100%再生可能へ!
欧州のエネルギー自立地域
今回の旅のバイブルにしている本です。
この本のおかげで、
言葉の通じない私もずいぶん現地の状況が理解でき助かっています。
滝川 薫 編著
村上 敦・池田憲昭・田代かおる・近江まどか 著
■■内容紹介■■
脱原発を決めたドイツ、イタリア、スイス、原発を持たないオーストリア、デンマーク。農村から大都市まで、原発や化石燃料に依存しない再生可能エネルギーの聖地をジャーナリストが取材。エネルギーを意識して生きる市民、革新的な政策と事業を実現する地域のイニシアチブ。欧州社会の現実を日本の未来へ。
日別アーカイブ: 2012年6月19日
自転車修理 in Swiss
自転車を直すことは難しいとは思ったが
ダメもとで、昨日ホテルのスタッフから聞いた
自転車屋へ向かう。
ホテルから歩くこと20分
大通りの裏手にある。薄汚れたバイク・自転車修理屋さんという感じである。
店の中で年配のおじさんが自転車を修理している。
ハローと挨拶する。微妙な反応・・・
修理に夢中だ、しばらく待つことにする。
待たされること4・5分、まったく反応がないので
あきらめて帰ろうかと思うと店先にでてきた。
でも英語ができないらしく
お互い意味不明の会話・・・
一応修理箇所を指差して伝えたが、直せるのか直せないのか
わからない・・・
おじさんには悪いが、らちがあかないので、他の店を探すことに
途中でPost Officeを見つける。
もし自転車を買い換えるとなった場合、
今の自転車を日本に送り返さないといけないため
送付可能サイズや金額などを確認しにいく
BaselのPost Officeの対応を思い出すと
気が引けるが。開き直って聞いてみることにする。
確認した結果、どうやらサイズ的に送ることは可能だそうだ
92スイスフランで8~10日間程度で届くらしい。
SolothurnのPost Officeのおばちゃんは
あの窓口の刑務所の面会室のようなガラス窓を
オープンにして話しかけてくれた。
都会と田舎では国は違えど同じ感じなんだな~と思った。
送ることはできそうだと安心し
再度自転車屋を探す。
街中をぐるりと回ってみるが自転車屋は見つけることができず
しかたがないのでツアーインフォメーションで聞くことにする。
インフォメーションでバイクショップを教えてもらい
イングリッシュができるスタッフが要るかどうかも確認してから出発
観光地から外れた街の西側の方にあるショップだ
自転車屋へ到着、ショールームに自転車がたくさん飾ってあり
今度は期待がもてそうだと内心思いながらドアを開ける。
しかし人気が無い、ドアのカギもかかっている
表に自転車が飾ってあったのでしばらく見ていると
おばちゃんが自転車でやってきてショールームの隣の四角になった所へ入っていった
見ると自転車の修理工場になっていてスタッフ数人があわただしく
自転車を修理しているではないか、店の人もこちらに気づき出てきてくれた。
細かなニュアンスが話せるように
ホテルでネットを使い調べてきた英文を見せんがら説明する。
どうやらスポークを交換して直せるようだが
部品がなければ手に入れるのに2、3日かかるといわれる。
そこまで待てないと思い何度かやり取りしていると
お兄さん「わかった、店の中に入れ、すぐ修理できるかやってみよう」
的な事を言われ店の中へ
店の中には日本の自転車屋には無いような本格的な修理を行っていた
まるで車屋さんのようだ
お兄さんは手際よく自分の自転車を台に固定しホイールをはずしていく
スポークの長さをはかり、部品があるか確認・・・
どうやらBMX用のスポークがちょうど合うものが見つかったらしい。
しかもBMX用のものの方が強度があるようだ。
折れたスポークを交換し、他のスポークが問題ないか
強度チェックする。
また一本折れる・・・
うーんだいぶやられているようだ。
お兄さんは「問題ない」といっているが・・・
再度折れたスポークも交換
スポークが組みあがりアライメントの調整をする
(アライメント:ホイルの回転のぶれ)
なかなか合わないようでお兄さんも
「かなり痛んでいるのでホイールごと交換した方が良いようだ」
といっているようだ
すると隣で作業していたお兄さんが「俺に替われ」といって
アライメント調整をし始めた。
彼はとなりでずっとホイールアライメントの調整をしていた
始めに修理を担当していた彼に「彼はホイール調整のスペシャリストか」と聞くと
「そうだ」といって「彼はいつもホイール調整ばかりしている」と
笑いながら答えてくれた。
しばらくすると見事修理完成!!
また荷物の重みで他のスポークが折れるかも知れないと言って
スペアーのスポークを何本か渡してくれた。
修理時間も結構かかったが、しめて40スイスフランで修理。
現状からすると自転車を交換した方が良いだろうが
彼らのためにもこの自転車でがんばってみようと思った。
行けるとこまで行ってみるしかない!
スイスのバイクショップのみなさん、ありがとう!