マルメはコペンハーゲンからエーレスンド海峡を渡ってすぐの港町
この街を訪れた理由は
私が好きな本の中に(「北欧流」愉しい倹約生活)紹介されていた街で
その中でも特に気になった筆者のコメント
「ここで食べたスモークサーモンは今まで食べた、どこのものよりとても美味しかった」
と書かれていたからである。
北欧といえばスモークサーモンは代表格の食材。
少し前に書かれた本なので現在もその店があるかどうか定かでないが
サーモン好きな私としては、これは行かないわけにはいかない!!!
とこうなった訳である。
お昼頃、マルメに降り立つ
マルメ駅のプラットホーム、おしゃれな演出。壁一面にずっと映像投影されている。
今日は雲が多いどんよりした天気
天気のせいか、デンマークより一段と肌寒い
カモメの泣き声がどこからとも聞こえ、港町を感じさせる。
お昼なので早速、本に紹介されていた目的の「リムハム魚燻製店」へ
行きたいところだが
名前しか分からないので、駅周辺にあると思われるインフォメーションを探す。
駅におまわりさんがいたので聞いてみる
「駅を出て左に曲がってすぐそこの黄色い建物だ」と教えてくれた。
インフォメーションで「リムハム」と言う言葉と、本に載っている写真を見せ
知っているか、聞いてみる。
細かいことは分からないが、たぶんこの辺だと地図に印をつけてくれた
自転車でどれぐらいかかるか聞いてみると
お姉さんはちょっと考えて
「30分ぐらい」と日本語で答えてくれた。
どう見てもスウェーデン人のお姉さんが日本語で答えたのでびっくりした。
少し日本語の勉強をしたと流暢な日本語で説明してくれた。
それなら最初から日本語で話してよ、と思いつつ
お姉さんは親切にそこまでのルートなど説明してくれた。
お店に向かう前に現金を下ろしにいく。
スウェーデンは独自通貨クローナ(SEK)なので
今までのお金は使えない。
多分、リムハム魚燻製店は掘っ立て小屋のような感じだったと
書いてあるのでカードは使えまい
ところがキャッシュコーナーは開いているが
どこのキャッシュカードコーナーもマスターカードの対応が無い・・・
唯一マスターカードの表示があったところも反応せず、使えない
仕方がないので駅にあった両替所で
400Dkkの少ないデンマーク紙幣をスウェーデン紙幣に交換する。
とりあえず食事代ぐらいにはなるはずだ。
ルートは海岸沿いを通るルート、海岸沿いは大きな公園になっている
2005年に建てられた北欧で最も高い建造物であるターニング・トルソ
海岸にはこのような桟橋がいくつも突き出ている。
この寒空の中、泳いでいる人もちらほら、みんな夏が待ち遠しいようだ。
週末ということもあり、人が多い、風がとても強いがとても気持ちがいい
風が強いので空模様も刻一刻と変わる。晴れたり曇ったり・・・
目的地はヨットハーバーのあるところ、たくさんのヨットが停泊していた
海にはさっき列車で渡ったエーレスンド橋
海上に建つ風車郡も見える
ルムハム魚燻製店は本で読んだ通り、今日も賑っていた
どうやら改装されたらしく建物が新しくなっていた。
店内はこんな感じ
おいしそうなスモークサーモンが並んでいる。
北国の魚介類はとてもおいしそう!!
テラスの前ではおじいさん方が演奏
お勧めのスモークサーモンにビールを頼む。
いただきます。
まずはそのまま、
う~ん、とろける美味しさ、うわさどおり!!
トッピングの魚の卵がまざったドレッシングをつけて、食べてみる。これも、また うまい!!
う~ん、ドレッシングをつけるか、つけないか迷う!!
今日はこれだけで満足という感じである。
スモークサーモン堪能しました。
その後、市内を散策。
マルメ城、赤く塗られた建物が印象的
繁華街
さすがスウェーデン、パトカーもボルボ
投稿者「ryoiga」のアーカイブ
アンティークお宝さがし
今日は土曜日、週末に行われているという蚤の市
ガンメル・ストランドへお宝さがしに
午後からはアンティークショップが集まっている
ラウンスボー通りをまわる。
しかし、結構閉まっているお店も多い、土曜日だから?
