日別アーカイブ: 2012年6月8日

5日目 モアバッハに到着 ヨーロッパ自転車の旅

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今朝は山の中であるせいか少し肌寒い
今日は最初の目的地である再生可能エネルギーパークがある
モアバッハにいよいよ向かう。
地図を見ながら目的地のルートを探す。
丘をひとつ越える。下り坂になった。
地図ではずっと上りのはずだ、どうやらまた道を間違えたようだ。
下った丘をまた上る・・・
住宅地へ入りガレージにいたおじいさんに再度ルートを確認する
また丘を上る、かなりの急坂だ、疲れながらも丘の上の大きな幹線道路へでる
あいかわらずすれ違う車は高速道路のようなスピードで駆け抜けていく。
標高800Kmが頂上付近だ
上りがあれば今度は下っていく、
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モアバッハに到着
インフォメーションを探す。
iのサインを発見(インフォメーション)
中へ入る、取り合えず、先日通過したIDAR-OBERSTEINでプリントアウトしてもらった
ホテル情報を見せる
スタッフのお姉さんあまり対応がよろしくない
よく聞くとどうやら他に詳しいインフォメーションがもっと下った所にあるようだ
お礼を言って下へ下る、振るかえると、さっきの建物の下に駐車場があり
その一角にインフォメーションがあった。
危なく通りすぎるとこだった
中に入り、宿を探す、一人で泊まることと、WiFiが使える所を条件に探してもらう。
スタッフも英語は良く分からないらしいので困難だったが
なんとか宿を見つけてもらうことができた。
宿が見つかり一安心、これからが大変、再生可能エネルギーパークの見学がしたいということを
うまく説明できるかどうか、普通の人たちは観光しない場所なので
こんな身なりの自転車に乗った自分が、行きたい場所を理解してもらえるかどうか不安・・・
なんどかやり取りをするが、どうもうまく伝わってないようだ。
自転車に積んでいる本を見せる、ようやく理解してもらうことが出来たらしい。
すると本にも紹介されている、この町の建設局のミヒャエル・グレールさんがやってきた
信じられなかった!!とても興奮した!!!
グレールさんはこの町のエネルギーパーク立ち上げに際して
企業と地域住民の橋渡しをしたプロジェクトリーダだった人なのです。
(「100%再生可能へ! 欧州のエネルギー自立地域」より抜粋)
そしてエネルギーパークの見学を手配してくれた。
ちょうど今日の2時から見学会があるらしい。
今が12:30なので急いで宿へ行き
先に宿泊の手配を行ってから、荷物をおいて見学場所であるエネルギーパークへ向かった。
時間は1時間前だったが、また道に迷うと怖いので早めに出ることにする
丘の上にあり、自転車で30分程度かかった
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すこし時間があるので、手持ちのナッツとジュースで簡単にランチにし、
再度、エネルギーパークの事が書いてあるページを熟読する
■以下説明
このエネルギーパークは冷戦時にNATO軍や米軍の施設が多く立地し、地元に雇用を創出していた。
1995年にこの土地が自治体に返還されると再開発を巡ってさまざまなアイデアが出された。
当初は娯楽パークの予定だったが投資家が見つからず頓挫するが、偶然にも同年に、ドイツ国内で
再生可能エネルギー法が施行され、転機を迎える。
再生可能エネルギー法による電気の固定価格買取制度はドイツの風車ブームに拍車をかけた。
当初は地域住民との間で景観や音、日照権などの問題もあったが
行政のリーダシップの話し合いにより理解が得られプロジェクトがスタート
行政・企業・大学の研究室などが一体となり話が進んでいく。
その中で風力以外にもソーラーやバイオマス、また地域職場創出などが盛り込また。
風力発電以外に太陽光発電のさまざまなメーカータイプの実証実験が行われたり
バイオガス・コージェネレーションやペレット工場などが稼動している。
今後もエネルギー自給率を上げるため積極的な取り組みが行われる予定である。
(参考資料:「100%再生可能へ! 欧州のエネルギー自立地域」より)
しばらくするとバスがやってきた。
中から若い子たちがたくさん降りてきた。どうやら学生さんのようだ
聞いてみるとフライブルクの大学生だそうだ。
ここ四日ほど環境やエネルギの勉強をするためにツアーを組んで見学しているらしい
自分もその場に同行させてもらうことになった。
まず、セミナールームへ入り、エネルギーパークの担当者が説明を行う。
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ドイツ語なので全然わからない・・・30分ほど経過する
担当者の説明後も学生たちが積極的に質問を展開し1時間ほど説明があった。
その後、施設を見学して回る。
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まず始めに、風車を下から見上げ説明を聞く。
なるほど風きり音が聞こえる。風車の音は1Kmの範囲内で聞こえるらしい。
こんなにまぢかでで見るのは初めてだかなり大きい
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そして次にソーラー発電。
担当者の言っている意味は分からないが参考資料の本のおかげで
なんとか理解することができる。
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突然学生の一人が寄ってきて、「日本の方ですか」としっかりとした日本語で話しかけてきた。
彼は以前1年間日本に留学していたらしい。
この場で偶然にも日本語が分かる人がいるとは・・・
またしても奇跡である!!
こんなにラッキーでいいのか?さすがに自分が怖くなってきたぐらいだ
彼からの説明も受けながら、施設を回ることができ、充実した見学となった。
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フライブルクの大学生と言うことで自分も行く予定だと彼につげると、
来たときは連絡してくれとフェイスブックのアドレスを交換。
そして、彼らや担当者と握手を交わし別れた。
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4日かけて、山を越え谷を越えやってきた甲斐があった。
最初の目的地は大収穫であった。
今日はベリーエキサイティングであった。
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ビールで乾杯