8/11 しまなみから闇夜のとびしま海道へ 父娘夏休み自転車旅

聖地での試練とルート変更

今日は今治を抜けて、サイクリストの憧れの地、しまなみ海道サイクリングコースへ。しまなみ海道は、四国の今治と広島の尾道を島と橋で結ぶ全長70kmのコースだ。

まず現在地から今治まで20kmを走り、いよいよしまなみ海道へ。最初は巨大な来島海峡大橋を越える。橋を渡るには、下から緩やかなスロープ状の長い坂を登っていかなければならない。

今日は祭日だったこともあり、家族連れの自転車とも多くすれ違った。日差しは強かったが風が気持ちよく吹き、海も透明度が高く、最高の景色の中を走ることができた。

しかし、有名なサイクリングコースなので走りやすいだろうと思っていたら、結構なアップダウンがあった。重い荷物を積んでいる自分たちには、ちょっと辛いコースだ。


自分たちは途中から九州に近い呉へ向かうため、とびしま海道コースへ向かったのだが、このコースがさらに過酷なルートとなった。サイクリングコースというものの、勾配が激しい離島によくあるアップダウンのある道で、車でもちょっと辛い道路を超えていかなければならない。

暗闇の到着と文明のありがたみ

16時20分頃にフェリー乗り場に到着したが、次は最終の17時40分発。港でしばらく待ちぼうけだ。

今日の宿はとびしま海道途中の民宿。本当は宿の取りやすい広島の呉まで一気に行きたかったが、お昼の時点でまだ前半地点だったので予定変更した。しかし宿の数も少なく祭日であるため、当日予約はなかなか見つからなかったが、なんとか民宿に予約が取れてひと安心だ。

フェリーはとびしまの岡村港に18時過ぎに到着。宿までは23km。景色は夕日に変わっていた。

漁港周辺の集落では、日も落ちて涼しくなったせいか、多くの人が家の前でくつろいでいた。なんとも言えないそんな風景を横目に集落を通過する。「なんとか暗くなる前に宿に着きたい」と思いながらも、夕日がどんどん沈んでいき、とうとうあたりが暗くなってきた。

人もいなくなり、車もまばら、街灯も少ないのでかなり暗い。自転車のライトはもちろんつけているが、こんな状況は想定していなかったので、照度の低い点滅タイプ。街灯がないとかなり暗めだ。末っ子もだんだん心細くなってきたようだ。

そういえば、こんな暗い夜を経験するのは何年ぶりだろうか。自分たちが文明社会にどっぷり浸かっていることを改めて感じる瞬間だった。

最高の宿と贅沢なご褒美

ようやく遠くに街の灯りが見えてきた。20時過ぎ頃、ようやく民宿に到着。

前情報は無く、島の民宿で、しかもこのタイミングで予約が取れた宿。正直、あまり期待していなかった。しかし、ついてみると、この場にはふさわしくないぐらい明々と照明が照らされ、立派な感じだ。食事処がメインで宿を営んでいるようで、しかも温泉まであるらしい。

部屋も綺麗で今どきな洋室仕様。「自転車も盗難の心配があればお部屋に入れてもらって構いません」と粋な計らいだ。温泉は営業時間を過ぎていたが、宿の計らいで特別に入らせてもらえた。娘と二人で貸切風呂。とっても贅沢な時間で、今日の疲れが吹き飛んだ。

夕食は食事処でいただく。というか、あたりには他に選択肢はなさそうだ。宿までの寂しい道のりと、宿とのギャップで、財布の紐も緩む。「たまには贅沢もいいか」と、今日は新鮮な海の幸を使った漁師料理をいただくことに。末っ子も本当に嬉しそうだ。

苦あれば楽あり、今日も一日お疲れ様。

愛媛県西条—広島県上蒲刈島 走行距離:90km。父娘夏休みサイクリングツアー「東京−福岡」17日目を終える。

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