そして、デンマーク最後の夜は、アルネヤコブセンがデザインしたという
ラディソン・ブル・ロイヤルホテル(ファイブスター)に泊まる。
建物の概観はどこにでもありそうな感じだが・・・
ロビーもスワンチェアなどがたくさん・・・
さすがファイブスター接客も親切丁寧だ
贅沢な空間、もっとちゃんとしたカメラで撮りたかった。
部屋は10階、エレベータで10階のはずだがドアが開かず降りていく?
途中で子どもが乗り込んできて、「カードを指さないとドアが開かないよ」と
子どもから教えられてしまった・・・
エレベータにまでセキュリティーがされているとは・・・
狭い部屋にヤコブセンがデザインしたセブンチェアとスワンチェアが!
なんと贅沢な空間!
バスの蛇口や洗面台などもデザインされていると思うが
今までに何度か改修されてきているので、内装などはどこまでそうなのか微妙な感じ、
でも部屋全体の雰囲気はとてもよく、市内が一望できる好ロケーション
眼下にはチボリ公園も見渡せる。
ヤコブセンデザイン満載のベルビュー・ビーチ
デンマークを代表するデザイナーである
アルネ・ヤコブセンの手がけた建築物があるリゾート地
ベルビュー・ビーチへ
コペンハーゲンのホテルより自転車で17Km
コペンハーゲン周辺は自転車道もしっかり完備されている
今日の天気は晴れ時々雨
デンマークの天気は変わりやすいので少々心配
市内を抜け海岸線に出る。
海上に風車が並んで立っている。
デンマークは海上に風車がたくさんある
時折、サイクリングの人たちにすれ違う。
まだ肌寒いのに海水浴に来ている親子
ヨーロッパの人たちとは体感温度が違うような気がする・・・
まず、初めに見つけたのはヤコブセンが手がけたガソリンスタンドだ
日本でもテレビCMで使われたことがあるらしい、
特別な形で保存されていると思っていたら、普通にあった。
今も現役で使用されているらしく車が入ってきて、ガソリンを入れている・・・
なんだか拍子抜けな感じだが、その自然なところが、またいい~ね!
次に見つけたのは集合住宅ベラヴィスタとスーホルム
80年以上たっているのにすごく新鮮でおしゃれな感じ
これもまたいい感じ~
そしてすぐ横にはレストランヤコブセンとシアターがある
向かいにはベルビュー・ビーチ
先にビーチに下りてみる。
ビーチバレーのコートもヤコブセンが手がけた当時のままだ
午前中ともあって、人もまばら、ベンチに座り、ひと時に酔いしれる。
お昼はもちろん、レストランヤコブセンでいただく。
レストランはヤコブセンが手がけたセブンチェアやスワンチェアが
所狭しと並んでいる。
BGMもいい感じで居心地のいい空間
ん~ 癒される~
晴れ間も見えいい気持ち!
いつまでもここに居たい気がするが、営業妨害になるので出発する。
午後からは、ベルビュー・ビーチの裏手にある
チボリ公園(デンマークを代表する遊園地)よりも100年も前にオープンした
レトロ感いっぱいの遊園地「デュアハウスバッケン」に
この遊園地はなんと入場料は無料らしい!
大人気の木製ジェットコースター
家族連れでにぎわっている。
今度は家族と来たいなぁ~
デンマーク コペンハーゲン!!
