5日目 モールバッハに到着

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午前:続く道迷いと最初の目的地

今朝は山の中であるせいか、少し肌寒い。

今日は最初の目的地である再生可能エネルギーパークがあるモールバッハに、いよいよ向かう。地図を見ながら目的地のルートを探す。丘をひとつ越えたが、下り坂になった。地図ではずっと上りのハズだ。どうやらまた道を間違えたようだ。下った丘をまた上る……。住宅地へ入り、ガレージにいたおじいさんに再度ルートを確認する。また丘を上る。かなりの急坂だ。疲れながらも丘の上の大きな幹線道路へ出る。あいかわらずすれ違う車は高速道路のようなスピードで駆け抜けていく。標高800mが頂上付近だ。上りがあれば今度は下っていく。

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モールバッハに到着。インフォメーションを探す。

「i」のサイン(インフォメーション)を発見し、中へ入った。とりあえず、先日通過したIDAR-OBERSTEINでプリントアウトしてもらったホテル情報を見せる。スタッフのお姉さんの対応があまりよろしくない。よく聞くと、どうやら他に詳しいインフォメーションがもっと下った所にあるようだ。お礼を言って下へ下る。振り返ると、さっきの建物の下に駐車場があり、その一角にインフォメーションがあった。危なく通りすぎるところだった。

中に入り、宿を探す。「一人で泊まること」と「Wi-Fiが使える所」を条件に探してもらう。スタッフも英語は良く分からないらしいので困難だったが、なんとか宿を見つけてもらうことができた。

宿が見つかり一安心だ。これからが大変だ。再生可能エネルギーパークの見学がしたいということを、うまく説明できるかどうか。普通の人たちは観光しない場所なので、こんな身なりの自転車に乗った自分が、行きたい場所を理解してもらえるか不安だった。

なんどかやり取りをするが、どうもうまく伝わってないようだ。自転車に積んでいる本を見せると、ようやく理解してもらうことが出来たらしい。

すると、本にも紹介されている、この町の建設局のミヒャエル・グレールさんがやってきた。信じられなかった!!とても興奮した!!! グレールさんは、この町のエネルギーパーク立ち上げに際して、企業と地域住民の橋渡しをしたプロジェクトリーダーだった人なのだ。(『100%再生可能へ! 欧州のエネルギー自立地域』より抜粋)

そしてエネルギーパークの見学を手配してくれた。ちょうど今日の2時から見学会があるらしい。今が12:30なので、急いで宿へ行き、先に宿泊の手配を行ってから、荷物を置いて見学場所であるエネルギーパークへ向かった。時間は1時間前だったが、また道に迷うと怖いので早めに出ることにした。丘の上にあり、自転車で30分程度かかった。

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少し時間があるので、手持ちのナッツとジュースで簡単にランチにし、再度、エネルギーパークのことが書いてあるページを熟読する。

このエネルギーパークは、冷戦時にNATO軍や米軍の施設が多く立地し、地元に雇用を創出していた。

1995年にこの土地が自治体に返還されると、再開発を巡ってさまざまなアイデアが出された。当初は娯楽パークの予定だったが、投資家が見つからず頓挫した。しかし、偶然にも同年に、ドイツ国内で再生可能エネルギー法が施行され、転機を迎える。

再生可能エネルギー法による電気の固定価格買取制度は、ドイツの風車ブームに拍車をかけた。

当初は地域住民との間で景観や音、日照権などの問題もあったが、行政のリーダーシップのもと話し合いにより理解が得られ、プロジェクトがスタートした。行政・企業・大学の研究室などが一体となり、話が進んでいく。

その中で風力以外にもソーラーやバイオマス、また地域職場創出などが盛り込まれた。風力発電以外に、太陽光発電のさまざまなメーカータイプの実証実験が行われたり、バイオガス・コージェネレーションやペレット工場などが稼働している。今後もエネルギー自給率を上げるため、積極的な取り組みが行われる予定である。

(参考資料:「100%再生可能へ! 欧州のエネルギー自立地域」より)

しばらくするとバスがやってきた。中から若い子たちがたくさん降りてきた。どうやら学生さんのようだ。聞いてみると、フライブルクの大学生だそうだ。ここ四日ほど環境やエネルギーの勉強をするためにツアーを組んで見学しているらしい。自分もその場に同行させてもらうことになった。

まず、セミナールームへ入り、エネルギーパークの担当者が説明を行う。S1040003.jpg
ドイツ語なので全然わからない……。30分ほど経過する。担当者の説明後も、学生たちが積極的に質問を展開し1時間ほど説明があった。その後、施設を見学して回る。
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まず始めに、風車を下から見上げ説明を聞く。なるほど風切り音が聞こえる。風車の音は1kmの範囲内で聞こえるらしい。こんなにまぢかで見るのは初めてだ。かなり大きい。
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そして次にソーラー発電。担当者の言っている意味は分からないが、参考資料の本のおかげでなんとか理解することができる。
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突然学生の一人が寄ってきて、「日本の方ですか」としっかりとした日本語で話しかけてきた。彼は以前1年間日本に留学していたらしい。この場で偶然にも日本語が分かる人がいるとは……。またしても奇跡である!! こんなにラッキーでいいのか?さすがに自分が怖くなってきたぐらいだ。彼からの説明も受けながら、施設を回ることができ、充実した見学となった。
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フライブルクの大学生と言うことで、自分も今度フライブルクに行く予定だと彼に告げると、「来たときは連絡してくれ」とフェイスブックのアドレスを交換。そして、彼らや担当者と握手を交わし別れた。
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4日かけて、山を越え谷を越えやってきた甲斐があった。最初の目的地は大収穫であった。今日はベリーエキサイティングな一日だった。
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ビールで乾杯!

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