父娘1,300kmの自転車旅が教えてくれたもの

 

2016父娘夏休み自転車の旅「東京−福岡」1300Km - Google マイマップ
2016父娘夏休み自転車の旅「東京−福岡」1300Km

2016年夏、小学5年生の娘とともに、成田空港から福岡市の我が家までを自転車で約1,300km、22日間で走り抜けた。

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「冒険旅行は子どもたちに大きな自信をつけ、成長させる」。そう思い、始めた今回の自転車旅。東京の大都会を走り、富士山の雄大さに触れ、東海道の歴史を感じ、いくつもの峠を越え、自然に触れ、車の便利さ、我が家のありがたさ等々……。我が娘はどんなことを感じ、考えただろうか。

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修行のような日々の中で得た教訓

ブログでは、名所観光をし、美味しい物を食べ、楽しい旅行記に映っていると思うが、旅の後半は暑さと体力減少で、前進するのが精一杯だった。

食事は費用を抑えるためスーパーの惣菜で済ませたり、食の偏りを防ぐため野菜や果物を丸かじりしたりすることも多々あった。そんな時には家庭の食事のありがたみを感じた。

宿では進行状況からどのタイミングで予約するか、また予約が取れるかハラハラしたり、粗末な宿や野宿で侘しい思いをしたりして、住まいの大切さを再認識した。決して楽しいことばかりではなかった。時には修行のような日々もあったのだ。

走行距離もトータル1,300kmと結構な距離を走ったが、娘は意外にも淡々とやり遂げてしまった。途中、転んでケガをして泣きべそをかく場面もあったが大事に至らず、子どもの適応能力とポテンシャルの高さを見せつけられた。

達成感と二つの心残り

全体的にはとても達成感もあり満足のいく結果だったが、二つだけ残念だったことがある。

一つ目は、この猛暑、というより酷暑だ。日本全国とても暑く、自転車で走ると手元の温度計は40度。そのため夜も暑く、キャンプでは十分な睡眠が得られなかった。また、娘との二人旅での野宿は安全の確保が難しいこともあり、やむを得ずホテル泊になってしまい、当初の目標であったキャンプ泊・自炊がほぼできなかった。しかし、宿泊先で洗濯、翌日のルート決め、宿の予約、ブログ更新などを行うことを考えると、自炊まではなかなか難しかったかもしれない。

それにしても、娘はいつもどこでも、ぐっすりとスヤスヤ寝ていた。父親といる安心感がそうさせていたのだと思うことにする。

二つ目は、今回の旅に末っ子を半ば強引に連れてきてしまったこと。そのため、感想を聞くとやらされた感が大きく、あまり自分自身での達成感を感じられない様子だった。末っ子は少しアマノジャクなところがあるので、素直に喜べない、反発しているだけかもしれないが、旅を始める前にしっかりと娘に了承を得て連れてくればよかったと思う。しかし、何かしらのきっかけで娘にとって自信となり、成長の糧となることを信じている。

親子自転車旅の勧め

前回の自転車の旅から4年が経過して挑んだ今回の旅は、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知、岐阜、滋賀、京都、大阪、兵庫、香川、愛媛、広島、山口、福岡と多くの都道県を巡った。

同じ日本でも、自転車の交通標識や道路敷設具合は各都道府県で異なっている場合があり、全国で統一されていない。自転車道も増えてきたものの、付け足し感は否めなく、自転車でロングツーリングするにはまだまだ注意する所も多く、とても走りにくいと感じる。自転車大国ヨーロッパなどに比べても、日本の自転車道路環境はかなり遅れている。この辺はまた機会があれば別途レポートしたい。

環境にも優しく、健康にも良い自転車。日本ではママチャリがまだまだ一般的だが、自分の体に合ったスポーツバイク(自転車)は快適で、自動車に匹敵するほど便利な乗り物だ。もっと自転車が安心して利用できる環境が整備されることを願う。

子どもとの自転車の長旅は、時間とお金が少々必要だが、親がペースメーカーとなり、子どもの状況に応じて旅の行程を調整していけば、意外とあっさりアドベンチャー体験が可能である。ただし、子ども用自転車もしっかりした自転車が必要だ。体力が大人より小さい子どもこそ、しっかりとした自転車をチョイスしてほしい。

この先、自転車の道路事情がもっと改善され、いろいろな情報が発信されれば、週末一泊のショートツーリングぐらいからなら、ヨーロッパのようにもっと始める親子も出てくるのではないかと思う。そうすれば手軽にアドベンチャー体験ができ、家族のコミュニケーションもより深まる。このブログを通して、そんな親子旅のきっかけ作りができれば幸いである。

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真っ黒に日焼けした我が子が、少しだけたくましく見えた。 2016年 夏 
父娘夏休みサイクリングツアー「東京−福岡」

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