コペンハーゲン市内
コペンハーゲンに行くには海を渡る必要があるため、自転車ルートが無い、列車での移動が必要
いつものように、通りがかりの人に声をかけ、キップを購入。
列車が到着、列車に自転車のマークが見当たらない
一番近くの入り口に乗り込もうとしたら
車掌さんが何やら、わあわあ言っている、どうやら向こうの車両に乗るように言っているようだ。
列車に乗り込み自転車を固定
アジア系の若者の隣に座る。
日本人っぽい若者だが、車内販売のおばさんとのやりとりを聞いていると
英語でスラスラやっているので、どうも違うようだ。
ふと見ると、若者は日本語の本を読んでいる・・・
なんだ日本人か~「こんにちは」と挨拶すると
向こうも驚いた様子。
彼はデンマークに1年ほど留学していてトランペットを弾いているらしい
各地のオーデションを受けにいく毎日だそうだ。
今日は日本に一時帰国するところだったらしい。
彼は正確には日本人ではないらしいが(韓国人らしい)
でも生まれも育ちも日本で、自分よりよっぽど日本人だった(笑)
コペンハーゲン到着までの間、いろいろな話で盛り上がる。
久々の日本人(といって言いかわからないが)との会話でテンションがあがってしまった。
デンマーク コペンハーゲン駅に昼頃到着。
憧れのデンマークの首都コペンハーゲンは欲望の赴くまま、
観光三昧で楽しむつもりだ!ワッハッハ!!
まずはコペンハーゲン発祥の地、クリスチャンスボー城へ
カラフルな通りがあるニューハウンへ
う~ん、すてき!
やっぱり荷物が邪魔でしょうがないのでホテルへチェックインにいく
チェックインは14時からなので、先に荷物だけ預かってもらおうと思ったが
今日、明日の宿はユースの様な安宿(フロ・トイレ共同)さすがに対応悪く受け付けてくれない・・・
あと20分ほどで時間になるので、近くのカフェで昼食がてら、待つことにする。
14時になりホテルへ、荷物をおいて市内へ再出発!
デザイン博物館へ
一番初めのコーナーは、なんと私を待っていたかのようにペリカンチェアが置いてある!
(私が北欧家具で一番好きなフィン・ユールのチェア)
しかも座れる!!!
日本で買うと60~90万円ぐらいする代物
すわり心地も思った通り、最高~
物欲に走る自分である・・・これ欲しい~なぁ!
他にも名作チェアーが目白押し・・・
まだまだ
まだまだまだ
もちろん照明もある~
次はストロイエ通りへ
北欧デザインの生活用品からデザイングッズまで
いろんなものがそろうデパートなどが立ち並ぶ通りだ
イルム
イルムス・ボーリフース
ロイヤルコペンハーゲン
レゴ
レゴ店内
本能のままに見てまわる、あー楽しい!!
40歳まじかのおっさんも夢中である。
いろいろ欲しいものがあるが、荷物を増やすわけにもいかず、我慢我慢・・・
デンマークの荷台付き自転車、デンマークは前に付いたタイプが多い。
今日はついてない・・・
出発地の住宅地
工場
町からでるとこんな感じ
麦畑が続く・・・
今日も朝から雨、町を抜けると降り出してきた。また昨日よりもひどい、
時折降る大粒の雨、止んだと思ったらまた降ってくる。
今日もあたり一面麦畑の中をもくもくと雨風に打たれながら走る・・・
昨日と道路慮状況が違うのは、アップダウンが多いことだ
デンマークの国土はおおむね平坦で最高地点は173mであると聞いていたが
結構上り下りの坂道が続く・・・
こんな感じ
この勾配わかりますか?もうかんべん・・・
お昼前に通り沿いに図書館らしきものを発見
面白そうなので休憩がてら進入!
このような何気ないところを見るのが好きな私・・・
思ったとおり雰囲気がいい、子どもコーナーは遊具まで設置してある。
なんともかわいらしい
日本のコーナーが無いか探してみる。端のほうに少しだけ10冊程度置いてあった
日本では見かけない日本人の本と、アンデルセンの童話の日本語版等など
写真を撮りたかったがすぐ側におじさんが座っていたので怪しまれそうなので止めた。
トイレを済ませ出発
昼食にしようとお店を探すが手ごろなお店が見つからず
とりあえず持っていたお菓子のグミを食べる。
食べているとガリっと何か異物をかんだ。
口からだしてみると、銀歯だった。
グミについて外れたようだ、こんな時に・・・
どこが外れたか分からず、とりあえず昼食は抜きにして先を急ぐ。
14時頃、ふと停車して見ると前輪のタイヤがパンクしている。
タイヤを見るとナイフのような石が刺さっている!?
