月別アーカイブ: 2012年6月

カールスルーエ在住の環境ジャーナリスト ヨーロッパ自転車の旅

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午前中にショッピングセンターやサイクルショップに出かけました。
日本のショッピングモールのような所です。
概観はシンプルでスタイリッシュなので、日本の感覚だと
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ここはお店なのかと思うような感じです。
ドイツはどこのお店も看板、サインなどは必要最小限になっているので
景観なども考慮した都市計画がなされているのではないでしょうか?
この辺りは日本ももっと見習うべきところだと思います。
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サイクルショップ、日本とは違い品数が豊富。
ドイツの人はこれに小さな子どもを乗せて自転車につないで走ってます。
自分も一台欲しい・・・
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ドイツでは普通にクリーム色に塗られたベンツがタクシーで
そこらじゅうに走ってます。
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街の広場
午後からカールスルーエ在住の環境ジャーナリストの松田雅央さんにお会いします。
とても楽しみです。
http://www.umwelt.jp/duiz/duiz.html
松田さんとスターバックスで待ち合わせ
メールで突然のアポにも関わらず快くお会いしていただけました。
環境のこと、原発、都市交通、自転車、食、市民団体、農家民宿、クラインガルデン、etc・・・
いろんな事をお話しさせていただきました。
中でも印象的だったのは、
ドイツも20年30年かかってここまでやってきたのだから
日本も少しずつ変わっていけばいい
すぐに出来ないからと言ってダメだということではなく
続けること、諦めないことが重要
またドイツ人は市民団体の影響力が強い
市民、いろいろな団体が手を取り合い環境問題に取り組んでいる
この辺の団結の仕方がとてもうまいとのことでした。
そのほかにも自転車ロードマップについてなど
環境以外にも旅のアドバイスもいただきました。
松田さんと別れたあとは松田さんに教えていただいた
ビオスーパーマーケットに行きました。
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環境や安心や安全に配慮された食材です。
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日本に小さなお店はありますがここまで食材豊富なお店は見たことありません。
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夕食がてら試食をかねて美味しくいただきました。

7日目 カールスルーエ ヨーロッパ自転車の旅

シャトルバスとIEC高速鉄道を使って移動
フランクフルト・ハン空港からシャトルバスで
フランクフルト・アム・マイン空港へ(所要時間 1:40)
ほんとまぎらわしい名前だ。
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バスから見える景色をみていると
緑の丘が連なり、ドイツは本当に森と緑の国だなと感じる。
鉄道に乗り換えないといけないので、
フランクフルト・アム・マイン空港で降り近くにいた人に駅はどこかと尋ねると
まだバスを降りなくていいよと言われ慌てて乗りなおす。
すると、バスの運転手がダメだと言う。
慌てて状況を説明しようとするが言葉通じず、焦ったが
自分が駅を訪ねた人が状況を説明してくれたので助かった・・・
やっぱりコミュニケーションである。
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駅に着いた、カウンターにてキップを買い
高速鉄道IECでカールスルーエを目指す
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交通機関は複雑で日本とは勝手が異なるので
状況によっては乗れなくなったりすると思う。
場所場所で細かく周りの人に確認するのが自分流。
今日もそれで何度も助かった。
IECは乗客が多かった。2時間ちょっとの旅だった。
ドイツは本当にいろんな人がいて多種多様だ。
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駅に到着。
早速宿を探す。駅前にいくつか宿があったので一回りし
一番安い宿に泊まることにした。(朝食・WiFi付き 59ユーロ)
寝床も確保できたので荷物を置いて
市街地周辺を自転車でまわる。
カールスルーエはドイツ連邦共和国の最高裁判所に
該当する連邦憲法裁判所や連邦裁判所の所在地として、
ドイツの「司法首都」である。
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駅のすぐ前には動物園・公園があり緑豊かな
街と自然が融合した落ち着いた印象を受けた。
今日は日曜日ということもあり。
家族連れがサイクリングを楽しんでいる。
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本屋に立ち寄り、
今週行く予定のフランス・ストラスブールとドイツ・フライブルクのサイクリングマップを買う。
今日の夕飯はアジアン料理を見つけたのでここで食べることにする。
文字が読めないので写真から選んだが
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タイカリーのようだった、久しぶりの米はうまかった!!!

6日目 バスはいつになったらくるの!! ヨーロッパ自転車の旅

今日は次の目的地のカールスルーエへ進む、南の方へ向かう。
今回は次を急ぐため交通機関を利用することにする。
バスも自転車をそのままつめるので体験するのにはいい機会
山合いのここからだとルートも複雑なので
昨日行ったインフォメーションへ聞きに行く
昨日のお姉さんがにっこり出迎えてくれた。
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パソコンを使って調べてくれたルートは
モアバッハ(バス 12:15)→フランクフルト ハン空港(バス 13:30)→
フランクフルト ア・マイン国際空港(列車 15:50 )→マンハイム(列車 16:36)→カールスルーエへ(16:58)結構時間がかかりそうだ。
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バス停もすぐそば12:30出発なので
30分ほど余裕がある。
バス停でバスを待つ、土曜日のせいもあって誰もいない。
予定より10分遅れでバスが到着
後ろのドアが開き、いざ乗り込もうとしたらドアが閉まった・・・・
嫌な予感がした。
今度は前が開いたので前に行きに運転手に自転車を乗せてもいいかと聞くとノーの返事・・・
バスは行ってしまった。
インフォメーションで自転車を乗せて行くといっておいたが、どうやらしっかり伝わっていなかったようだ。
どうやら空港まで向かうシャトルバスは自転車をそのままで乗せることはできないらしい
仕方がないので2時間後14:30の次のバスを待つことに・・・
待っている間に自転車を分解し輪行バックに入れる。
自転車は15分もあれば十分バックにいれることができる。
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バス停で余っていたパンで昼食をとる。
ゆっくりとした時間が流れる。
どうやらシャトルバス以外は週末は運行していないようだ。
待っている間、他のバスは入ってこなかった。
今日の気温は17℃じっと待つには少し肌寒い。
14:50 来るはずのバスは来ない・・・
すでに20分が過ぎている。
30分、40分経ってもバスは来なかった・・・
時間通りでは来ないと聞いていたが遅すぎる。
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結局この時間のバスは来なく、その次のバス 16:15に乗ることに
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このバス停で4時間半も待たされた
ゆっくりとした時間が流れる・・・
フランクフルト ハン空港へ
この空港は日本で言う国内線のようなヨーロッパ地域を結ぶ空港だ。
フランクフルトと名前の付く地名は多いらしく、まぎらわしい。
次の乗り継ぎは5分しかないので内心あせるが
到着した場所の前に止まっているバスが次のバスだ、乗ろうとするとすでにいっぱいで乗れない。
自分以外にもう2・3組がいたが、次のバスまで40分待ちになってしまった。
次もバスに乗ると到着が19時以降になってくる事を考えると、
それから宿を探すのも骨が折れるので
この場所で宿を探すことにする。
インフォメーションでホテルの場所を教えてもらい、自転車を担ぎホテルへ、今日の寝床を確保。
今日乗ったシャトルバスは乗り降りの際に支払いをするところが無く、
運転手も何も言わなかったのでただ乗りしてしまった。
バス停横にチケット売り場らしいところがあったので降りた後に払うのかも知れないが
今日一日足止めをくうことになったので、大目に見てもらうことにする。
ヨーロッパ時間のルーズさを経験する一日となった。

