グリーンエネルギー」カテゴリーアーカイブ

木材利用ポイント

木材利用ポイント「その木、どこの木?」 2013年7月1日からスタート!(現在終了)

7月1日から申請受付がスタートした「木材利用ポイント」。その名の通り「木材を利用するともらえる
ポイント」という意味。家を建てたり、リフォームしたりするときにスギ、ヒノキやカラマツなどの
地域材を基準以上利用するなどの条件を満たすとポイントがもらえるそうです。

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日本の環境を守るため、こんな制度ができるのは嬉しいことですね!

地産地消になることで、地域活性にもつながり、輸送などの面からしても不必要な燃料を使わなくて済みます。

また、家作りの面からしてもその土地の風土にあった、土地の材を使う方が

家は長持ちし、最近は輸入の安い米松などが使われて、日本の高温多湿の気候の中では

すぐに、劣化してしまうなどの問題もあるそうです。

木を伐採すると、日本の環境を守るなんて、どういうことと思われる方もいらっしゃると思います。

日本は世界有数の森林国でフィンランド、スウェーデンに続いて世界第3位だそうです。

そんな国にも関わらず、戦後高度経済成長の中で、安い材料が大量に輸入されるようになり

国内の森林は使われなくなり、そのおかげで日本の林業は衰退してきました。

植林されたにも関わらず、使われなくなった森

森林は一度、人間の手が入れられると自然の連鎖を失っています。

間伐を行わない、根が浅い若い木だと、土壌が失われ、土砂崩れの原因になります。

またCO2吸収量が低下、病害虫が発生しやすくなるそうです。

最近春になると大量に発生する杉やヒノキの花粉の飛散も何か関係があるのではないでしょうか?

森を育て、林業を育てることが、私達の生活を豊かにすることにつながります。

脱化石燃料宣言の街、スウェーデン、ベクショー市

スウェーデンに入り北上するにしたがって、
体感的には季節は秋から冬になっていく気がする・・・
季節は夏のはずだが・・・
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国土の8割が冷帯に属し、コムギの栽培が可能な地域は北緯60度以南に過ぎない。農地は国土の6.5%であるが、農業従事者は国民の1.5%に過ぎない。しかしながら、高い生産性によって、穀類の自給率は121%(2002年)に達している。(Wikipedia抜粋)
でもさすが北欧Tシャツの人や薄着の人も結構いる。
自分といえば昨日からちょっとおかしい・・・
どうやら風邪を引いてしまったようだ。体がだるい・・・
今日は脱化石燃料宣言の街、スウェーデン、ベクショー市へ向かう
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ベクショー市の繁華街
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ベクショー市は100%自然エネルギーをめざす都市
スウェーデンに豊富にある木材の廃材など利用して
木質バイオマスプラントでエネルギー作っている都市だ。
世界的にもグリーンエネルギーで注目を浴びる街のひとつだ
今回も特にツテがあるわけでもなく、あたって砕けろ作戦で行く。
エネルギーは市が出資しているバイオマスプラントの会社が作っている
日本からも多くの見学者が訪れているらしいが
ネットで調べてみたところ、特に見学情報等は無かったので
現地に赴き、インフォメーションセンターで確認することに
しかし毎度の事ながら、言葉が通じず苦戦・・・
カウンターのお姉さんも一生懸命対応してくれる。
インフォメーションセンターでの情報は特に無いらしく
電話などを会社へかけてくれるが
結局、担当者長期休暇、不在のため、確認がとれず・・・
あたって砕けてしまった・・・
まぁ、こんな時もある。
今までがうまく行き過ぎたと反省しながら
体もだるいので
今日は早めに宿へ向かうことにする。
宿までの道のり、途中で見つけた釣具店
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店内には湖が多いスウェーデンならではの道具が・・・
こんなでかいルアーで何釣るのって言うぐらいのルアーがあった。
写真が無いのが残念・・・
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BIOの映画館?、どうやらビオとは関係なさそう・・・
住宅地を抜ける、道が広い!!
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庭が広い!!
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家が大きい!!
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家がおしゃれ!
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今日の宿、住宅地の中にポツンとホテルがある。なぜ?
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自然エネルギー開発のパイオニア、ノルディック・フォルケセンターへ