路肩によせて修理
予備のチューブを1本持ってきているのでチューブごと交換
パンク修理はホテルについてから行うことに
こんな日もあるさ~、
なんとかなるさ~
アンデルセンが生まれた島、フュン島へ入る
デンマーク ユトランド半島を行く
デンマークは税金が高いので、ホテルや外食も高くついてしまう。
日本の1.5倍ぐらいかかってしまう。
昨日、夕食をホテルのレストランで注文したら
内容は一番安いセットにも関わらず後で計算すると3000円近くかかってしまった・・・
ホテル探しもエコノミー重視で探しているが、なかなかお手ごろなのが見つからない
ネットでホテル探しに2時間も費やしてしまった・・・
今回、初めてのユースホステルに泊まる。
ユースホステルは、青少年少女の旅に安全かつ安価な宿泊場所を提供しようという主旨で
始まった運動と、それにより生まれた、宿泊施設の世界的なシステムである。
中年男性ももちろん泊まれる(笑)
今日も朝から小雨がちらつく中、出発
あたり一面麦畑がつづく、人の姿も見えない、
見えるのは時折現れる放牧の牛達ぐらいだ。
猫のような牛に遭遇(頭をかいている)
あやしげな人?魔女?に遭遇?
ようやく幹線道路に入る。
田舎の方なので自転車道路は特に無い、道路の脇を進む。
ときどき通過する車もデンマークは他の国よりスピードも控えめなので
そこまで危険を感じなくて済む。
(国により車のスピード、マナーも違う)
今日のルートは、ほとんど直線コース、最短距離で進めるのはいいのだが
10Km、20Kmと続く直線道路なので
同じ姿勢が続くのも少々辛いものだ。
途中、高速のジャンクションにぶち当たり、自転車進入禁止のマーク
ここを越えないと先へ進めない
少し引き返し、わき道のある住宅地へ入るが行き止まり
他の道も探してみるが、探すほどの道も無くなり、
30分程度うろうろ道を探す
これ以上、辺りには道が無い・・・
仕方がないのでジャンクションに突入!!
近づいてみるとロータリーになっているので、車もそんなにスピードは出せない
斜め前方の道へ入れば目的の街の方へ行ける。
クラクションを鳴らされないかと、少しビクビクしながら、恐る恐る進入
なんとか大丈夫なようだ。
目的の街の道路へ無事入る。
面白いものを見つけた。麦畑に銅像が浮いている!
寝ている銅像・・・これはなんだ?
途中ヘアニングの街へ入る。
昼食をかねてトイレにも行きたいが
トイレのある店で手ごろな店がない・・・
商店街らしきところにWCの文字が・・・
無料のトイレを発見、間に合った・・・
昼食はガソリンスタンドに併設されているセブンイレブンで軽く済ませる。
今日はかなり肌寒いので、先を急ぐことにする。
16時半ごろ 無事、ユースホステルに到着
とても綺麗なユースだった。下手なホテルに泊まるより、よっぽどいい感じ!
スーパーで買った今日の夕食 48DKK (630円なり~)
いただきま~す!
自然エネルギー開発のパイオニア、ノルディック・フォルケセンターへ
今話題のドキュメンタリー映画「第4の革命 - エネルギー・デモクラシー」に
キーパーソンとして出演しているプレーベン・メーゴー氏が運営する
ノルディック・フォルケセンターへ出発!
