4日目 今日は野宿かもしれない?

午前:土曜日の誤算と列車との遭遇

今朝もバイキングだった。今日のバイキングはなかなか美味しかった。素材にこだわっている感じがしたのだ。昼、夜としっかり食べられない時があるので、朝は腹いっぱいしっかり食べることにする。昼食用にりんごをひとつもらって行った。何日かかるか分からないが、145km先のモールバッハを目指す。山の中らしいので、いくつか山や丘を越えないといけない。

昨日、ホテル探しの最中に見つけた自転車ショップに向かう。目指すショップの手前にも自転車ショップを発見した。日本にはない大きさだ。さすが自転車の国である。まだ開いていないようだったが、ガラス越しに中を見ると、思っていたようにいろいろとたくさんの商品がそろっている。オープンは9時からと書いてあるが、もう10時近くになっている。こんなに時間にアバウトなのか?

もう一つのショップに行ってみる。こちらは自転車ショップ以外にもいくつかショップが並んでいるが、どこも開いていない。事前情報では土日はどこも店が閉まっていると聞いていたが、今日は木曜日のはずだ。なぜ? 曜日は日本と違うのか?

町は静まり返っている。せっかく見つけたバイクショップなのに残念。無念だ。(ドイツでは自転車のことをバイクと呼ぶらしい)。

駐車場に車に乗った人がいたので近寄って聞いてみる。今日は土曜日で開いていないそうだ。

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今日は初めて列車に乗ることにする。ドイツでは自転車を普通に乗せることができるのだ。駅に着くとキップを買わないといけないが、情報が少なすぎた。駅に停車駅の見取り図がないし、駅員がいない! 結構大きめの駅なのにチケット販売機が2つと時刻表のみだ。

ちょうど入ってきた若いカップルに聞く。地図を見せてなんとか理解してもらったが、どうやらモールバッハはかなり田舎の方なので、列車1本では行けないらしい。乗り継ぎをしないといけないようだ。チケットもどう買うか教えてもらい、無事購入した(10.30ユーロ)。乗り継ぎ駅までの金額らしい。全部は買えないのか? 気になったが、どう話すか難しすぎるのでやめた。とりあえず次の駅についてからまた聞こう。

列車がきた。うわさどおり自転車専用車両がある。また駅の改札口がない。無人だ。チケットを買っても誰にも見せなくていいし、どこからでも入れる。だからといってタダ乗りは、見つかるとすごい罰金らしい。

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週末ということもあってか、すでに自転車でいっぱいだ。行く方向はサイクリングコースとしてもマイナーなコースと思っていたが、それでもこの数だ。またおじさんが何やら自分のスモール自転車が気になるようで、じろじろ見ている。自分が「スモールバイク」と言うと笑いながら答えてきた。家族連れでサイクリングに行くらしい。列車にはいろんな人がサイクリングに行くために乗っている。一人で、おばちゃんたちだけ、年配の夫婦でなどなど。小学生ぐらいの女の子とお母さんの二人組の自転車が入ってきた。女の子が置くところに困っていたので、自分のところに置いてあげるとハニカミ笑いをしていた。

話をしていたおじさんたちが降りていってしまったので、奥に座っている年配の夫婦にこの電車は快速かどうか、乗り継ぎが必要か聞いた。そうこうしていると降りる駅が近づき、おじさんが「次だよ」って教えてくれた。危なく乗り過ごすところだった。コミュニケーションは必要だ。

午後:過酷なルート変更と人々の助け

駅に降り、乗り継ぎするために誰かに聞こうと思っても誰もいない。この町にはインフォメーションがあるので聞きに行くことにした。気さくなおばちゃんがいた。日本語も英語もできないらしいが、この町には日本語の観光ガイドブックがあった。

おばちゃん情報によると、モールバッハ(次の目的地)に行く列車はないとのこと。山を越えれば目的地のハズなので、自転車で行くことにした。距離は「25km」と言っていたので、「まあ、行けるか」と安易な考えがこの後大変なことになる。

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この地は観光地なので人でにぎわっていた。崖の上の城と宝石採掘で有名らしい。