5日目 モアバッハに到着 ヨーロッパ自転車の旅

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今朝は山の中であるせいか少し肌寒い
今日は最初の目的地である再生可能エネルギーパークがある
モアバッハにいよいよ向かう。
地図を見ながら目的地のルートを探す。
丘をひとつ越える。下り坂になった。
地図ではずっと上りのはずだ、どうやらまた道を間違えたようだ。
下った丘をまた上る・・・
住宅地へ入りガレージにいたおじいさんに再度ルートを確認する
また丘を上る、かなりの急坂だ、疲れながらも丘の上の大きな幹線道路へでる
あいかわらずすれ違う車は高速道路のようなスピードで駆け抜けていく。
標高800Kmが頂上付近だ
上りがあれば今度は下っていく、
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モアバッハに到着
インフォメーションを探す。
iのサインを発見(インフォメーション)
中へ入る、取り合えず、先日通過したIDAR-OBERSTEINでプリントアウトしてもらった
ホテル情報を見せる
スタッフのお姉さんあまり対応がよろしくない
よく聞くとどうやら他に詳しいインフォメーションがもっと下った所にあるようだ
お礼を言って下へ下る、振るかえると、さっきの建物の下に駐車場があり
その一角にインフォメーションがあった。
危なく通りすぎるとこだった
中に入り、宿を探す、一人で泊まることと、WiFiが使える所を条件に探してもらう。
スタッフも英語は良く分からないらしいので困難だったが
なんとか宿を見つけてもらうことができた。
宿が見つかり一安心、これからが大変、再生可能エネルギーパークの見学がしたいということを
うまく説明できるかどうか、普通の人たちは観光しない場所なので
こんな身なりの自転車に乗った自分が、行きたい場所を理解してもらえるかどうか不安・・・
なんどかやり取りをするが、どうもうまく伝わってないようだ。
自転車に積んでいる本を見せる、ようやく理解してもらうことが出来たらしい。
すると本にも紹介されている、この町の建設局のミヒャエル・グレールさんがやってきた
信じられなかった!!とても興奮した!!!
グレールさんはこの町のエネルギーパーク立ち上げに際して
企業と地域住民の橋渡しをしたプロジェクトリーダだった人なのです。
(「100%再生可能へ! 欧州のエネルギー自立地域」より抜粋)
そしてエネルギーパークの見学を手配してくれた。
ちょうど今日の2時から見学会があるらしい。
今が12:30なので急いで宿へ行き
先に宿泊の手配を行ってから、荷物をおいて見学場所であるエネルギーパークへ向かった。
時間は1時間前だったが、また道に迷うと怖いので早めに出ることにする
丘の上にあり、自転車で30分程度かかった
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すこし時間があるので、手持ちのナッツとジュースで簡単にランチにし、
再度、エネルギーパークの事が書いてあるページを熟読する
■以下説明
このエネルギーパークは冷戦時にNATO軍や米軍の施設が多く立地し、地元に雇用を創出していた。
1995年にこの土地が自治体に返還されると再開発を巡ってさまざまなアイデアが出された。
当初は娯楽パークの予定だったが投資家が見つからず頓挫するが、偶然にも同年に、ドイツ国内で
再生可能エネルギー法が施行され、転機を迎える。
再生可能エネルギー法による電気の固定価格買取制度はドイツの風車ブームに拍車をかけた。
当初は地域住民との間で景観や音、日照権などの問題もあったが
行政のリーダシップの話し合いにより理解が得られプロジェクトがスタート
行政・企業・大学の研究室などが一体となり話が進んでいく。
その中で風力以外にもソーラーやバイオマス、また地域職場創出などが盛り込また。
風力発電以外に太陽光発電のさまざまなメーカータイプの実証実験が行われたり
バイオガス・コージェネレーションやペレット工場などが稼動している。
今後もエネルギー自給率を上げるため積極的な取り組みが行われる予定である。
(参考資料:「100%再生可能へ! 欧州のエネルギー自立地域」より)
しばらくするとバスがやってきた。
中から若い子たちがたくさん降りてきた。どうやら学生さんのようだ
聞いてみるとフライブルクの大学生だそうだ。
ここ四日ほど環境やエネルギの勉強をするためにツアーを組んで見学しているらしい
自分もその場に同行させてもらうことになった。
まず、セミナールームへ入り、エネルギーパークの担当者が説明を行う。
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ドイツ語なので全然わからない・・・30分ほど経過する
担当者の説明後も学生たちが積極的に質問を展開し1時間ほど説明があった。
その後、施設を見学して回る。
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まず始めに、風車を下から見上げ説明を聞く。
なるほど風きり音が聞こえる。風車の音は1Kmの範囲内で聞こえるらしい。
こんなにまぢかでで見るのは初めてだかなり大きい
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そして次にソーラー発電。
担当者の言っている意味は分からないが参考資料の本のおかげで
なんとか理解することができる。
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突然学生の一人が寄ってきて、「日本の方ですか」としっかりとした日本語で話しかけてきた。
彼は以前1年間日本に留学していたらしい。
この場で偶然にも日本語が分かる人がいるとは・・・
またしても奇跡である!!
こんなにラッキーでいいのか?さすがに自分が怖くなってきたぐらいだ
彼からの説明も受けながら、施設を回ることができ、充実した見学となった。
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フライブルクの大学生と言うことで自分も行く予定だと彼につげると、
来たときは連絡してくれとフェイスブックのアドレスを交換。
そして、彼らや担当者と握手を交わし別れた。
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4日かけて、山を越え谷を越えやってきた甲斐があった。
最初の目的地は大収穫であった。
今日はベリーエキサイティングであった。
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ビールで乾杯