「ノルディック・フォルケセンター」とはプレーベン・メゴール氏が1983年に設立。町工場による風車づくりからスタートし、1983年から政府と地方自治体の補助金を受けて拡大。現在では、世界的な循環エネルギー開発センターとして、太陽熱・バイオガス・エネルギーボックスなどの総合的な研究開発を行っている。センターが目指すのは、金儲けではなく、民衆のためのエネルギー開発である。研究員は20人ほどいるが、各研究室には鍵はかけられておらず、データーは全部公開されている。デンマーク社会を理解するキーワードは共同(andels)だが、それが社会の仕組みとしてすみずみにまで浸透している。フォルケ・センターもそのようなデンマーク精神の表れの一つといえるだろう。(http://www.geocities.co.jp/NatureLand/3252/Alttour3.htmより)
自然エネルギー技術の詳細から事業化に向けた検討まで実践的な人材育成プログラムがあり、世界各地から研修生が集まっている
センターは宿から900m 程のところにあるので、すぐに到着。
まず、センターの入り口前にある。風車群に圧倒される。
入り口横の建物にインフォメーションと書いてあったので
まず、そちらに行ってみることに
中にはいって声をかけるが誰もいない・・・
話しの通り、カギがかかっていない
パソコンや貴重なものが沢山おいてあるのに、逆にこちらが心配になってくる。
そんなことを考え、声をかけつつ辺りを見てまわる
しばらくすると若いお兄さんがやってきた。
うまく話せそうにないので、今回はあらかじめ紙に書きとめたメモを見せる。
「私はエコロジーが進んだヨーロッパを自転車で見てまわっています。私は日本から来ました」
「この施設を見学してもいいですか」
お兄さんは「ああ、何も問題ないよ、いろいろ見てまわってください」
みたいな事を言っているようだ。
「写真撮ってもいいか」と聞くと
「ノオプロブレム!」と笑顔で答えてくれた。
建物を出て、先ほどの入り口らしき所に行くと、自由に見学できると書いてある。
入り口の前には小さな貯金箱のようなものが置いてあり
自主的に入場料を払うようになっている。
さらに50DKK払えば、係りの人が施設内を案内してくれるようだ。
1.Visitor’s Entrance
2.Strawbale House
3.SklbstedFjord
4.Green Wastewater Treatment
6.Biodome
内部はこんな感じ
7.Windmill Blade Expo
8.Historical Wind Turbines
9.Wind Hydrogen Plant
12.Plant Oil Lab
実際の風車の羽は間近でみるととても大きい!!
1975年に木製の物で、今と同じぐらいの大きさの風車があったのには驚いた
いろいろな風車を開発してきた後がうかがえる
いろいろなアイデアが詰まっていて面白い
自分も物作りが大好きなので、見ているだけでテンションが上がる。
ここはどうやら開発工場のようだ
加工用の旋盤やボール盤、フライス盤などが置いてあり
ここで本格的加工まで行っているようだ
黒板には電気回路図が書いたままの状態
本当にオープンな施設のようだ。
自分も昔は技術開発系だったので、こんな所を見ると昔を思い出しウズウズしてくる
どの施設もただ整然と置かれているだけではなく
まるでアートのようにそこに存在し、自然と調和しているように感じた。
エコロジーな生活は苦しく大変なものではなく、「オシャレで明るく楽しい生活ができるんだ!」っと
まさにこの施設は言っているような気がした。またひとつ大きな力をもらった。
お昼過ぎまで施設内を見学し、午後から今日の宿がある。ホルステブローまで49kmを走る
次の目的地はデンマークの首都コペンハーゲンまで約400kmを自転車で移動、九州縦断ぐらいの距離だ
ユトランド半島の北部まで来ているので再度南下しフュン島を横断してコペンハーゲンのあるシェラン島へ
2,3日はかかる計算だ。
デンマークは風力発電が盛んな国なので、
風が強いとは思っていたが、まさにその通りでとても風が強い
いたるところに風力発電の風車がある
自分が住んでいる福岡の街の感覚だと、風は海から吹くものだと思っていたので
海から内陸へ向かって走れば、
海からの風を背に受けスムーズに走れると勝手に思っていたら
当ては外れ、風は内陸から海に向けて吹いている・・・
向かい風がとても強い・・・
少し、肌寒いぐらいの気候だが自転車をこいでいる分には今日はちょうどいい気候だ
午後から雨がぱらついてきた。
昼食時なので今回はお店を見つけたら
躊躇せず入ろうと思っていたら、ちょうどレストランの看板を発見。
お店に入る、何か変だぞと思い、入ってみると、何やらあやしげな店、
店の一番奥にファーストフードのようなお店があり、とりあえず
ホットドックとジュースを注文。
雨は昼過ぎにはさらに激しさをましたが1時間程で止んだ。
濡れた服も風が強いのですぐに乾く
今日の宿へ到着。
ゴルフ場とレストランが併設されたホテルだ。
チェックインをするとホテルのスタッフは名前も何も聞かず、すぐにカギをくれた。
昨日は宿は農家民宿的なところだったのでそのような状態も理解できるが
今日の宿はそれなりのホテルだ、これもデンマーク的な国の文化の表れなのだろうか
などと勝手に思い込む
今日の部屋は、窓を開けてびっくり、グリーンがすぐそこ
デンマーク イン!!
