日別アーカイブ: 2012年6月12日

カナダ人 強ししし!! ヨーロッパ自転車の旅

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今日はドイツ・カールスルーエからフランス・ストラスブールを目指す。走行距離約120Km
自分のペースでは二日ぐらいかかると思う。外はあいにくの雨
街から出るのが一苦労だった。迷いながらも何とか脱出しライン川沿いのルートにでる。
ライン川沿いといっても、いくつかの川や森の中を抜ける感じだ
走っているとサイクリングのおじさんに出会った。
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どうやら同じストラスブールを目指しているそうで
「一緒に来るか」と言われたので、ついていくことにする。
おじさんは半ズボンにぼろぼろのセータ・・・
雨が降り出すとビニール袋に穴を開けたものをかぶりレインコートにしている・・・
ワイルドだ!!
荷物も荷台に少しだけ載せ、ビニールをかぶせているので、
見た感じ、こういっちゃ悪いが浮浪者の大男といった感じだ。
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しかしこのおじさん道にほとんど迷うことなく
迷ったとしてもすぐに軌道修正し的確に走る。
おかげで今日はかなり距離を走れそうだ。
おじさんは水も補給せずガンガン走る。
おじさんのバイクはタイヤも大きく太いのでいいが
こっちはミニベロでタイヤも小さく細いので砂利道やぬかるんだ道ではハンドルをとられ
なかなかうまく走れない。
おまけに今日はかなりの向かい風だ。
時折、雨も降り、天気も悪い。
だがおじさんに負けるわけにはいかないので、どっちが根を上げるか根競べ!!
おしりが痛い・・・
おじさんと出会って3時間ぐらい走った14時ごろ、
おじさんが「のどか乾かないか」と
誘われるがまま休憩、昼食にする。
昼食の場所を探すにしても、道に迷ったにしても、
おじさんは英語ができるので難なくこなしていく
英語が出来ればと実感する・・・
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昼食時におじさんと話しをすると、
おじさんは3日前にフランクフルとに来たカナダ人だった。
名前はガイさん、んーなんか似ている・・・
ドイツに来る前に、ハノイから上海に北上してから来たと言っていた。
やっぱり只者ではなかった・・・
今は仕事の休みを利用して一人旅に来ているとのこと
お昼はビールにポークステーキ・ポテトを食べた。
カナダ人の主食は何かと聞くと「ステーキだ」と言っていた。
昼食後再び走り出す。
ライン川を渡し舟でわたりフランス入りする
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ガイさんは「ドイツよりフランスがいいぞ」と言っていた。
フランスは華やかな印象を受けた。ドイツも好きだがフランスも良い。
川を渡るだけでこんなに街が違うのかと驚いた。
フランスは花がたくさんあり、
家も赤茶色の屋根が多く明るい色したメルヘンチックな家が多かった
このペースで行くとストラスブールまで今日中に着けそうだ。
向かい風が強いのでおじさんが「自分の後ろにぴったりくっ付いて走れという」
こうすると後ろの人は風の抵抗が無くなり楽に走れる。
二人で交互に交代しながら進む。
16時、あとストラスブールまで20Kmの標識
しかし中々つかない、120Kmはかなり遠い。
道に迷う・・・
10kmぐらいロスしてしまった・・・
かなり強い雨が降ってきた
小屋を見つけたので雨宿り
しばらくするとフランス人らしき自転車の兄ちゃんも入ってきた。
おじさんと英語で何やらやりとり、早すぎてよく分からない・・・
雨が一向に止まないので小雨になったところで出発
ガイさんはサインを目印にバンバン走っていく。
後ろから、さっきのフランス人の兄ちゃんがやってきた。
あと少しなのでストラスブールまで案内してくれるそうだ。
18:30分 ストラスブールに到着
 
二人で宿を探す。
ホテルを見つけ早速交渉。
いっぱいであった。
ガイさんはホテルのインタネットを借りて
ストラスブールを検索する。しかしなかなか見つからない。
ネットより実際足で探した方が見つかることが多いと事前情報で聞いていたが
ガイさんに細かなニュアンスは伝わらないし
これからの時間だとどうなるかわからないので
旅の猛者に委ねる事にした。
二人とも雨とドロでドブねずみの様ないでたち
ホテルのスタッフにも近くのホテルに電話してもらうがどこもいっぱいだった。
仕方がないのでネットで空きが唯一あったヒルトンホテルに向かう。
一人330ユーロだ。仕方がない・・・
ホテルへ着くとネットで空きが合ったのに関わらずいっぱいだと断られる。
ガイさんもかなり怒ってスタッフに交渉しているが無理のようだ・・・
このいでたちじゃ仕方がない・・・
しょうがないのでヒルトンでインタネットを借りまた検索・・・
この場所からかなり遠くまでいけば空室があるようだ
40Kmも離れている・・・
ホテルに自転車を積めるタクシーを呼んでもらい高速を使って移動する
タクシー代100ユーロ。30~40分後到着。
宿代をガイさんがカードで立替予約したので
タクシー代は自分が払う。
タクシーの兄ちゃんがメータを見せ130ユーロだと言ったので仕方がなく支払う。
支払った後ガいさんがいくら払ったかと聞いてきたので130ユーロだと言う。
ガイさんはさっきまでタクシーの兄ちゃんとフレンドリーに話していたのに
ガイさんは話しが違うと運転手に怒り出した。
ホテルで電話で呼んだときに「100ユーロだ」と言ったのにおかしいと言って引き下がらない
運転手は雨の中、自転車まで運んだのにそれは無いだろうと言っている。
自分はタクシーだからしょうがないと思ったが
おじさんは一歩も引かない・・・
宿の主人も加わり、タクシー会社へ電話することに・・・
数分やり取り・・・
運転手も観念したようで「これでお互いさまだ」と言って
自分に20ユーロ手渡した。
運転手は捨て台詞を吐いて帰っていった・・・
タフ・ガイさんの勝ちである。
時間は22:00
今日の夕飯は宿で買えるビールのみ
今日は1日長距離を走り、トラブルもあり疲れたが
服もドロでドカドカなので洗濯してから消灯・・・
今日はヘビーな一日だった・・・