4日目 今日は野宿? ヨーロッパ自転車の旅

昨日は自転車が泥だらけになり洗ったので、チェーンに油を差し直し、タイヤに空気を入れ空気圧を調整
これは経験者情報だがタイヤの空気圧をしっかり調整しておくとパンクしにくくなるらしい
昨日、ホテル探しの最中に見つけた自転車ショップに向かう
目指す自転車ショップの手前にも自転車ショップを発見
日本にはない大きさだ。さすが自転車の国だ
まだ開いていないようだったが
ガラス越しに中を見ると思っていたようにいろいろとたくさんの商品がそろっている
オープンは9時からと書いているがもう10時近くになっている
こんなに時間にアバウトなのか?
もう一つのショップに行ってみる
こちらは自転車ショップ以外にもいくつかショップが並んでいるが
どこも開いていない
事前情報では土日はどこも店が閉まっていると聞いていたが
今日は木曜日のはず
駐車上に車に乗った人がいたので近寄って聞いてみる
今日は土曜日で開いていないそうだ
なぜ? 
曜日は日本と違うのか?
でも町は静まりかえっている
せっかく見つけたバイクショップなのに残念。無念・・・
(ドイツでは自転車のことをバイクと呼ぶらしい)
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列車にも自転車が乗せれるので今日は列車に乗ることにする、ドイツでは自転車を普通にのせることができる
駅に着くとキップを買わないといけないが
情報が少なすぎ、駅に停車駅の見取り図がない、駅員がいない!!!
結構大き目の駅だがチケット販売機が2つと時刻表のみ
ちょうど入ってきた若いカップルに聞く
地図を見せてなんとか理解してもらったがどうやらモアバッハはかなり田舎の方なので
列車1本ではいけないらしい、乗り継ぎをしないといけないようだ
チケットもどう買うか教えてもらい無事購入(10.30ユーロ)
乗り継ぎ駅までの金額らしい、全部は買えないのか?気になったがどう話すか難しすぎるのでやめた。
とりあえず次の駅についてからまた聞こう
列車がきた、うわさどおり自転車専用車両がある。
また駅の改札口がありません。無人です。
チケットを買っても誰にも見せなくていいし、どこからでも入れる。
だからといってタダ乗りは見つるとすごい罰金らしい。
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週末ということもあってか、すでに自転車でいっぱいだ
行く方向はサイクリングコースとしてもマイナーなコースと思っていた
それでもこの数、またおじさんが何やら自分のスモール自転車が気になるようで
じろじろ見ている
自分がスモールバイクと言うと笑いながら答えてきた
家族づれでサイクリングに行くらしい、列車にはいろいろんな人がサイクリングにいくために乗っている
一人で・おばちゃんたちだけ・年配の夫婦など等、
小学生ぐらいの女の子とお母さん二人組みの自転車が入ってきた、
女の子が置くところに困っていたので
自分のところに置いてあげるとハニカミ笑をしていた。
話しをしていたおじさんたちが降りていってしまったので
奥に座っている年配の夫婦にこの電車は快速かどうか、乗り継ぎが必要か聞いた
そうこうしてると降りる駅が近づき、おじさんが次だよって教えてくれた。
危なく乗り越すとこだった。コミュニケーションは必要。
駅におり、乗り継ぎするために誰かに聞こうと思っても誰もいない。
この町にはインフォメーションがあるので聞きに行くことに。
気さくなおばちゃんがいた。日本語も英語もできないといっていたが
この町には日本語の観光ガイドブックがあった。
おばちゃんから聞いた内容によると
モアバッハ(次の目的地)にいく列車はないとのこと
山を越えれば目的地のハズなので自転車で行くことに25Kmって行っていたので
まあ、行けるかと安易な考えがこの後大変なことに・・・
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この地は観光地なので人でにぎわっていた。がけの上の城と宝石採掘で有名らしい。
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自転車のルートはひと駅分自転車で戻りそれから山の方へ入っていくコース
いくつもの丘や畑の中を登っては降り登っては降り途中森の中をぬけ砂利道をぬけ
当に25Kmは過ぎている気がするが、地図も分岐点での優先道路の明記がアバウトなので
いまいちあてにならない
方角や地図を見るのには自信があったが、ヨーロッパの広さでは方向感覚が狂いまったくあてにならないようだ。
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せっかく丘をこえても違う方向に行ってたりする。
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大きな野うさぎを発見こちらに気づき慌てて逃げていった。
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16時ごろになってそろそろ宿を探さないと危険
またまた雨も降ってきた。
交差点で迷っていたら、後ろからきた車のおっちゃんが助けが必要かと車の中から
話しかけてきたので、「アイアムロスト」道に迷ったといったらつもりなんだけど
それを聞いて行ってしまった・・・
前に進む。しばらくするとキャンプ場のサインが出てきた。ベッドのマークもあるので
ホテルもあると思いいってみることに
施設の人にここに泊まりたいというとテントは持っているかと聞かれた
持ってないというと、今日はホテルが休みらしい。キャンプ場しか泊まれないそうだ。
困っているとおじさんが近隣の施設へ電話してくれた。
しばらくしてさっきとは違うコックのお兄さんが出てきた
お兄さんが言うには、どこもいっぱいだといいに来た
「こまった」と日本語でいうとお兄さんも「こまった」といった
しばらくしてさっきのおじさんが
「宿がみつかった、この先のレストランだ、3Km先だから問題ない」
といって地図で場所を教えてくれた。お礼をいってあとにする。
別れ際におじさんから「アドベンチャー」と言われた・・・
ホテルの場所まで上り坂、でもアスファルトなのでなんとか登れる
しかも3kmじゃない気がする、倍はある・・・
今日いろんな人に場所やいろんな事を聞いたが、
自分が言うのも何なんだがドイツ人も英語が良く分かっていない人がいるようだ。
結構いい加減な気がする・・・
宿はレストランが経営する宿だった。地図には載っていない。
こんな所にも泊まれるとは、また一つ勉強になった。
屋根があればどこでもいいと思っていたのだが、意外にしっかりした
作りの部屋だった、昨日より全然いい
シャワーを浴び、選択をし夕食へ
夕食はドイツにきて初めてレストランでとることにした。
というか他に選択肢がなかった・・・
お店の人はドイツ語しかわからない。若いお姉ちゃんが一人少し英語ができる程度
分からないもの同士の英会話なので苦戦した。
「お勧めでと頼む」が伝わらない。
ここでようやくスマホアプリの翻訳機が役に立った。
ドイツ語にして、お勧めでお願いします。といったら理解してくれた。
メニューは、ポークステーキ・サラダ・ポテトフライあとビールを追加した。
ドイツでは水もビールもたいして値段が変わらない。1.8ユーロ
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料理もあわせて41.3ユーロ 今回が一番安い宿だった
腹も減っていたせいかポークステーキがとても美味しかった。
WIFIは使えないだろうと、だめもとで聞く。どうやら使えるらしい。
しばらくしておじさんがパスワードキーを書いて持ってきてくれた。
えらい長いパスワードだ、(20桁ぐらいある)本当につかえるのか
中々つながらない、おじさんも自信がないらしく良く分かってない様子。
どこかに電話をかけ出した。カウンターに座って飲んでるおじさんも加わり
電話のやり取りをしている。そんな中
どうやら電波が弱いことに気づき伝えると
ルータの側まで連れて行ってくれた
奥の部屋にルータがあるらしいが部屋の中には入れずその扉の前で受信することに
電波が強くなり何とか接続できた。だが自分の部屋からは無理らしい。
今日も1日いろんなことがあった。
今日はゆっくり列車の旅のはずが、一番ハードなアップダウンだった。
でも一つ旅のスタイルができそうな感じだ
こんな時もあるので自転車完走にこだわらなくてもいいのかも
しかも、こだわらなくても結構ハード!!
今日一日もホントついてるな!!って実感