いよいよ北欧、デンマークへ
デンマークは九州ほどの大きさの国で、北欧デザインや家具、照明等で有名。
そしてさらに福祉や教育が充実した国で、税金はとても高いけど
国民のほとんどの人が、幸せだと感じているそんな国だ。
また自然エネルギーの開発も盛んでヨーロッパでもエコロジーを代表する国のひとつだ。
そんなわけで幸せ探求人の憧れの地なのである。
まず初めに向かうのはユトランド半島の北の果てにある
デンマーク、グリーンエネルギーのパイオニア的存在
ノルディック・フォルケセンターがあるティステード地方へ。
ドイツ、ハンブルグから列車に揺られ、途中3回乗り継ぎ9時間の道のり、
(デンマークの列車はマントヒヒのような顔をしている)
途中、乗換えのため駅のホームで2時間待ちぼうけ
この時間を利用して現金をキャッシュコーナへ引き出しにいく
ヨーロッパは駅の改札が無いのでこんな時、自由に出入りができて便利だ
自転車は重たいので駅のホームへ縛りつけ自転車のチェーンロックをしていく
デンマークは独自通貨なのでユーロは使えない
ホテル代や列車代などはカードでほとんど支払いできるが
ちょっとしたものにやっぱり現金は必要だ。
銀行カードの中にはキャッシングではなく、
海外でVISAやマスターのキャッシングコーナーを利用し
その国の通貨で現金を引き出せるものがある。
このカードを使用すると、通常の通貨両替のように手数料などはかからず、
その時の為替のレートが適用されるだけなので便利でお得だ。
自分もこのカードを愛用している。
乗換えの列車は2両編成で荷物と人でいっぱい、
ヨーロッパの列車は遅れるし、名前が似た駅名は多いし、列車には番号や名前が書いていない場合が多いのでとてもわかりづらい
自分は毎回乗る前に車掌を捕まえ確認することにしている。
今日も乗車しないといけない列車が案内表示に出ておらず
またその電車が2つに別れ、それぞれ別の場所へ行くという
とても複雑な状況だったので危なく乗り逃す所だった。
車内はすごく込み合っていて、指定席のチケットを持っていたが、
重たい荷物をもって、とてもそこまでいけそうにない。
しょうがないので、入り口付近で我慢する。
いくつかの駅を通り越し、ヘアニング駅を過ぎたあたりで車内もようやく余裕ができた。
向かいに座っている小学校低学年ぐらいのトルコ系?のぽっちゃりした女の子、
さっきからずっとこっちを見ている
トルコ系なので、小学生のぽっちゃり系でも眼光が鋭い。
自分が食べようとしたガムをじっと見ていたので女の子にひとつ差し出すと
女の子はお母さんに何やら「もらってもいい」と聞いているようだ。
お母さんの言葉を聞いてから女の子はガムを受け取る。
どこの国の子どもも、笑顔はかわいい。
でもその女の子、ガムを頬張ると表情が固まっている。
しかもすごい形相でこっちをにらんでいる気がする。
はて?と思い自分もガムを頬張る、ミントの刺激が口の中に広がる、
子どもには少々きつ過ぎたようだ。
女の子の口は動かさず、まだずっとこっちを見ている。
眼光が鋭いので見ているだけなのか、にらみつけているのか良く分からない。
辛かった?って聞きたいが、なんていっていいかわからず、
ジェスチャーで「ガム出していいよ」って言っても
分かってもらえず。紙の切れ端を渡し、これに出しっていうと
ようやく納得しガムを吐き出す。
女の子、口から火が出るようなジェスチャーをしてみせる。
やっぱり辛かったようだ(笑)
お母さんも渋い顔で笑っている。
