日別アーカイブ: 2012年8月12日

10日目 風連湖→標津町 尾岱沼岬 親子自転車の旅「北海道 800Km」

子供達のペースで、1日どれぐらい自転車で走れるか、分かってきた
寄り道しながら、ゆっくりペースで 1日、40~50kmが最適なようだ
しかし、今日はちょうどいい場所に、宿が無いため、少し走らないといけない
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早朝、宿の湖畔にて クマのポーズ?
朝食が無かったので、出発後2km程先にある『道の駅』へ
レストランはまだ営業していないため
朝からソフトクリームとオランダせんべいを食べる
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あさソフトにご満悦な子供達!
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根室の名物が、なぜオランダせんべいなのか、よく分からないが
噛むと味が出る、昔ならではのお菓子、しかし子供にはちょっと硬い・・・
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この「道の駅」は、風連湖の湖畔にあって
展望所に設置している望遠鏡からは、湖の対岸に、野生の鹿を見ることができる
海沿いの道に出るまで30km程、アップダウンのきついルートを走る
長女がアップダウンの下り坂、スピードを出しすぎ、ハンドルを取られ、まさかの大転倒!!!
アップダウンを上った所で後ろを見ると、長女の姿が無い・・・
遥か後ろ 下りの途中で、倒れた自転車を引きずっているのが見える
もしやと思い、引き返してみると、両膝をすりむき自転車を引きずる長女・・・
派手に転んだようで、自分を確認すると安心したよう、ワンワン泣き出した
長女は震える声で
「あのね、転んで回転したんだよ」
「頭が真っ白になってね。よく覚えてない・・・」
「気がついたら立っていた」
「車が後ろから来ていたら、死んでいたよ」
「ヘルメットで助かった」と言っている
ずいぶん怖かったようで、気が動転している。
自転車を道の脇に寄せ、ケガが大丈夫か確認
両膝はすりむけ、血が滲んでいる
服もやぶれ、10円玉ほどの穴が開いている
「他に痛い所はないか?」と聞くと
腰がすりむけ、べっこり皮がむけている
「あー痛そう」と思いながらも
あんまり反応すると余計痛がるといけないと思い、平静を装う
ヘルメットにも傷が付いている
しかし不幸中の幸い、骨などに異常は無いようだ
自転車にも異常は無さそう
キズは痛そうだが致命傷にならず、少し安堵する
長女はこんな怪我をするのが初めてで、かなり動揺している
でも自分達の小さい頃は、よくこんな怪我をしたものだ
最近の子はあまり怪我をする機会も無いので
(ちょっとかわいそうだが)これもいい経験
先程通ったコンビニに引き返し、消毒液と包帯そしてテープを購入。
車を駐車していた、おじさんとおばさんが心配して
「試供品でもらった」という、小さなバンソウコをくれた
おばさんは「こんなの渡しても」と恐縮しているが
おじさんは「いいから渡しとけっ」とおばさんに言っている・・・
人の温かさに触れ、長女も少しだけ、落ち着きを取り戻した様子
気をとり直し、再び走り出す。
すると
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数十分走ると、道路わきに出てきた、シマリスを発見!
(看板の先の方に、いるはず・・・)
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今度は鹿を発見。結構大きなエゾジカだ
(2頭、いる、見えるかな?)
キツネにも遭遇する
野生の動物達に出会い、長女も少しは気分が晴れたようだ。よかった
やっと見つけた牧場カフェで昼食、なかなか雰囲気のいい感じ
料理を注文しようとすると、なんと軽く「1時間待ち」と言われた
今日のルートではそんなに時間が取れないので、残念だが他を探すことに・・・
アップダウンを越えて、昼からは海岸沿いの道に出る
漁港でトイレ休憩
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海鳥の大群が港に
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末娘がいきなり、大きな声で「整列!」と叫ぶ
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いっせいに飛び立つ海鳥達、追いかける末娘
小雨になり、霧がでてくる
昼食にしたいが、この辺は民家や漁港があってもお店がない。
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しかたがないので、手持ちの非常食のお菓子で昼食
ポテトチップとステイックビスケットを食べて出発
末娘は後ろに乗っているだけなので、体が冷えて寒いだろうに
相変わらず自作の歌を歌って、マイペース、元気がいい。
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オホーツクの海岸沿いは、荒涼としていて、少し寂しい感じがするが
今日はよくサイクリングの若い集団に会う。
「大学のサークルか何かかな?」
女子も結構いる。自転車ブーム到来?
暑くなったので服を脱ごうと立ち止まると、小さな虫の大群に襲われる
アブラムシのような小さな虫だが、大量に服や自転車にまとわりつく
振り払っても後から後から飛んできて、服の中やカバンの中にも入ってくる
とりあえずその場から離れ脱出、しかし今までに無い虫の数だった・・・
標津町の「道の駅」に到着
サイクリングの若い兄ちゃんが、「パンク修理キットを持っていないか」と聞いてきた
困った時はお互い様、キットを分けてあげる。
「こんな所を走るのに、予備の道具は持っていないの」と聞くと
予備タイヤを持っていたが、裂けて使い物にならなくなったらしい
こじんまりとした『道の駅』、
「本当にこの一帯は何も無いんだなぁ」と感じる
北方領土に向けて、『叫びの像』の前で記念撮影
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民宿の宿に到着、お客さんは1組程でほぼ貸切状態、温泉が出る新しい宿なので室内も綺麗だ!
宿の女将さんは、自分の子どもと同じ年の孫がいるらしく
怪我した長女に、いろいろ薬を出してくれたり
夕食も子供用に特別に用意してくれたり、とても良くしてくれた

風連湖→標津町 尾岱沼岬 走行距離:64km 親子自転車の旅「北海道 800Km」