3日目 ドロにはまる ヨーロッパ自転車の旅

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今朝もバイキングだった。今日のバイキングはなかなか美味しかった。
素材にこだわっている感じがした。
昼、夜としっかり食べれない時があるので朝は腹いっぱいしっかり食べることにする。
昼食用にりんごをひとつもらって行く。
何日かかるか分からないが145Km先のモアバッハを目指す。
山の中らしいので、いくつか山や丘を越えないといけない。
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小雨がちらつくなか出発。
ウインドウブレーカで雨をしのぐのはちょっと無理があった。
雨はいっそう強くなってくる。
道路沿いにはあまり店もなくなってきた。
途中にアウデイー、BMW,そしてトヨタのお店が並んであった。
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峠道はきついが日本ほどの山ではないので、なんとかがんばれる。
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お昼から雨もあがり、晴れ間が見えてきた。
自転車の荷台がシートポスト一箇所で固定するタイプなので荷物の重量がある事もあり
荷台が左右に動きタイヤに干渉する。
何かで補強できればと思い、途中にあったショッピングセンターに立ち寄るが食品スーパーだった。
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日本の寿司が置いてあった。弁当の名前はTUNAMI だった。
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しょうがないので先に進む。
今日はGPSも順調だ。
昨日サイクルロードマップに合わせてできるだけ細かくルート設定したので大きく道を外れることなく
目安になっている。
車が走るバイパスのような所は高速では無いが皆すごいスピードで走り抜けていく
自分が走っている横を少し離れて抜いていってくれるが
対向車にはあまり気にしていないらしく、自分を追い抜くときに対向車にぶつかりそうで怖い
ドイツは多くの人がいい車に乗っている、型も新しいくてきれいだ。
ベンツ・BMW・フォルクスワーゲン、アルワロメオ、ボルボ、ヒュンダイ・オペル
たまにトヨタやマツダが走っている
自転車はほとんどマウンテンバイク、コーナでタイヤをドリフトしながら曲がっていく
ジャイアントの自転車が多い
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丘の上には風力発電の風車がいっぱい回っていた
どこまでもつづく緑の畑が印象的だった。
道がいきなりあぜ道のようにドカドカになってきた
自転車が泣きだしたのでタイヤを見てみると
泥がブレーキにいっぱいはまって動かなくなっている。何てことだ
この道はしばらく続きそうだが、引き返すのもかなりかかりそうなので
自転車を降りて押しながら進む
それでもドロが容赦なくタイヤにまとわりつく
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進んではドロを取り除きまた進む、ようやく車道に出た。
仕方がないので車道を通ることにする。
しばらくすると自転車道が見えてきた。
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住宅地へ入る
また道がわからなくなったので
通りがかりの子づれのお母さんに聞いた。
英語がしゃべれないとのことで
ガレージでバイクをいじっているおじさんにドイツ語で話しかけている。
会話の状況を察するに
どうやらおじさんもわからないといっているようだ
でも女の人は私は道もよくわからないといっているようだ
サンキューと言って別れようとするが引き止められ
あたりを見渡し誰かを探している
すると隣の家の三階からおじさんが顔をだし、俺が教えてやるからちょっと待てといって降りてきた。
おじさんとガレージのおじさんでどうやらどの道がいいか話し合っているようだ
自分の進もうと思っていた道路は急坂なので迂回した方がいいとの事
おじさんが進める迂回路を進む。街を過ぎ、丘を越え、また街が見えてきた。
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まだ目的地のモアバッハはかなり遠い16時をまわったので宿を探すことにする。
地図に載っている一番近い宿がある街まで進む、空が暗くなり雨が降ってきた。
通りがかる人にホテルはどこかと訪ねまくる。
どうやらこの街にはホテルがないらしい。また隣街へ進む。
突然、目に虫が飛び込んできた
「痛たッ」 飲み水で目を洗うがあまりよくならない
我慢しながら先を急ぐ
何度が行ったりきたりしながら宿に到着、なんとか泊まれるようだ。
しかしどうもガラが悪そうなホテルだ
付近は観光地みたいだが、怪しいのがうろついている。
宿代は現金前払い、レシートなどは無し、しかもおじさん自分の財布がキャッシャー代わり
おまけにお釣りが足りない、後で渡すと言っているがどうも怪しい。
部屋のカギはすごく旧式のカギだ、鍵穴から部屋の中が丸見えだ。
でもこの街にはホテルはここしかないらしいので仕方がない
それに普通のおじさんやおばさんが泊まっているので
まあ大丈夫だろう。半分自分に言い聞かせる。
自転車がドロだらけなので自転車を洗う。
洗い終わって部屋に持ち込もうとするとホテルのおやじが
階段したのここに置けと言う
でもきれいに洗ったので部屋に持っていくと何度か交渉、
おやじも根負けしたようでもってけなかばあきれたようにいう。
今日の状況からするとここは譲れないところだ。
部屋の中に自転車を運びいれ、ちょうどドアのつっかい棒代わりに自転車なった。
鍵穴はガムテープでふさぎ、ドアノブの上にコップをのせ外部からの進入に備える。
ちょっとやりすぎかなと思ったがこれで安心して眠れる。
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2日目 マインツへ ヨーロッパ自転車の旅

