味わって食べたいところだが
今日のスケジュールなど考えると余裕がなかった。

小さなホテルの小さなレストランには、様々な国の人達が集まっていて異様な雰囲気だった。
日本人ぽい東洋系の人もちらほらいるのだが、日本人かな~って思っていたら
フィリピン系のような東南アジア系の言語で話していた。
隣のテーブルには小柄で大人しそうなアジア系の若者
日本人なら自分に気がついて話しかけてきてもいいだろうに
と待ち構えていたが、そんな気配もなく・・・
(自分のテーブルには日本語で書かれた「英会話の本」を置いていたので)
朝食を食べ終わり「日本人ですか?」とたずねてみると
「はいそうです。」 と待っていたかのように即答!
どうも向こうも話しかけられるのを待ち構えていた様子(笑)

彼も昨日、京都からやってきたらしい
一人旅で1週間ほど滞在するとの事、その他にも何気ない会話をかわし
お互いお元気でと、挨拶をして別れた。
話しかけて良かった。

今日はSIMカード(携帯のネットが使えるようにするためのもの)と地図を買いに
繁華街へ、その後、第一目的地のモアバッハへ向けて移動しようと思っていたが
メールやブログを書くことに時間を取られて、お昼近くになってしまった。
フランクフルト市内
ホテル近くの繁華街へ、地図を求め本屋へ。
しかしドイツ語の表示じゃ何が書いているかさっぱり・・・
目的地の場所であるモアバッハと経由地のハインツのサイクルマップがないか、スタッフを見つけて聞く
早口でほとんど聞き取れないが、めげずにやりとり・・・
なんとか身振り手振りも交え理解してもらい、スタッフのお姉さんは目的地の地図を探し始めてくれた。
ドイツというかヨーロッパは、自転車専用道路が確立されていて、自転車用の地図が驚くほどたくさんあった。
ヨーロッパは自転車文化が確立されているので、自転車旅行者も多く、専用道路が沢山存在しマップも充実している様子。
スタッフのお姉さんはちょうど良い地図が無いらしく、探すのに苦戦している模様
申し訳ないので、とりあえず経由地のマインツのものだけでいいよ
といいたい所だが、なんて言ったらいいかわからない・・・
ヒヤリングは何となく解るが、自分の言いたいことが言えないのが悔しい・・・
お姉さんが一生懸命探してくれ、進めてくれたのが2つのマップ。
この2つのマップを買うことに
S1020002.jpg
S1020003.jpg
2冊で13.85ユーロ、(1ユーロ/104円)日本円で1440円程度
痛い出費だが仕方がない。昨日の事を考えると、ドイツの道は日本の感覚では走れない・・・

その後、SIMカードも探したかったが、今日の宿も探さないといけないので
(事前情報では16時ぐらいまでには宿を探しておいた方が良いとのこと)
今日の目的地のマインツに出発することにする。(距離45Km)
昨日動かなかったサイクルGPSの電源を入れる。
「動いてくれよ」と心の中で思いながら、再セット。無事うまく動き出した。
地図をみるとマイン川支流沿いを走ってさらに大きな川に合流する地点が経由地のマインツだ。
支流といっても川幅は日本の感覚よりかなり広い、日本の大きな川のそれ以上ある大きさだ。
川沿いを走ろうと地図を見ながら走るが、地図も英語なのかドイツ語なのかぐちゃぐちゃで、
いまいち判りづらい
ブドウ畑の横を走る
道沿いに広がる広大な葡萄畑
河川沿いの自転車道
自転車専用道路

