いよいよ北欧、デンマークへ
デンマークは九州ほどの大きさの国で、北欧デザインや家具、照明等で有名。
そしてさらに福祉や教育が充実した国で、税金はとても高いけど
国民のほとんどの人が、幸せだと感じているそんな国だ。
また自然エネルギーの開発も盛んでヨーロッパでもエコロジーを代表する国のひとつだ。
そんなわけで幸せ探求人の憧れの地なのである。
まず初めに向かうのはユトランド半島の北の果てにある
デンマーク、グリーンエネルギーのパイオニア的存在
ノルディック・フォルケセンターがあるティステード地方へ。
ドイツ、ハンブルグから列車に揺られ、途中3回乗り継ぎ9時間の道のり、
(デンマークの列車はマントヒヒのような顔をしている)
途中、乗換えのため駅のホームで2時間待ちぼうけ
この時間を利用して現金をキャッシュコーナへ引き出しにいく
ヨーロッパは駅の改札が無いのでこんな時、自由に出入りができて便利だ
自転車は重たいので駅のホームへ縛りつけ自転車のチェーンロックをしていく
デンマークは独自通貨なのでユーロは使えない
ホテル代や列車代などはカードでほとんど支払いできるが
ちょっとしたものにやっぱり現金は必要だ。
銀行カードの中にはキャッシングではなく、
海外でVISAやマスターのキャッシングコーナーを利用し
その国の通貨で現金を引き出せるものがある。
このカードを使用すると、通常の通貨両替のように手数料などはかからず、
その時の為替のレートが適用されるだけなので便利でお得だ。
自分もこのカードを愛用している。
乗換えの列車は2両編成で荷物と人でいっぱい、
ヨーロッパの列車は遅れるし、名前が似た駅名は多いし、列車には番号や名前が書いていない場合が多いのでとてもわかりづらい
自分は毎回乗る前に車掌を捕まえ確認することにしている。
今日も乗車しないといけない列車が案内表示に出ておらず
またその電車が2つに別れ、それぞれ別の場所へ行くという
とても複雑な状況だったので危なく乗り逃す所だった。
車内はすごく込み合っていて、指定席のチケットを持っていたが、
重たい荷物をもって、とてもそこまでいけそうにない。
しょうがないので、入り口付近で我慢する。
いくつかの駅を通り越し、ヘアニング駅を過ぎたあたりで車内もようやく余裕ができた。
向かいに座っている小学校低学年ぐらいのトルコ系?のぽっちゃりした女の子、
さっきからずっとこっちを見ている
トルコ系なので、小学生のぽっちゃり系でも眼光が鋭い。
自分が食べようとしたガムをじっと見ていたので女の子にひとつ差し出すと
女の子はお母さんに何やら「もらってもいい」と聞いているようだ。
お母さんの言葉を聞いてから女の子はガムを受け取る。
どこの国の子どもも、笑顔はかわいい。
でもその女の子、ガムを頬張ると表情が固まっている。
しかもすごい形相でこっちをにらんでいる気がする。
はて?と思い自分もガムを頬張る、ミントの刺激が口の中に広がる、
子どもには少々きつ過ぎたようだ。
女の子の口は動かさず、まだずっとこっちを見ている。
眼光が鋭いので見ているだけなのか、にらみつけているのか良く分からない。
辛かった?って聞きたいが、なんていっていいかわからず、
ジェスチャーで「ガム出していいよ」って言っても
分かってもらえず。紙の切れ端を渡し、これに出しっていうと
ようやく納得しガムを吐き出す。
女の子、口から火が出るようなジェスチャーをしてみせる。
やっぱり辛かったようだ(笑)
お母さんも渋い顔で笑っている。
申し訳ないことをしてしまった。
18:00頃、駅に到着
到着した駅は無人駅、駅で自転車を組み立てるが
その間、列車はやってこないし、辺りを見回しても誰もいない
時折、車が通過するだけ・・・
北の果てに来たなという感じがする。
今日の宿はグーグルマップで見つけた掘り出し物、
ホテル検索サイトなどには載っておらず、ブログのホームページがあるだけ
しかしホームページの雰囲気と価格の安さにつられメール連絡したところ、
すぐに返事が返ってきて、印象がよかったので泊まることにしたホテルだ。
また自分が好きなデンマークを信じていってみることにした。
駅から3kmほどの所にある、入り江に面した場所だ、
途中から舗装道路で無くなり砂利道を進む
到着すると何やら多くの人たちが
何か作業をしている。何かイベントでもあったのだろう
片付けをしている最中のようだ
通りがかりの人を捕まえ宿のことを聞くと宿の主人を教えてくれた。
人の良さそうなおじさんで、握手を交わし、とても素敵な笑顔で迎えてくれた
今日は何やら野外イベントで演劇のステージがあったらしい
そのステージなどの片付けの最中だった。
あとから、おじさんの娘さんがやってきて部屋へ案内してくれた。
部屋はホテルというより、ドイツで泊まった農家民宿のような感じ
とても広い間取りで一人で使うにはもったいないぐらいだ。
夕食はこの辺には食べるところが無いらしく、
ちょうど演劇の打ち上げをするということもあり
そこへお呼ばれすることとなった、しかも無料で・・・
もう20時にもなるが外はまだ明るい
打ち上げの準備の間、子ども達が水辺で遊んでるのを見て
何をしているかと思ったらカニを取って遊んでいる。
結構大きな毛ガニだ。
これ、取って食べるのかと聞くと、そんなことはしない、「ピースだ」と返ってきた。
夕食は大きくてジューシーなウインナーとパン
そしてゆでたジャガイモのマヨネーズ和え、
ビールもいただき、とても満足。
部屋から歩いてすぐ目の前は海という抜群のロケーション
向こう岸には風力発電の風車が回っている
波の音を聞きながら
今日の一日の最後はとても気持ちのいい一日となった。