5時に目が覚めた、しかし、時差ボケで時間の感覚が変な感じ。
せっかく目が覚めたので、朝食までの時間、英会話の本を開く。
学生時代は、自慢じゃないが英語は苦手科目だった・・・
ヨーローッパ到着初日の昨日、ドイツ人との会話の中、「あっ、この単語何だったかな?」
聞き覚えのある単語の意味が分からず、はがゆい事ばかりだった。
今更ながら、もっと勉強しておけば良かったと少し後悔する。

朝食はロビー横のこじんまりとしたスペースでバイキング。
メニューはパン。パンと言っても日本のモノとは異なり、硬くて素朴な感じ
このパンが数種類あり、ハムやチーズをのせて食べるスタイル。
ハムやチーズも数種類のモノが用意されていた。
日本では専門店でないと取り扱っていないようなモノばかりで
ヨーロッパに来たんだという感じがした。
本来ならばしっかり味わって食べたいところだが
今日のスケジュールなど考えると余裕がなかった。

小さなホテルの小さなレストランには、様々な国の人達が集まっていて異様な雰囲気だった。
日本人ぽい東洋系の人もちらほらいるのだが、日本人かな~って思っていたら
フィリピン系のような東南アジア系の言語で話していた。
隣のテーブルには小柄で大人しそうなアジア系の若者
日本人なら自分に気がついて話しかけてきてもいいだろうに
と待ち構えていたが、そんな気配もなく・・・
(自分のテーブルには日本語で書かれた「英会話の本」を置いていたので)
朝食を食べ終わり「日本人ですか?」とたずねてみると
「はいそうです。」 と待っていたかのように即答!
どうも向こうも話しかけられるのを待ち構えていた様子(笑)

彼も昨日、京都からやってきたらしい
一人旅で1週間ほど滞在するとの事、その他にも何気ない会話をかわし
お互いお元気でと、挨拶をして別れた。
話しかけて良かった。

今日はSIMカード(携帯のネットが使えるようにするためのもの)と地図を買いに
繁華街へ、その後、第一目的地のモアバッハへ向けて移動しようと思っていたが
メールやブログを書くことに時間を取られて、お昼近くになってしまった。
フランクフルト市内
ホテル近くの繁華街へ、地図を求め本屋へ。
しかしドイツ語の表示じゃ何が書いているかさっぱり・・・
目的地の場所であるモアバッハと経由地のハインツのサイクルマップがないか、スタッフを見つけて聞く
早口でほとんど聞き取れないが、めげずにやりとり・・・
なんとか身振り手振りも交え理解してもらい、スタッフのお姉さんは目的地の地図を探し始めてくれた。
ドイツというかヨーロッパは、自転車専用道路が確立されていて、自転車用の地図が驚くほどたくさんあった。
ヨーロッパは自転車文化が確立されているので、自転車旅行者も多く、専用道路が沢山存在しマップも充実している様子。
スタッフのお姉さんはちょうど良い地図が無いらしく、探すのに苦戦している模様
申し訳ないので、とりあえず経由地のマインツのものだけでいいよ
といいたい所だが、なんて言ったらいいかわからない・・・
ヒヤリングは何となく解るが、自分の言いたいことが言えないのが悔しい・・・
お姉さんが一生懸命探してくれ、進めてくれたのが2つのマップ。
この2つのマップを買うことに
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2冊で13.85ユーロ、(1ユーロ/104円)日本円で1440円程度
痛い出費だが仕方がない。昨日の事を考えると、ドイツの道は日本の感覚では走れない・・・

