スイスと言えばやっぱり「アルプスの少女はハイジ」というわけで
麓から登山鉄道でユングフラウへ行こうと思う。
ユングフラウ鉄道はヨーロッパで最も高い場所に位置する駅である(海抜3454メートル)
エコロジーからちょっと寄り道してアルプスを目指し
麓の街インターラーケンを目指す。
走行距離 約98Km 上昇量651m
自分のペースだと2日ぐらいかかると思うが行ってみることにする。
今日は朝から曇り、ぐずついた天気だ、温度は高め、
スイスは寒いだろうと思っていたが意外に暖かい
半袖サイクルウェア&レーサーパンツで出発
ちょっと分かりにくいがガラスに映った自分を撮影
こんな感じで走ってます。
昨日修理してもらったバイクショップの
おかげで自転車も調子がいい。さすがスイス「匠の技」だ
スイスの道は舗装状態も良くデコボコがなく
幹線道路の脇に自転車レーンが設けてあるので走りやすい。
GPSの使い方、クセも分かってきたので、
前もってしっかり設定しておけば役に立つことが分かってきた
道に迷うことなく順調だ
お昼頃、やっぱり雨が降ってきた。
納屋の軒下で雨宿りするが、やみそうにないので
レインウェアを着て出発
今日一番の難所651mの丘を越える。
ここまでだいぶん走りこんできたせいか
体も慣れてきて自転車を降りることなく走りきる。
丘を越えると雨もやみ晴れ間が見えてきた。
スイスの首都ベルンを通過
14時過ぎ
さすがに何も食べずに走っているとスタミナ切れになってきたようだ
道路際で休憩&昼食
昼食は昨日買っておいた
桃・りんごそしてパンの残り
この時点で走行距離約50Km
今日はなんだか調子が良い
ひょっとしたら今日一日でいけるような気がしてきた
トゥーンの街に到着、大きな湖のある街だ
、
湖沿いを走りぬける、ふと見上げると、白い山脈が見えてきた
どうやらユングフラウのようだ。(写真では、ちょっとわかりにくい)
肉眼でみるとすごい迫力だ。
15時30頃まだ、麓の街まで25Kmぐらいある。
左膝の感じがおかしい・・・
(昔、両膝をスポーツと交通事故で2度、痛めたことがあり、古傷が残っている。)
再発しなければいいのだが・・・
湖はすごく澄んでいてエメラルドグリーンに輝いている
向こう岸に見える山すその家々がとってもいい感じだ。
上り坂が続く、急に左膝に痛みがはしった。
自転車の故障の次はどうやら自分が壊れたようだ。
「なんてこった!」
左足に力を入れると激痛がはしる。
目的地のインターラーケンまであと8Km
だが上り坂が続く・・・
まだまだ旅は長いので無理をせず今日はこの辺でとも思ったが
この付近には宿もない・・・
できるだけ右足だけに力を入れるようにペダルをこぐ
少しは痛みが和らいだ、野宿はごめんなので、なんとか上りきり
17時過ぎに目的地のインターラーケン到着
足の痛みをこらえつつ早速、宿を探す。
インターラーケンはアルプスへの登り口
きっと観光客でいっぱいだろうから
目に付いたホテルに片っ端からあたることに
案の定、どこもいっぱいのようだ
ホテルの人に「どこかないか」と教えてもらい
やっと見つける。ホッとひと安心
明日は登山鉄道でアルプスに上ろうと思うので
この場所に2泊しないといけなくなるが、
今日泊まれるホテルは明日は予約が詰まっているらしい。
もらったパンフレットを見て
街のツアーインフォメーションへ
明日の宿を探す。
愛想の悪いカウンターのお姉さんだった。
自分があんまりしつこくいろいろ聞いたので最後は怒り出したが
まあ宿も見つかったので良しとする。
夕飯を買って宿へ戻る
膝をシャワーで冷やし、持ってきていたシップ薬で応急処置
今日はちょっとがんばりすぎたようだ、体を休めると体中も痛い・・・
「ヨーロッパ自転車一人旅」カテゴリーアーカイブ
自転車修理 in Swiss
自転車を直すことは難しいとは思ったが
ダメもとで、昨日ホテルのスタッフから聞いた
自転車屋へ向かう。
ホテルから歩くこと20分
大通りの裏手にある。薄汚れたバイク・自転車修理屋さんという感じである。
店の中で年配のおじさんが自転車を修理している。
ハローと挨拶する。微妙な反応・・・
修理に夢中だ、しばらく待つことにする。
待たされること4・5分、まったく反応がないので
あきらめて帰ろうかと思うと店先にでてきた。
でも英語ができないらしく
お互い意味不明の会話・・・
一応修理箇所を指差して伝えたが、直せるのか直せないのか
わからない・・・
おじさんには悪いが、らちがあかないので、他の店を探すことに
途中でPost Officeを見つける。
もし自転車を買い換えるとなった場合、
今の自転車を日本に送り返さないといけないため
送付可能サイズや金額などを確認しにいく
BaselのPost Officeの対応を思い出すと
気が引けるが。開き直って聞いてみることにする。
確認した結果、どうやらサイズ的に送ることは可能だそうだ
92スイスフランで8~10日間程度で届くらしい。
SolothurnのPost Officeのおばちゃんは
あの窓口の刑務所の面会室のようなガラス窓を
オープンにして話しかけてくれた。
都会と田舎では国は違えど同じ感じなんだな~と思った。
送ることはできそうだと安心し
再度自転車屋を探す。
街中をぐるりと回ってみるが自転車屋は見つけることができず
しかたがないのでツアーインフォメーションで聞くことにする。
