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あっという間に9月! イエタチマスプロジェクト

開拓作業を中断し、いろいろな申請、見積もり手続き
計画検討などしていたら
あれよあれよと、あっと言う間に、9月です!

と言う事で、

忘れないようにこの2ヶ月間の備忘録

ある程度木々を伐採し、土地の景観がわかるようになったところで
手続きなど、時間のかかる各種申請等のため
測量や図面作成にとりかかりました。

まず色々な申請のためマイホームの概略設計
ある程度、家の構想は練っていたのですが、土地の形状に合わせ再度設計が必要。
家の設計にはCADなどを使うのが一般的だと思うのですが
自分は「SketchUp」と言う無料のソフトで3Dで作成しました。
このソフト無料なのに、なかなかの優れもの!
直感的に使えて、3Dなので素人の自分にもイメージしやすい!
色々なプラグインなどもあるので、使いやすいようにカスタマイズも可能なので
家作りを計画されている方、おすすめです!

私の土地は、近くに古墳などがあり埋蔵文化財包蔵地に指定されているため
建築工事をする場合、市の教育委員会に届け出、試掘調査が必要。
しかも調査には60日かかり、この間、建築を開始することはできません。
計画をスムーズに進めるためには、早めの届出、調査が必要です。
届出には届出書類の他に、土地の現況図や建築予定の平面図、基礎断面図などが必要です。
初めての建築図面書きで分からない事ばかり・・・
前に使った「SketchUp」のソフトがあるのでは、と思われるかもしれませんが
このソフト、2次元で提出用を印刷するには、少々難があり、
きちんと印刷するためには、有料版を購入しないと難しく、しかもこの有料版が高い(127,440円)
ということで、他の無料CAD等も試してみましたが、どうも使い勝手が悪いので
手持ちのアドビイラストレータで縮尺調整しながら作成することに、
多少面倒ではあるのですが、新しく操作を覚えるより使い慣れたイラレで作業した方が断然早い!

私の土地は、隣地が山林と言うこともあり、また登記に国土調査のしっかりした図面があったこともあり、高い費用を払って測量するのは無駄だと思い、購入時に境界確定測量を行っていません。
なので、まずは登記の図面を元に、現状残っている境界杭を目印に、他の境界を割り出し、おおまかな土地を把握。
それから土地の形状や高さなどを測定し、現況図を見よう見まねで作成しました。

作成方法は下記の通り
はじめに、土地の形状や高さを測定するため、アマゾンでレーザー距離計を購入。
(レーザー距離計は現在位置からレーザーポイントまでの水平距離や垂直高さなどがわかる優れもの)レーザー距離計は手持ちの三脚で固定。
方角などの測定には、スマホのアプリをダウンロード。

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これらの機器を使いながら、高さや形状が異なる点を妻とふたりで半日かけて測量。
次に、測量後のデータを元に図面を作成
登記の図面と照らし合わせながら測量したデーターを図面に落とし込んでいきます。
図面作成にはイラレを使用するので、縮尺した測量データを数値変換して落とし込んでいきます。
建築予定の平面図や基礎断面図は、参考になる図面が、書籍やネットにいろいろとあったので、作成は比較的難しくありませんでしたが、現況図については、なかなか参考になるような個人住宅の図面では見つからず苦戦・・・
しかし、要は現在の状況(高さ、位置)が把握できれば良いはずと自分を信じて作成する。
事前に、ある程度出来上がった図面を窓口に持参し、申請書類等の確認へ
多少の修正はあるものの、窓口の方の対応では、この図面で問題なさそう。
持ち帰り、提出書類を記入、再提出。

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次に地盤調査を行う。
地盤調査は、建築する場所の地盤が強いかどうかを確認するための調査です。
調査をせず家を建てると、最悪地盤が弱かった場合は家が傾くなどの影響がでるので調査を依頼。
地盤調査には住宅の地盤調査で一般的で価格もお手頃なスウェーデン式サウンディング試験を選択。できれば自分でできないものかと思ったが、専用の機械が必要なので断念。
調査会社を探して見積もり、ネットなどでも価格相場を調査し、相場の3万円でやってくれる会社に依頼。

調査は半日で終了、その後調査結果をまとめ送ってくれるとのこと
調査結果に異常がないことを祈りつつ、2週間後調査結果が届く
調査結果はベタ基礎であれば問題ないレベルで、地盤補強も必要なし。
地盤調査クリア!