その後、SIMカードも探したかったが、今日の宿も探さないといけないので
(事前情報では16時ぐらいまでには宿を探しておいた方が良いとのこと)
今日の目的地のマインツに出発することにする。(距離45Km)
昨日動かなかったサイクルGPSの電源を入れる。
「動いてくれよ」と心の中で思いながら、再セット。無事うまく動き出した。
地図をみるとマイン川支流沿いを走ってさらに大きな川に合流する地点が経由地のマインツだ。
支流といっても川幅は日本の感覚よりかなり広い、日本の大きな川のそれ以上ある大きさだ。
川沿いを走ろうと地図を見ながら走るが、地図も英語なのかドイツ語なのかぐちゃぐちゃで、
いまいち判りづらい
ブドウ畑の横を走る
道沿いに広がる広大な葡萄畑
河川沿いの自転車道
自転車専用道路

思うように走れず分岐点でそのつど立ち止まり地図とにらっめこ
時間だけが過ぎて行き、なかなか前に進めない。
サイクルGPSで大まかな向かうべき方角は判別できるが
大まか過ぎて、実際の分岐点ではあてにならない。
道路は曲がりくねっているので、進むべき方向とルートが同じとは限らない。
しばらくすると、進むべき方向に大きな工場が立ちはだかっていて、
(本当にでかい、福岡空港3つ分ぐらい?)
どちらに進んだらいいかわからなくなってしまった。
ドイツの道路は日本のように自転車でどこでも走って言い訳ではなく、車の道路は自転車では走ってはいけないところが多々ある。また車の道路は皆すごいスピードで走っているので自転車で走るにはかなり勇気がいる。
なので、道路があっても自転車では進めないこともあるのだ。
また走っていてなんとなく分かってきたが、
街から街の間は、森や林になっている所も多いので、進むべき方向が判りずらい
まさに大自然の大地が広がっている感じがして、ヨーロッパの広大さを感じた。
現在走っている場所も雰囲気的にはどこまでも続く農道の中を走っている感じだ。
でも不思議なのは、そんな場所なのにどこからともなくサイクリングをする人たちに出くわす。
またおじさんが一人で歩いていたりする。(どっからきたと?どこ行くと?)
家族で犬と一緒に遊んでいたりする(学校行かんでいいと?)
かわいい家々ばかり
しばらくすると緑の景色は途切れ、住宅地へ出る。建物がどれもかわいい
昔の重厚な建物を改築しながら使い続けてる様子。
日本とは景色が違い、街全体がテーマパークを見ているかのよう
路上駐車が多い
住宅地で歩いている人を見つけ地図を見せながら今の場所を聞いてみる
田舎の方へ行くと英語が分からない人もたくさんいる様子
コミュニケーションがなおさら難しくなる。

自転車道は人気の無い森の中や小川沿いを走っていたりするので
たまに、心細くなる。
また路面は、アスファルトあり、土の道、レンガ、石畳
コンクリート、砂利、農道だったり
いろいろな道がサイクルロードになっている。

日本の感覚だと、アスファルトなどで整備されているように感じるが、様々な道でできている。
途中走っていると、野うさぎが道路にでてきた。
また大きな馬のウンコが落ちてたりする(多分馬だとおもう)
地図を見ながらでも、こんなに道に迷うのはどうしたものか、縮尺も本当に合ってるいるのだろうか?と疑いたくなってくる。

時間がないので、昼食も食べずに走っていたが、エネルギー切れになってきたので
少し休憩、日本から持ってきていたカロリーメイトを半分だけ食べる。
食べながら地図をよく見ると何やら線の色や種類で道路のタイプが異なるらしい。
サイクルルートは曲がりくねっているので、目的地には最短距離で行きたくても行けない。
走っているとなんとなく分かってきたが、
サイクルロードはすべてが繋がっているわけではなく、途中で切れ目がある。
しかし切れ目の道にはかならず、次のサイクルロードまでの標識がある
これをたどれば迷子にはならないようだ。
ルート攻略のコツが少しずつわかり
ロスしていた時間、距離を取り戻すため先を急ぐ
こんな感じでいたるところに自転車道のサインがあります。
■何気ない疑問
ドイツ人って、日本人とは違う、みんな共通する匂いがする
きらいな匂いではないが、なぜだろう。体臭も国民性があるらしい。
パンばっかり食べるとああなるのだろうか?
すこし余裕ができすれ違う自転車の人たちに手を上げて挨拶すると
皆、にこやかに答えてくれる。挨拶は重要だ。
ドイツは道路が日本とは逆で右側通行。まだ走っていてもなれなくて、向こうから急に車がきたら怖い気がする。
Rhein川にて
バスです
マインツのレンタバイク
マインツの大聖堂?
マインツの広場
16時ごろマインツ到着
マインツはフランクフルトよりは小さい街だが、それなりに活気のある街。
どうやらこの街は観光地ようで街の中心には広場があり、カフェテラスでみんな楽しそうにしている。
さっそく宿を探すため、インフォメーションセンターを探す。
(これも前情報で入手していたが、各街で情報センターが設置されていて、ホテルや観光情報がえられるらしい)
道ゆく人に訪ねてみるが、自分の発音ではインフォメーションを理解してもらえない様子
仕方がないので紙に書いて説明。すると分かったくれた。でも場所は知らないらしい。
苦労して理解してもらったのに残念・・・
インフォメーションはなかなか見つからない。
案内マップ(サイン)を発見( i )とかかれたインフォメーションあり
行ってみることに、どんどん坂道を登っていく、
こんなとこには無いだろうと戻っていくと、また別のところでサインを見つける
どうやら何か違っていたらしい。
そうこうしてようやくインフォメーションに到着。
また片言の英語でやりとり
マインツは観光地のようで60ユーロ以下のホテルは難しいらしい・・・
仕方がないので、お勧めの60ユーロを予約してもらう。
住所を聞かれたので事前に作っておいた名刺を差しだし記入してもらう。
海外は日本とは住所の書き方が異なるので記入も戸惑う、名刺を作っておくと楽にやり取りができて便利。