思うように走れず分岐点でそのつど立ち止まり地図とにらっめこ
時間だけが過ぎて行き、なかなか前に進めない。
サイクルGPSで大まかな向かうべき方角は判別できるが
大まか過ぎて、実際の分岐点ではあてにならない。
道路は曲がりくねっているので、進むべき方向とルートが同じとは限らない。
しばらくすると、進むべき方向に大きな工場が立ちはだかっていて、
(本当にでかい、福岡空港3つ分ぐらい?)
どちらに進んだらいいかわからなくなってしまった。
ドイツの道路は日本のように自転車でどこでも走って言い訳ではなく、車の道路は自転車では走ってはいけないところが多々ある。また車の道路は皆すごいスピードで走っているので自転車で走るにはかなり勇気がいる。
なので、道路があっても自転車では進めないこともあるのだ。
また走っていてなんとなく分かってきたが、
街から街の間は、森や林になっている所も多いので、進むべき方向が判りずらい
まさに大自然の大地が広がっている感じがして、ヨーロッパの広大さを感じた。
現在走っている場所も雰囲気的にはどこまでも続く農道の中を走っている感じだ。
でも不思議なのは、そんな場所なのにどこからともなくサイクリングをする人たちに出くわす。
またおじさんが一人で歩いていたりする。(どっからきたと?どこ行くと?)
家族で犬と一緒に遊んでいたりする(学校行かんでいいと?)
かわいい家々ばかり
しばらくすると緑の景色は途切れ、住宅地へ出る。建物がどれもかわいい
昔の重厚な建物を改築しながら使い続けてる様子。
日本とは景色が違い、街全体がテーマパークを見ているかのよう
路上駐車が多い
住宅地で歩いている人を見つけ地図を見せながら今の場所を聞いてみる
田舎の方へ行くと英語が分からない人もたくさんいる様子
コミュニケーションがなおさら難しくなる。

自転車道は人気の無い森の中や小川沿いを走っていたりするので
たまに、心細くなる。
また路面は、アスファルトあり、土の道、レンガ、石畳
コンクリート、砂利、農道だったり
いろいろな道がサイクルロードになっている。

日本の感覚だと、アスファルトなどで整備されているように感じるが、様々な道でできている。
途中走っていると、野うさぎが道路にでてきた。
また大きな馬のウンコが落ちてたりする(多分馬だとおもう)
地図を見ながらでも、こんなに道に迷うのはどうしたものか、縮尺も本当に合ってるいるのだろうか?と疑いたくなってくる。

時間がないので、昼食も食べずに走っていたが、エネルギー切れになってきたので
少し休憩、日本から持ってきていたカロリーメイトを半分だけ食べる。
食べながら地図をよく見ると何やら線の色や種類で道路のタイプが異なるらしい。
サイクルルートは曲がりくねっているので、目的地には最短距離で行きたくても行けない。
走っているとなんとなく分かってきたが、
サイクルロードはすべてが繋がっているわけではなく、途中で切れ目がある。
しかし切れ目の道にはかならず、次のサイクルロードまでの標識がある
これをたどれば迷子にはならないようだ。
ルート攻略のコツが少しずつわかり
ロスしていた時間、距離を取り戻すため先を急ぐ
こんな感じでいたるところに自転車道のサインがあります。
■何気ない疑問
ドイツ人って、日本人とは違う、みんな共通する匂いがする
きらいな匂いではないが、なぜだろう。体臭も国民性があるらしい。
パンばっかり食べるとああなるのだろうか?
すこし余裕ができすれ違う自転車の人たちに手を上げて挨拶すると
皆、にこやかに答えてくれる。挨拶は重要だ。
ドイツは道路が日本とは逆で右側通行。まだ走っていてもなれなくて、向こうから急に車がきたら怖い気がする。
Rhein川にて
バスです
マインツのレンタバイク
マインツの大聖堂?
マインツの広場
16時ごろマインツ到着
マインツはフランクフルトよりは小さい街だが、それなりに活気のある街。
どうやらこの街は観光地ようで街の中心には広場があり、カフェテラスでみんな楽しそうにしている。
さっそく宿を探すため、インフォメーションセンターを探す。
(これも前情報で入手していたが、各街で情報センターが設置されていて、ホテルや観光情報がえられるらしい)
道ゆく人に訪ねてみるが、自分の発音ではインフォメーションを理解してもらえない様子
仕方がないので紙に書いて説明。すると分かったくれた。でも場所は知らないらしい。
苦労して理解してもらったのに残念・・・
インフォメーションはなかなか見つからない。
案内マップ(サイン)を発見( i )とかかれたインフォメーションあり
行ってみることに、どんどん坂道を登っていく、
こんなとこには無いだろうと戻っていくと、また別のところでサインを見つける
どうやら何か違っていたらしい。
そうこうしてようやくインフォメーションに到着。
また片言の英語でやりとり
マインツは観光地のようで60ユーロ以下のホテルは難しいらしい・・・
仕方がないので、お勧めの60ユーロを予約してもらう。
住所を聞かれたので事前に作っておいた名刺を差しだし記入してもらう。
海外は日本とは住所の書き方が異なるので記入も戸惑う、名刺を作っておくと楽にやり取りができて便利。

