2016年夏
小学5年生の娘とともに東京ー福岡間1300Km
自転車の旅

大人であれば時間とお金、そして少しの気力があれば、
難なく、やり遂げる事ができる旅だ。
経験や知識も少ない、子供にしてみれば、
自転車の長旅はりっぱな冒険旅行になり得る。
冒険旅行は子供達に大きな自信をつけ、成長させる。
今の世の中はとても便利で、物が溢れ何でも簡単に手に入り、苦労する事が少ない。
また、学校や習い事でも、平等や安全などを重視して、つらい事や我慢することも
少なくなっているように思う。
これはこれで良い事だが、その反面、子供達は苦労や我慢を知らず、温々と育ってしまう。
簡単に物が手に入るので、目先の物に夢中になり、夢や希望を描きにくいのではないかと思う。
また夢や希望を見つけても、ちょっとした問題で簡単にあきらめてしまいかねない。
私の持論ではあるが、
子供のやる気スイッチがうまく回りだすためには、大きな自信が必要。
そして、やり遂げたという自信は、人生を「より主体的に生きる」原動力にもなる。
そう思う様になったキッカケがある。
それは4年前、人生の転機を考え、仕事を辞め、
ちょっとした時間が出来た時に、何気に行った子供達との北海道の旅だ。
この時も20日間程の旅の工程で北海道800Kmを自転車で走った。
当時、長女が小学5年生、末っ子が1年生、
末っ子は私の自転車にトレーラーをつなぎ、載せて走った様なカタチだった。
注目して欲しいのは長女の方で、もともと穏やかな性格の長女は学校でも内気で、自分の言いたい事も言えず、運動も苦手、特別何か目立つ様な事も無く、どこにでもいる、そんなタイプだった。自分も妻も、どちらかと言えば行動的で勝気なタイプであったので、そんな両親とは正反対の正確の娘にやきもきしていたのを覚えている。
長女は北海道の大自然の中を、自分の脚で自転車を漕ぎ、800Kmを走り抜いた。
その後、彼女の大きな自信が、人生を主体的に生きる大きな原動力になっていると感じている。
(その時の様子もこのブログで紹介しているのでご興味のある方は是非。)
そんな娘も今では中学3年生、今では部活の部長を務め、生徒会に所属し、人前に出てスピーチする事も臆する事無く、むしろ喜びを見いだしている様子。受験生の今は、学区トップの難関校合格を目標に、自分自身で頑張っている。
もちろん、このキッカケだけが長女をここまで成長させた訳ではなく
その後の彼女の様々な経験が活かされている訳ではあるが、その原動力になったのは間違いないと思っている。
(ちなみにその後、長女が経験した校外スクール「市村自然塾九州」 「バッカーズ九州寺子屋」はお勧め、学力だけではない生きる力が身に付く学び舎)
我が子ながら、超ーーーがつくほど、驚きの成長ぶりなのである。
その他にも、自分は2つメリットを感じている。
1つ目は、親子の絆がとても深まる。日頃、仕事が忙しい父親はなかなかコミュニケーションとれず、どうしても母親との絆が深まりがち、非日常の長旅を共にすると、より深い絆が生まれる。
世間一般では中学生にもなると、父親とは口も聞かなくなる風潮があると思うが、我が家はとても仲が良い。
2つ目、これは親子関係とは異なるのだが、冒険の旅は人生の縮図でもあると思う。
また起業を志す人には、仕事を興す行程に似ていると思う。
旅にはゴールがあり、その工程をクリアするには様々な問題を解決することが必要。
時間や予算、行程、方法、道具、情報収集、協力者、同伴者のモチベーション、
そして旅全体から1日1日への細分化、また問題や事故に直面した時の対処法など・・・
起業をしたいと思う人や、人生の目標を持っているが、なかなか実現できない人には、
疑似体験として、冒険旅行を経験する事をお勧めする。
すこし話がそれたが、冒険の旅は子供に大きな自信をつけ成長させる。
そして自転車を使った旅は、自分の体を使い、比較的手頃で安全、長い距離を移動する事ができ、より視覚的にも達成感を感じる事ができる唯一のツールだと思う。
冒険の旅に自転車は持ってこいのツールだ!
冒険の旅なので、娯楽性が強くならないように考慮し、また旅を行なうに際して、いくつかルールと守るべき優先順位が必要。
今回自分が決めたルールは
①ゴールまで自分自身で自転車を漕いでゴールすること。途中、海を渡る場合や自転車が通れない場所を除く(日程が足りない、安全が確保されない場合を除く)
②安全には細心の注意を払う、子供の安全、第一優先で、(自転車の走行、宿泊場所、気温等)
③峠、坂道等、止まって休憩は良いが、自転車を降りて押さない。
④旅の行程は極力質素に、豪勢なホテルや豪華な食事は控える。今回は極力キャンプ・自炊を行なう。
⑤史跡や地形、場所などを意識して周り、歴史や地理の知識を深める。

親子北海道自転車の旅からはや4年
あの頃、小学1年生だった(自転車をトレーラー牽引されていた)末の娘も10歳になり
いよいよ今年の夏は自分の脚で漕ぐ番!
今回、長女は高校受験のため不参加
自分と末っ子の二人旅となる予定
今回の旅路は「東京ー福岡」間1300Km
前回よりさらにパワーアップした距離と内容で
キャンプ等も取り入れ、サバイブ盛りだくさんでお届けする予定
さあ娘よ、どこまで頑張れるか、楽しめるか
行動は人生を変える魔法となるか
レッツトライ!