ホテルはその場所から15分ぐらいの場所にあるらしい。
お礼を言ってインフォメーションを後にする。

インフォメーションのそばにSIMカードを売っているT-mobileのショップを発見
入ってみることに。
しかしSIMカードを購入するには、かなりハイレベルな会話ができないと
購入が難しい
案の定、店員のお姉さんは分からないらしく、終いにはあきれ顔、
よく分からなかったが、前情報で仕入れた内容を信じて購入する事にする。
設定がうまくいけばいいのだが・・・
プリペイドSIMを10ユーロで購入、1日使用で0.99ユーロ
10日分、SIMカード代は実質0円である。
S1020005.jpg
その他に、ズボンが下がってしかたがなかったのでH&Mを見つけ、ズボンのベルトを購入。(9ユーロ)

ドイツはまだ肌寒い。予備で持ってきていた長ズボンを履いているのだが、ベルトを持ってきておらず、ズボンが下がって仕方なかった。
しかし先週は異常気象で30度を越える日があったらしい。

ホテルへ移動。
丘の上にあるホテル・・・
受付のおばちゃんがとても愛想がいい
自転車置く場所がなく、この日も部屋へ持ち込み
今日のホテルはエレベータ無し
「階段で自転車を担いでいく」というと、おばちゃんは驚いた様子で
部屋を階下の大きな部屋にしてくれた。
それでも3階までのぼる。
209だったので2階と思っていたが、昨日もそうだが
こっちは1階がEで2階が100という感じになっているので
209は三階であった。
おばちゃんはこんな小さい自転車、初めて見たといっていた。
Wi-fiもフリーで使うことができきたので、キーコードをもらう。
夕食はホテルのレストランだと高いので、隣のスーパーマーケットに買いに行くことにする。
スーパーには、いろいろと日本と異なり、興味深い、殻がカラフルに塗られたたまごを発見。
たべられるのだろうか?
ご飯はもちろん売ってないので、パンを購入するが
味気ないので調理せずにトッピングできるものはないかと探す。
野菜やツナ、ハムなどをミックスしたソースが豊富にそろっていたので
それを購入することに、念のため生で食べられるか定員に聞いてみる
英語が分からないらしい・・(たぶん)
お客さんの若いカップルが見かねて
英語でどうしたと聞いてきたので説明すると、
どうやら自分が選んだものは生では食べられないらしい・・・
苦い顔を二人ともしていた・・・
生で食べられるものとなるとかなり限定される様子
若いカップルも自分の事が気になっているようでその後も遠くからこっちを見ている
この食べ物は食べれるかと聞きにいくと、私たちがあなたに何か食べれるものを、探しましょうか?
と言ってくれたが、それは申し訳ないので遠慮して自分でなんとか食べれそうなものを選ぶ。
S1020001.jpg
今日はホテル代も少し高かったのでこんなもので節約、節約。

ホテルに帰ってまずは洗濯、お風呂の後はゆっくりしたいので
洗面所で裸になり、スッポンポンで今日の分も洗濯。
何気に前を見るとはだかで洗濯している自分の姿が鏡に映っていて、おかしかった(笑)
シャワーをあびて、食事にする。洗濯物が明日乾くか心配、まず乾かんだろうが・・・
だんだん眠くなってきた、気がつくと12時過ぎている・・・
日が沈むのが遅いので日本の感覚でいると、すぐ深夜になっている。
今日も色々な事があった。何気ない日常を過ごすだけでも、国の違い文化の違いで
とても新鮮、色々と戸惑うことも多いが刺激的だ。
そんな事を考えながら眠りにつく。

総距離:45Km

ドイツ フランクフルトに到着 ヨーロッパ自転車の旅


フランクフルトの朝
ドイツは空路で福岡から韓国インチョン空港を経由して13時間、
初めてのヨーロッパは長かった・・・

皆んな、こんな思いをして海外へ行くのねー、結構大変!
なんて、呑気なことを思いながら(海外旅行は今回が2度目の初心者)

ドイツ・フランクフルト、到着!
(現地時間18時、日本との時差は-7時間、日本は深夜12時)

しかし呑気な思いも吹き飛ぶほど、到着そうそうトラブル連発!

まずは荷物の受け取りで、預けていた自転車の輪行バックがなかなかでてこない!
「もしや、無くなった・・・」
海外旅行初心者の私は、海外では荷物が消えることが多々あると聞いていたので不安がよぎる。
英語もほとんど喋れないので、身振り手振りで、近くにいた係りの人に尋ねる。

すると、自転車は別の場所に運ばれていた・・・
とんだ時間をくってしまった。

気を取り直して、自転車を運び空港の外へ、しかし外は雨・・・
とりあえず、自転車を組み立てる。
飛行機に載せる荷物は手荒い目にあうと聞いていたので
自転車を輪行バックにいれるだけでは不安で
ダンボールで補強していた、しかしそれにも関わらず、自転車のパーツの何箇所かが破損していた。
何とか調整で治りそうだったので、良しとする。

自転車を組み立て、周りをよく見ると、現在立っている場所は、どうやら2階らしく
建物に繋がっている道路は高速道路(アウトバーン)の様子
皆すごいスピードで走り去っていく。
とても自転車で通れる雰囲気ではない。

周りの人に道を聞くが(自分の語学力で、聞けているかはあやしいが・・・)
分からないって言われたり、通じなかったり、相手にされない
空港で場違いな格好の自転車を持ったあやしい東洋人なのでかもしれない・・・
ぐるぐる回ってみるが、なかなか空港からでれない。
元来、方向感覚には自身がある方なのだが、
この時ばかりは異国の地で舞い上がっていたのかもしれない
なんとか自力で出口を探し出し、ようやく迷路のようなフランクフルト空港から脱出