今話題のドキュメンタリー映画「第4の革命 - エネルギー・デモクラシー」に
キーパーソンとして出演しているプレーベン・メーゴー氏が運営する
ノルディック・フォルケセンターへ出発!
「ノルディック・フォルケセンター」とはプレーベン・メゴール氏が1983年に設立。町工場による風車づくりからスタートし、1983年から政府と地方自治体の補助金を受けて拡大。現在では、世界的な循環エネルギー開発センターとして、太陽熱・バイオガス・エネルギーボックスなどの総合的な研究開発を行っている。センターが目指すのは、金儲けではなく、民衆のためのエネルギー開発である。研究員は20人ほどいるが、各研究室には鍵はかけられておらず、データーは全部公開されている。デンマーク社会を理解するキーワードは共同(andels)だが、それが社会の仕組みとしてすみずみにまで浸透している。フォルケ・センターもそのようなデンマーク精神の表れの一つといえるだろう。(http://www.geocities.co.jp/NatureLand/3252/Alttour3.htmより)
自然エネルギー技術の詳細から事業化に向けた検討まで実践的な人材育成プログラムがあり、世界各地から研修生が集まっている

センターは宿から900m 程のところにあるので、すぐに到着。
まず、センターの入り口前にある。風車群に圧倒される。
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入り口横の建物にインフォメーションと書いてあったので
まず、そちらに行ってみることに
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中にはいって声をかけるが誰もいない・・・
話しの通り、カギがかかっていない
パソコンや貴重なものが沢山おいてあるのに、逆にこちらが心配になってくる。
そんなことを考え、声をかけつつ辺りを見てまわる
しばらくすると若いお兄さんがやってきた。
うまく話せそうにないので、今回はあらかじめ紙に書きとめたメモを見せる。
「私はエコロジーが進んだヨーロッパを自転車で見てまわっています。私は日本から来ました」
「この施設を見学してもいいですか」
お兄さんは「ああ、何も問題ないよ、いろいろ見てまわってください」
みたいな事を言っているようだ。
「写真撮ってもいいか」と聞くと
「ノオプロブレム!」と笑顔で答えてくれた。
建物を出て、先ほどの入り口らしき所に行くと、自由に見学できると書いてある。
入り口の前には小さな貯金箱のようなものが置いてあり
自主的に入場料を払うようになっている。
さらに50DKK払えば、係りの人が施設内を案内してくれるようだ。
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1.Visitor’s Entrance
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2.Strawbale House
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3.SklbstedFjord
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4.Green Wastewater Treatment
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6.Biodome
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内部はこんな感じ
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7.Windmill Blade Expo
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8.Historical Wind Turbines
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9.Wind Hydrogen Plant
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12.Plant Oil Lab
実際の風車の羽は間近でみるととても大きい!!
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1975年に木製の物で、今と同じぐらいの大きさの風車があったのには驚いた
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いろいろな風車を開発してきた後がうかがえる
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いろいろなアイデアが詰まっていて面白い
自分も物作りが大好きなので、見ているだけでテンションが上がる。
ここはどうやら開発工場のようだ
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加工用の旋盤やボール盤、フライス盤などが置いてあり
ここで本格的加工まで行っているようだ
黒板には電気回路図が書いたままの状態
本当にオープンな施設のようだ。
自分も昔は技術開発系だったので、こんな所を見ると昔を思い出しウズウズしてくる
どの施設もただ整然と置かれているだけではなく
まるでアートのようにそこに存在し、自然と調和しているように感じた。
エコロジーな生活は苦しく大変なものではなく、「オシャレで明るく楽しい生活ができるんだ!」っと
まさにこの施設は言っているような気がした。またひとつ大きな力をもらった。