水回りの見積もり
私の土地は水道が家の前まで来ておらず、水道を引くには本管より100m程度引き込みが必要。
結構な費用が予想されたが、色々と調べるうちに
この地域は地下水が綺麗で井戸を掘る家も多いとのことだったので、井戸を掘る方向で見積もり依頼。
下水は下水道がないため、浄化槽設置エリア、しかし市から補助金がでるとのこと。
浄化槽も市の指定工事会社でないと設置できないため、こちらも見積もり依頼。

電気の見積もり
電気も家の前まで来ていない為、こちらも100m程度引っ張ってくる必要がありそう、
家を建てる段階でも電気が使えた方が良いので、その場合仮設申請が必要になる。
まずは九州電力に建築申請をして、家の前まで電柱をひっぱて来てもらう。
その後、仮設申請が必要。

建築計画
イエタチマスプロジェクトでは、マイホームの他に鍼灸師である妻のために鍼灸院、そして田舎カフェ、民泊、レンタサイクルなど計画している。まずは拠点としてのマイホーム作りを計画していたが、変更になり、鍼灸院&仮設マイホームを作ることになり、これまた設計やり直し・・・

ホームページ制作
家作りとは関係がないのですが
副業のホームページ作成の仕事が舞い込み、3週間ほど時間を取られ缶詰状態、家作りお預け・・・

埋蔵文化財包蔵地の開発許可が問題なく無事おりました。
許可が降りるまで60日となっておりましたが、3週間程度で許可の書類が届きました。

と言うことで、手続きや、図面作成、見積もり、調査、ホームページ制作など
現場作業ができないまま、2ヶ月程度経ってしまい、気持ちは焦るばかり・・・
(まぁ、今年の夏はものすごく暑く、猛暑を超える勢いであったので、現場作業は難しかったかも?)

これから、いよいよ前半の山場、概略計画を元に、建築確認申請のための図面づくりです!
これが終われば、また現場作業再開!あー早く、作業したい!
あ、プレカットの見積もりと建築資材の洗い出し及び見積もりも残ってる!!

あー早く、作業したい!

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イエタチマス・プロジェクト

自然と共存しながら【生きるチカラ】を身に付けるプロジェクト
まずはセルフビルドで家建てます。

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ー想いー
始まりは2011年、自然エネルギーやエコロジー、オーガニック等に興味を持ち、
環境先進国であるヨーロッパ諸国10数ヶ国を2ヶ月間旅します。

しかも自転車で。

よくある観光名所を巡るような点と点の旅ではなく
移動手段が自転車なので
ヨーロッパの国々を線でなぞるように
現地の暮らしぶりが体感できる人力走行の旅。
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そんななかヨーロッパの
自然に溶け込む街並み、木々に囲まれた家々、
仕事優先ではなく家族や友人、また自分の時間を大事にする
暮らしぶりを目の当たりにし、強く心を打たれます。

物質的な豊かさよりも自然と共存しながら生き、
今の日本社会に忘れられている、
精神的に豊かに暮らす生き方を取り戻したい・・・

そういう想いで帰国。

精神的に豊かに暮らす生き方とは何か。

人間にとって重要な「 衣 食 住 」。
その中でもヨーロッパで体感した
自然と共存し、家族や仲間との時間を大切にする豊かな暮らしを始めようと。

そんな想いを実現するために家づくり構想が始まりました。

「家をつくる」まずはみなさんだったらどう行動するでしょう?

土地を探し、住宅展示場に行き、住宅メーカーを決め、
大抵の人はローンを組み、家の購入を決め、人生の中で一番大きな買い物をするわけです。
しかし、

私の考えと行動は・・・

1,合理化され、工業製品化された家ではなく、自然素材を使いながら自然が循環するような家がいい

2,人間にも地球にも優しく子供や孫の代まで持続可能な家がいい

3,ローンのために仕事づけの生活ではなく、建築コストを抑えて家族との時間を作れる家がいい
この考えを具体化するには
『 自 分 で 家 を 建 て る し か な い 』
ということで
この【イエタチマス・プロジェクト】がスタートしたわけです。

このネーミングは

イエ(がここに)タチマス

イエ(必ず)タチマス(建ててみせます)の想いを込めたものです。

このプロジェクトは
素人が熱いハートを持って、ただ家を建てるだけのプロジェクトではありません。

✴1
日本の家は欧米と比べても耐久性や断熱性能が低いので
家を子や子孫に引き継ぐことはできず、建てては壊すスクラップ&ビルド。
耐久性や断熱性能が高く、エネルギーロスが少ないパッシブハウス。
セルフビルドの家だけど、高性能な家を目指します。

✴2
家を建てる費用のうち、材料代はおおよそ1/3その他2/3はメーカー人件費や利益、
自分で作れば家はもっと費用は抑えられる。
お金を稼ぐことに必死にならなくても良いし、その浮いた時間をもっと有意義なものに使える。
また、自然素材の材料や地産地消の材を極力使用し、自然の循環や地域の活性化なども考慮する。

✴3
作り手は建築士でない一般人。
家を自分で建てれれば、その後にかかるメンテナンスも自分で行え、
また知識も増え、【生きる力】が増す。

自然と共存し物質的な豊かさよりも個人でいかに心豊かな生活を作り出せるかのチャレンジです。
そしてセルフビルドだからこそ身につく個人完結型の【生きる力】の貯蓄の軌跡です。