気を取り直し、今日の目的地のホテルがある市街地へ、出発!
のはずだったが、サイクルGPS(自転車用のルートマップが表示されるGPS)が作動しない・・・
これぐらいではメゲない!メゲない!
仕方がないので、予備で持って来ていたグーグルマップのコピーを見ながら走りだす。

空港の外に出て走り出すが、自動車の専用路らしいのか、人通りもまばら、と言うか、
日本の空港とはイメージが違い、森の中をさまよっている感じ
だんだん、不安になって来て、人がいると手当たり次第に道を聞いてみるが
要領を得ず・・・
やっと、道が分かるおじさんを捕まえる。
おじさんが言うには
「このサイクルロードを右に行って、左に行って、橋を渡って、行け」とのこと
言われたとおり、森中のサイクルロードを走ること10分ほど経過・・・
しかし森を抜けることはできない・・・

時刻は20時
雨も降っていて、森の中はだんだん薄暗く・・・
「うーん危険な香りがする」
今日のゴールの安宿は、中央駅付近のあまり治安がよくないエリアらしい
ますます不安に・・・

しばらくすると、道路が広くなり、車が数台路肩に止まっている。
発車しようとした車を発見!!

呼び止め、大きな声で「エェ、エクスキユーズミー!」

ドライバーの若い兄ちゃんが「ノープロブレム!」

おー、愛想が良い兄ちゃんで助かったと思っていたら

「日本人?」  ドイツ人の兄ちゃんは日本語で話しかけて来た!

こんな異国の地で、日本語がわかるドイツ人に出会えるとは、しかもこのタイミングで!
ラッキー!ラッキー!ラッキー!

少しの日本語と英語のやりとりをすると

彼は、自転車の道は知らないらしい
車の道にもあまり自信がないらしい・・・

しかし見兼ねた、ドライバーのお兄ちゃんは

ホテルの位置を車のナビで探し
さらに自転車を車に積んで、ホテルまで連れて行ってくれるとの事、

そこまで甘えるのは、どうかと思ったのと
海外は危険と聞いていたので、本当に信じて良いものかと思っていたが
辺りは暗くなり、このまま森の中をさまよう方がよっぽど危険だったので
彼を信じて乗せてもらうことに

車の中で、彼は
建築家の安藤忠雄が好きな事、自分は建築学科の大学生だということ
今日は空港でアルバイトをした帰りだった事など話してくれた。
(日本語まじりの英語で話してくれた)

無事ホテルに到着。
彼にお礼を言って別れる。
彼が本当に神様のようだった。
本当に助かった「ありがとう」

ホテルに付き部屋に入ると、どっと1日の疲れが湧き出してくる。
初日から、本当に大変な一日だった。
時差ボケと、初めて降り立つヨーロッパ雰囲気に
なんだか夢の中にいるような、そんな不思議な感覚の中、眠りについた。

総距離15Km

ヨーロッパ環境先進国を自転車で巡る旅 EUサイクリングトリップ

西方見聞への準備:ヨーロッパ環境先進国を自転車で巡る旅

海外へ行くにあたり、スケジュールを決める必要があったが、自分の性格ではしっかり準備するのに1年くらいかかりそうなので(笑)、まずは簡単に入国・出国の場所を決めることにした。

環境・エネルギーの先進国を巡るということで、北欧とドイツは外せない。特に北欧は、以前からデザインや福祉、教育の面でも非常に興味深い国々なので、ぜひ訪れてみたい場所である。また、最近調べてみると、ドイツも環境やエネルギー政策に非常に力を入れていることが分かった。加えて、日本と国土や人口の規模が似ているため、比較しやすい点でも興味深い。

これらを踏まえ、日本からのアクセスの良さも考慮し、入国地はドイツのフランクフルトに決定。そして、ルートはドイツから南に向かい、スイス、イタリアを経て、オーストリアとチェコへ北上し、ベルギー、オランダを巡った後、北欧へ進む。出国地はノルウェーのオスロに決定した。

気候もこれから夏に向かうため、南から北へ抜けるのが最適だと判断した。6月初めから7月後半までの50日間の旅となり、途中で鉄道を少し使わないと日程的に厳しいが、総走行距離は約5600kmの長い旅になりそうだ。主要な場所だけを決め、細かなスケジュールは現地で考え、あとは成り行きに任せることにした。

海外渡航情報を調べ、危険な地域や伝染病の発生状況も確認した。イタリア北部では5月20日と29日にマグニチュード6.0の地震が発生し、建物が倒壊して危険な状態になっているため、イタリアへのルートは再検討が必要だ。中央ヨーロッパでは、ダニを介したウイルス性脳炎が発生しており、ダニに噛まれると発熱や頭痛、意識障害が起こり、重症の場合には死亡することもあるそうだ。また、ヨーロッパ全土には、まだ狂犬病が残っている地域もあるという。

これらに対する予防接種を日本で受けることも可能だが、日程的に間に合わないため、十分注意して旅へ出かけることにする。ダニは森に入らなければ問題ないし、犬や動物に噛まれなければ大丈夫だ。治安については、スリや置き引きが日常茶飯事であり、海外ではどこでも気をつける必要がある。特に日本人は狙われやすいので、十分警戒しなければならない。

家族のためにも海外保険には加入してから出発する。こうして調べていく中で、改めて「守られた日本」という国を再認識させられる。

言語はフランス語、ドイツ語、イタリア語、チェコ語、オランダ語、デンマーク語……。今回の旅は観光目的ではなく地方を訪れる予定なので、ほとんど現地語ばかりだ。世界共通語の英語ですら満足に話せない自分だが、右往左往しても仕方がない。

スマートフォンのアプリ「会話翻訳10カ国語」と簡単な英会話本「英語版」を準備し、あとはボディランゲージで何とかしようと思う。文化の違いはあるだろうが、根本的な部分は同じはずだ。相手は火星人ではなく、同じ人間なのだから。これも旅の楽しみの一つだ。コミュニケーションを楽しみながら進んでいきたいと思う。

ヨーロッパ環境先進国を自転車で巡る旅 EUサイクリングトリップ