お昼過ぎまで施設内を見学し、午後から今日の宿がある。ホルステブローまで49kmを走る
次の目的地はデンマークの首都コペンハーゲンまで約400kmを自転車で移動、九州縦断ぐらいの距離だ
ユトランド半島の北部まで来ているので再度南下しフュン島を横断してコペンハーゲンのあるシェラン島へ
2,3日はかかる計算だ。
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デンマークは風力発電が盛んな国なので、
風が強いとは思っていたが、まさにその通りでとても風が強い
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いたるところに風力発電の風車がある
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自分が住んでいる福岡の街の感覚だと、風は海から吹くものだと思っていたので
海から内陸へ向かって走れば、
海からの風を背に受けスムーズに走れると勝手に思っていたら
当ては外れ、風は内陸から海に向けて吹いている・・・
向かい風がとても強い・・・
少し、肌寒いぐらいの気候だが自転車をこいでいる分には今日はちょうどいい気候だ
午後から雨がぱらついてきた。
昼食時なので今回はお店を見つけたら
躊躇せず入ろうと思っていたら、ちょうどレストランの看板を発見。
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お店に入る、何か変だぞと思い、入ってみると、何やらあやしげな店、
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店の一番奥にファーストフードのようなお店があり、とりあえず
ホットドックとジュースを注文。
雨は昼過ぎにはさらに激しさをましたが1時間程で止んだ。
濡れた服も風が強いのですぐに乾く
今日の宿へ到着。
ゴルフ場とレストランが併設されたホテルだ。
チェックインをするとホテルのスタッフは名前も何も聞かず、すぐにカギをくれた。
昨日は宿は農家民宿的なところだったのでそのような状態も理解できるが
今日の宿はそれなりのホテルだ、これもデンマーク的な国の文化の表れなのだろうか
などと勝手に思い込む
今日の部屋は、窓を開けてびっくり、グリーンがすぐそこ
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欧州のエネルギー自立地域

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100%再生可能へ!
欧州のエネルギー自立地域

今回の旅のバイブルにしている本です。
この本のおかげで、
言葉の通じない私もずいぶん現地の状況が理解でき助かっています。
滝川 薫 編著
村上 敦・池田憲昭・田代かおる・近江まどか 著
■■内容紹介■■
脱原発を決めたドイツ、イタリア、スイス、原発を持たないオーストリア、デンマーク。農村から大都市まで、原発や化石燃料に依存しない再生可能エネルギーの聖地をジャーナリストが取材。エネルギーを意識して生きる市民、革新的な政策と事業を実現する地域のイニシアチブ。欧州社会の現実を日本の未来へ。