ホテルはその場所から15分ぐらいの場所にあるらしい。
お礼を言ってインフォメーションを後にする。

インフォメーションのそばにSIMカードを売っているT-mobileのショップを発見
入ってみることに。
しかしSIMカードを購入するには、かなりハイレベルな会話ができないと
購入が難しい
案の定、店員のお姉さんは分からないらしく、終いにはあきれ顔、
よく分からなかったが、前情報で仕入れた内容を信じて購入する事にする。
設定がうまくいけばいいのだが・・・
プリペイドSIMを10ユーロで購入、1日使用で0.99ユーロ
10日分、SIMカード代は実質0円である。
S1020005.jpg
その他に、ズボンが下がってしかたがなかったのでH&Mを見つけ、ズボンのベルトを購入。(9ユーロ)

ドイツはまだ肌寒い。予備で持ってきていた長ズボンを履いているのだが、ベルトを持ってきておらず、ズボンが下がって仕方なかった。
しかし先週は異常気象で30度を越える日があったらしい。

ホテルへ移動。
丘の上にあるホテル・・・
受付のおばちゃんがとても愛想がいい
自転車置く場所がなく、この日も部屋へ持ち込み
今日のホテルはエレベータ無し
「階段で自転車を担いでいく」というと、おばちゃんは驚いた様子で
部屋を階下の大きな部屋にしてくれた。
それでも3階までのぼる。
209だったので2階と思っていたが、昨日もそうだが
こっちは1階がEで2階が100という感じになっているので
209は三階であった。
おばちゃんはこんな小さい自転車、初めて見たといっていた。
Wi-fiもフリーで使うことができきたので、キーコードをもらう。
夕食はホテルのレストランだと高いので、隣のスーパーマーケットに買いに行くことにする。
スーパーには、いろいろと日本と異なり、興味深い、殻がカラフルに塗られたたまごを発見。
たべられるのだろうか?
ご飯はもちろん売ってないので、パンを購入するが
味気ないので調理せずにトッピングできるものはないかと探す。
野菜やツナ、ハムなどをミックスしたソースが豊富にそろっていたので
それを購入することに、念のため生で食べられるか定員に聞いてみる
英語が分からないらしい・・(たぶん)
お客さんの若いカップルが見かねて
英語でどうしたと聞いてきたので説明すると、
どうやら自分が選んだものは生では食べられないらしい・・・
苦い顔を二人ともしていた・・・
生で食べられるものとなるとかなり限定される様子
若いカップルも自分の事が気になっているようでその後も遠くからこっちを見ている
この食べ物は食べれるかと聞きにいくと、私たちがあなたに何か食べれるものを、探しましょうか?
と言ってくれたが、それは申し訳ないので遠慮して自分でなんとか食べれそうなものを選ぶ。
S1020001.jpg
今日はホテル代も少し高かったのでこんなもので節約、節約。

ホテルに帰ってまずは洗濯、お風呂の後はゆっくりしたいので
洗面所で裸になり、スッポンポンで今日の分も洗濯。
何気に前を見るとはだかで洗濯している自分の姿が鏡に映っていて、おかしかった(笑)
シャワーをあびて、食事にする。洗濯物が明日乾くか心配、まず乾かんだろうが・・・
だんだん眠くなってきた、気がつくと12時過ぎている・・・
日が沈むのが遅いので日本の感覚でいると、すぐ深夜になっている。
今日も色々な事があった。何気ない日常を過ごすだけでも、国の違い文化の違いで
とても新鮮、色々と戸惑うことも多いが刺激的だ。
そんな事を考えながら眠りにつく。

総距離:45Km