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自転車のルートは、ひと駅分自転車で戻り、それから山の方へ入っていくコースだ。いくつもの丘や畑の中を登っては降り、登っては降り、途中森の中を抜け、砂利道を抜ける。とうに25kmは過ぎている気がするが、地図も分岐点での優先道路の明記がアバウトなので、いまいちあてにならない。方角や地図を見るのには自信があったが、ヨーロッパの広さでは方向感覚が狂い、まったくあてにならないようだ。
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せっかく丘を越えても違う方向に行ってたりする。
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大きな野うさぎを発見。こちらに気づき慌てて逃げていった。
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16時ごろになって、そろそろ宿を探さないと危険だ。またまた雨も降ってきた。交差点で迷っていたら、後ろからきた車のおっちゃんが「助けが必要か」と車の中から話しかけてきたので、「アイアムロスト」(道に迷ったといったつもりなんだけど)と言ったら、それを聞いて行ってしまった……。

前に進む。しばらくするとキャンプ場のサインが出てきた。ベッドのマークもあるので、ホテルもあると思いいってみることにした。施設の人に「ここに泊まりたい」というと「テントは持っているか」と聞かれた。持っていないというと、今日はホテルが休みらしい。キャンプ場しか泊まれないそうだ。

困っているとおじさんが近隣の施設へ電話してくれた。しばらくしてさっきとは違うコックのお兄さんが出てきて、「どこもいっぱいだ」と伝えに来た。「こまった」と日本語で言うと、お兄さんも「こまった」と言った。

しばらくしてさっきのおじさんが「宿が見つかった、この先のレストランだ、3km先だから問題ない」といって地図で場所を教えてくれた。お礼を言ってあとにする。別れ際におじさんから「アドベンチャー」と言われた……。

夜:苦労の末のサプライズ

ホテルの場所まで上り坂。でもアスファルトなのでなんとか登れる。しかも3kmじゃない気がする。倍はある……。今日いろんな人に場所やいろんな事を聞いたが、自分が言うのも何なんだが、ドイツ人も英語が良く分かっていない人がいるようだ。結構いい加減な気がする……。

宿はレストランが経営する宿だった。地図には載っていない。こんな所にも泊まれるとは、また一つ勉強になった。屋根があればどこでもいいと思っていたのだが、意外にしっかりした作りの部屋だった。昨日より全然いい。

シャワーを浴び、洗濯をし、夕食へ。夕食はドイツに来て初めてレストランでとることにした。というか他に選択肢がなかったのだ。お店の人はドイツ語しか分からない。若いお姉ちゃんが一人少し英語ができる程度。分からないもの同士の英会話なので苦戦した。

「お勧めで」と頼むが伝わらない。ここでようやくスマホアプリの翻訳機が役に立った。ドイツ語にして、「お勧めでお願いします」といったら理解してくれた。メニューは、ポークステーキ・サラダ・ポテトフライ。あとビールを追加した。ドイツでは水もビールもたいして値段が変わらない。1.8ユーロだ。

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料理もあわせて41.3ユーロ。今回が一番安い宿だった。腹も減っていたせいか、ポークステーキがとても美味しかった。

Wi-fiは使えないだろうと、だめもとで聞く。どうやら使えるらしい。しばらくしておじさんがパスワードキーを書いて持ってきてくれた。えらい長いパスワードだ、(20桁ぐらいある)。本当につかえるのか? なかなか繋がらない。おじさんも自信がないらしく良く分かってない様子で、どこかに電話をかけ出した。カウンターに座って飲んでるおじさんも加わり、電話のやり取りをしている。そんな中、どうやら電波が弱いことに気づき伝えると、ルータの側まで連れて行ってくれた。奥の部屋にルータがあるらしいが、部屋の中には入れずその扉の前で受信することに。電波が強くなりなんとか接続できた。だが自分の部屋からは無理らしい。

今日も1日いろんなことがあった。今日はゆっくり列車の旅のはずが、一番ハードなアップダウンだった。でも一つ旅のスタイルができそうな感じだ。こんな時もあるので、自転車完走にこだわらなくてもいいのかも。しかも、こだわらなくても結構ハード! 今日一日も**ホントついてるな!**って実感する。

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