申し訳ないことをしてしまった。
18:00頃、駅に到着
到着した駅は無人駅、駅で自転車を組み立てるが
その間、列車はやってこないし、辺りを見回しても誰もいない
時折、車が通過するだけ・・・
北の果てに来たなという感じがする。
今日の宿はグーグルマップで見つけた掘り出し物、
ホテル検索サイトなどには載っておらず、ブログのホームページがあるだけ
しかしホームページの雰囲気と価格の安さにつられメール連絡したところ、
すぐに返事が返ってきて、印象がよかったので泊まることにしたホテルだ。
また自分が好きなデンマークを信じていってみることにした。
駅から3kmほどの所にある、入り江に面した場所だ、
途中から舗装道路で無くなり砂利道を進む
到着すると何やら多くの人たちが
何か作業をしている。何かイベントでもあったのだろう
片付けをしている最中のようだ
通りがかりの人を捕まえ宿のことを聞くと宿の主人を教えてくれた。
人の良さそうなおじさんで、握手を交わし、とても素敵な笑顔で迎えてくれた
今日は何やら野外イベントで演劇のステージがあったらしい
そのステージなどの片付けの最中だった。
あとから、おじさんの娘さんがやってきて部屋へ案内してくれた。
部屋はホテルというより、ドイツで泊まった農家民宿のような感じ
とても広い間取りで一人で使うにはもったいないぐらいだ。
夕食はこの辺には食べるところが無いらしく、
ちょうど演劇の打ち上げをするということもあり
そこへお呼ばれすることとなった、しかも無料で・・・
もう20時にもなるが外はまだ明るい
打ち上げの準備の間、子ども達が水辺で遊んでるのを見て
何をしているかと思ったらカニを取って遊んでいる。
結構大きな毛ガニだ。
これ、取って食べるのかと聞くと、そんなことはしない、「ピースだ」と返ってきた。
夕食は大きくてジューシーなウインナーとパン
そしてゆでたジャガイモのマヨネーズ和え、
ビールもいただき、とても満足。
部屋から歩いてすぐ目の前は海という抜群のロケーション
向こう岸には風力発電の風車が回っている
波の音を聞きながら
今日の一日の最後はとても気持ちのいい一日となった。
憧れの地、北欧デンマークを目指す
アムステルダムで断食?
曇りときどき雨
朝から、ホテル内で工事の音が鳴り響く、すごい振動だ。
日本だと通常この状況でのホテル営業はまず無いだろうと思うが
大陸はさすがおおらかだ。
今日のルートはデンハーグ→アムステルダム(66Km)
昨日と大分違って、大自然の草原のサイクリングロードが中心
周りには放牧された、牛や羊やヤギそして、緑が一面に広がっている。
そんなところを走るのでサイクリングロードにはときどき馬か牛の糞が大量に落ちている。
気をつけないと糞まみれになってしまう・・・
自然の中を走るので飛んでいる虫も多く、顔に容赦なくぶつかってきて痛い・・・
サングラスが無いと危険で走れない。
お昼が近づきお腹も減ったので昼食にしたいが店が無い・・・
今朝は朝食付きホテルでなかったので、今朝の朝食は自動販売機で買った
チョコスティック一本。
さすがに、チョコステイック一本で3時間走りつづけるとスタミナ切れでもうろうとしてくる。
「あーお腹がへった・・・」 自分の体は残念ながらエコロジーではないようだ。
13時ごろやっと街に入り、昼食にする。
オランダで有名なコロッケのハンバーガ屋さんを見つけたので、ここで昼食をとる。
ハンバーガー2つとジュースで6ユーロ、以外に安い!