5日目 モアバッハに到着 ヨーロッパ自転車の旅

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今朝は山の中であるせいか少し肌寒い
今日は最初の目的地である再生可能エネルギーパークがある
モアバッハにいよいよ向かう。
地図を見ながら目的地のルートを探す。
丘をひとつ越える。下り坂になった。
地図ではずっと上りのはずだ、どうやらまた道を間違えたようだ。
下った丘をまた上る・・・
住宅地へ入りガレージにいたおじいさんに再度ルートを確認する
また丘を上る、かなりの急坂だ、疲れながらも丘の上の大きな幹線道路へでる
あいかわらずすれ違う車は高速道路のようなスピードで駆け抜けていく。
標高800Kmが頂上付近だ
上りがあれば今度は下っていく、
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モアバッハに到着
インフォメーションを探す。
iのサインを発見(インフォメーション)
中へ入る、取り合えず、先日通過したIDAR-OBERSTEINでプリントアウトしてもらった
ホテル情報を見せる
スタッフのお姉さんあまり対応がよろしくない
よく聞くとどうやら他に詳しいインフォメーションがもっと下った所にあるようだ
お礼を言って下へ下る、振るかえると、さっきの建物の下に駐車場があり
その一角にインフォメーションがあった。
危なく通りすぎるとこだった
中に入り、宿を探す、一人で泊まることと、WiFiが使える所を条件に探してもらう。
スタッフも英語は良く分からないらしいので困難だったが
なんとか宿を見つけてもらうことができた。
宿が見つかり一安心、これからが大変、再生可能エネルギーパークの見学がしたいということを
うまく説明できるかどうか、普通の人たちは観光しない場所なので
こんな身なりの自転車に乗った自分が、行きたい場所を理解してもらえるかどうか不安・・・
なんどかやり取りをするが、どうもうまく伝わってないようだ。
自転車に積んでいる本を見せる、ようやく理解してもらうことが出来たらしい。
すると本にも紹介されている、この町の建設局のミヒャエル・グレールさんがやってきた
信じられなかった!!とても興奮した!!!
グレールさんはこの町のエネルギーパーク立ち上げに際して
企業と地域住民の橋渡しをしたプロジェクトリーダだった人なのです。
(「100%再生可能へ! 欧州のエネルギー自立地域」より抜粋)
そしてエネルギーパークの見学を手配してくれた。
ちょうど今日の2時から見学会があるらしい。
今が12:30なので急いで宿へ行き
先に宿泊の手配を行ってから、荷物をおいて見学場所であるエネルギーパークへ向かった。
時間は1時間前だったが、また道に迷うと怖いので早めに出ることにする
丘の上にあり、自転車で30分程度かかった
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すこし時間があるので、手持ちのナッツとジュースで簡単にランチにし、
再度、エネルギーパークの事が書いてあるページを熟読する
■以下説明
このエネルギーパークは冷戦時にNATO軍や米軍の施設が多く立地し、地元に雇用を創出していた。
1995年にこの土地が自治体に返還されると再開発を巡ってさまざまなアイデアが出された。
当初は娯楽パークの予定だったが投資家が見つからず頓挫するが、偶然にも同年に、ドイツ国内で
再生可能エネルギー法が施行され、転機を迎える。
再生可能エネルギー法による電気の固定価格買取制度はドイツの風車ブームに拍車をかけた。
当初は地域住民との間で景観や音、日照権などの問題もあったが
行政のリーダシップの話し合いにより理解が得られプロジェクトがスタート
行政・企業・大学の研究室などが一体となり話が進んでいく。
その中で風力以外にもソーラーやバイオマス、また地域職場創出などが盛り込また。
風力発電以外に太陽光発電のさまざまなメーカータイプの実証実験が行われたり
バイオガス・コージェネレーションやペレット工場などが稼動している。
今後もエネルギー自給率を上げるため積極的な取り組みが行われる予定である。
(参考資料:「100%再生可能へ! 欧州のエネルギー自立地域」より)
しばらくするとバスがやってきた。
中から若い子たちがたくさん降りてきた。どうやら学生さんのようだ
聞いてみるとフライブルクの大学生だそうだ。
ここ四日ほど環境やエネルギの勉強をするためにツアーを組んで見学しているらしい
自分もその場に同行させてもらうことになった。
まず、セミナールームへ入り、エネルギーパークの担当者が説明を行う。
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ドイツ語なので全然わからない・・・30分ほど経過する
担当者の説明後も学生たちが積極的に質問を展開し1時間ほど説明があった。
その後、施設を見学して回る。
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まず始めに、風車を下から見上げ説明を聞く。
なるほど風きり音が聞こえる。風車の音は1Kmの範囲内で聞こえるらしい。
こんなにまぢかでで見るのは初めてだかなり大きい
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そして次にソーラー発電。
担当者の言っている意味は分からないが参考資料の本のおかげで
なんとか理解することができる。
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突然学生の一人が寄ってきて、「日本の方ですか」としっかりとした日本語で話しかけてきた。
彼は以前1年間日本に留学していたらしい。
この場で偶然にも日本語が分かる人がいるとは・・・
またしても奇跡である!!
こんなにラッキーでいいのか?さすがに自分が怖くなってきたぐらいだ
彼からの説明も受けながら、施設を回ることができ、充実した見学となった。
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フライブルクの大学生と言うことで自分も行く予定だと彼につげると、
来たときは連絡してくれとフェイスブックのアドレスを交換。
そして、彼らや担当者と握手を交わし別れた。
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4日かけて、山を越え谷を越えやってきた甲斐があった。
最初の目的地は大収穫であった。
今日はベリーエキサイティングであった。
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ビールで乾杯