見た目は少しさびしい感じがするが味はまずまず、
窓際のカウンターで食べていると、後から何人も作業着を来た人たちが入って来た
どうやら、庶民の憩いの場のようなお店みたいだ。
お腹も満たされ出発、川沿いを走る。オランダは言うまでもないが川が多い、
船の往来があるときは橋をあげて船を通すため
橋には詰め所のようなところがあり、おっちゃんがひとり駐在している。
また家の前に川がある家は、車を持つように、ボートや船を泊めている。
だんだん車や人が多くなってきたどうやらアムステルダムに入ったようだ。
今日の自転車道は日本のように舗装状態も良かったので、速く走れたおかげで予定より早く着いた。
14時頃、到着。
ホテルへ荷物を置いて市内観光と駅と郵便局へ向かう。
駅へはデンマークへのルートを確認しに
郵便局には不要な荷物が溜まったため日本へ送る手配
中央駅や市内まではホテルから8Kmほどあり
30分ぐらいかかる。
アムステルダムは近代的な建物が多い、オシャレな街だ。
駅へ到着
さすがオランダ自転車保有率No1の国
駅前の自転車置き場の自転車の数が半端ない
駅前は人でごった返している。その中を自転車とバイクがびゅんびゅん走る。
(オランダは自転車用の道を、バイクも一緒に走る)
駅のインターナショナルインフォメーションでデンマークへのルートを確認したいが
整理券を渡され40人待ち。
ずっと待っていたら郵便局が閉まってしまうので、待ち時間を利用して、先に郵便局へ行く
郵便局の場所を聞いてから進むが
川と格子状の街でどこも似たような感じ、なかなか見つからない
何人もの人に聞きやっと郵便局へ着いたのは17時ジャスト、急いで郵便局への階段を
上がっていく、すると郵便局はすでにシャッターが降りて閉まっている・・・
さすがヨーロッパ閉まるのが早い・・・
(今まで何度か、お店でも閉店時間きっかりに追い出された経験がある)
なおさら郵便局はしっかり閉まるだろうと、半ばあきらめ、帰ろうとしたとき
建物の端に半地下の階段がある。覗いてみるとコンビにのような雰囲気になっている。
良く見ると郵便局の小包受け渡し場所のような感じ
無事手続きを済ませ、駅へ戻る
自分の番号はすでに過ぎ去っていた。仕方がないので再度整理券を取る。
それから待つこと一時間・・・、ようやく順番がくる。
前もって用意していた英文を見せる。
(片言の英語を話すより、文章で伝えた方が相手にもしゃべれないことがわかり、スムーズなようだ
また下手な英語でしゃべると場合によっては見下してくる人もいるので、
文章はかけるぞとアピールした方が良いようだ。
人の良さそうなカウンターのおばちゃんだったが
ハイスピードの列車には自転車を乗せれないという。
今まで分解してバックにつめてOkだったと言うがうまく伝えれない
どうも120x90cmのスペシャルボックスが必要だとか言っている。
どうもカウンターの前に自転車を止めたため
自転車を載せる場合のことを律儀になんとか言っているようだ。
でも輪行バックにつめておけば通常の荷物と一緒で持ち込めるハズだ
険悪なムードが漂う・・・
タイヤを外して小さい自転車なので、かなり小さくバックに詰めれるみたいな
ことを説明し、なんとかチケットを購入。
時間は19時前、準備、手配だけで午後の時間が過ぎてしまった。
戻る時間を考えるともうホテルへ戻った方が良さそうだ。
夕食と朝食を調達し、宿へ向かい今日の一日を終える。