インフォメーションでバイクショップを教えてもらい
イングリッシュができるスタッフが要るかどうかも確認してから出発
観光地から外れた街の西側の方にあるショップだ
自転車屋へ到着、ショールームに自転車がたくさん飾ってあり
今度は期待がもてそうだと内心思いながらドアを開ける。
しかし人気が無い、ドアのカギもかかっている
表に自転車が飾ってあったのでしばらく見ていると
おばちゃんが自転車でやってきてショールームの隣の四角になった所へ入っていった
見ると自転車の修理工場になっていてスタッフ数人があわただしく
自転車を修理しているではないか、店の人もこちらに気づき出てきてくれた。
細かなニュアンスが話せるように
ホテルでネットを使い調べてきた英文を見せんがら説明する。
どうやらスポークを交換して直せるようだが
部品がなければ手に入れるのに2、3日かかるといわれる。
そこまで待てないと思い何度かやり取りしていると
お兄さん「わかった、店の中に入れ、すぐ修理できるかやってみよう」
的な事を言われ店の中へ
店の中には日本の自転車屋には無いような本格的な修理を行っていた
まるで車屋さんのようだ
お兄さんは手際よく自分の自転車を台に固定しホイールをはずしていく
スポークの長さをはかり、部品があるか確認・・・
どうやらBMX用のスポークがちょうど合うものが見つかったらしい。
しかもBMX用のものの方が強度があるようだ。
折れたスポークを交換し、他のスポークが問題ないか
強度チェックする。
また一本折れる・・・
うーんだいぶやられているようだ。
お兄さんは「問題ない」といっているが・・・
再度折れたスポークも交換
スポークが組みあがりアライメントの調整をする
(アライメント:ホイルの回転のぶれ)
なかなか合わないようでお兄さんも
「かなり痛んでいるのでホイールごと交換した方が良いようだ」
といっているようだ
すると隣で作業していたお兄さんが「俺に替われ」といって
アライメント調整をし始めた。
彼はとなりでずっとホイールアライメントの調整をしていた
始めに修理を担当していた彼に「彼はホイール調整のスペシャリストか」と聞くと
「そうだ」といって「彼はいつもホイール調整ばかりしている」と
笑いながら答えてくれた。
しばらくすると見事修理完成!!
また荷物の重みで他のスポークが折れるかも知れないと言って
スペアーのスポークを何本か渡してくれた。
修理時間も結構かかったが、しめて40スイスフランで修理。
現状からすると自転車を交換した方が良いだろうが
彼らのためにもこの自転車でがんばってみようと思った。
行けるとこまで行ってみるしかない!
スイスのバイクショップのみなさん、ありがとう!
ガッデム!!
朝、増えてしまっていらなくなった荷物を
日本へ送るためpost officeへ行く
愛想が無いスタッフに送り方、書き方がわからず苦労する。
窓口はガラス窓で仕切られ、渡し口はガラスを開閉して
必要以上に開けないようにし厳重警戒している。
そうとも知らず、説明中に指差すため窓の下から手を突っ込むと
相手もびっくりして窓を閉められ
思わず手を挟まれそうになった・・・・
悪い人がいるらしい(笑)
つかまらずに、何とか無事送付できたと思う・・・
バーゼルからベルンへ向けて出発。
途中山を越えるため列車に乗る事にする。
キップの買い方が分からず窓口で買おうとするが
目的地の名前の発音が悪いらしく理解してもらえず・・・
構内の路線マップを紙に書き写し
再度窓口へ並ぶ。
運悪く前と同じ窓口へ、窓口のお姉さん、また来たかとニッコリ笑う。
何とかキップ購入。
電車を2つ乗り継ぎ、バスへ乗るらしい・・・
うまくいけばいいのだが・・・
最初の列車、自転車は吊るして乗せるらしい
次の列車はベビーカースペースが自転車共用らしい
バスにも乗せれる
スイスの町並みも、とても美しい
所要時間2時間 Balsthal到着、ここからベルンまで60Km
自転車でベルンを目指す。
スイスでも自転車の標識があり、自転車に乗っている人達によく出くわした
スイスでも自転車文化が浸透している。
スイスにもエコロジーハウス発見
今日はなんだか自転車が重い・・・
2時間ばかり走る、17:00頃Solothurnに到着
ツアーインフォメーションに行き
今日はここに宿を取ることにする。
自転車の異音が気になったのでメンテナンスをすると
後輪のホイールアライメントがおかしい
走行距離(約520Km)からしてまだホイールのベアリングが壊れるハズが無いが・・・
よくよく見ると、なんと!!後輪のスポークが2本も折れてる!!!
悪路と荷物の重さでスポークが耐え切れなかったようだ
さすがにヨーロッパでミニベロはきつかったっようだ・・・
ヨーロッパに流通していないホイールで
さすがにホイールの予備は持っていない
ガッデム!!
フライブルク~スイス バーゼル 75Km
昨日の天気から変わり今日は朝から小雨がちらつき少し肌寒い
レインウェアーを着て出発
街を抜けるとまた緑が広がる、バーゼルまで最短コースでいくと
丘を越えていかないといけないため、迂回してライン川沿いのコースをとる
天気もだんだん良くなってきた、道路沿いにおしゃれなビオショップを発見
あいにく日曜日で休みのようだ、郊外店を見たのは初めてだ
日本ではオーガニックと呼ばれているがこちらではビオという方が
定着しているようだ。街中にはビオショップを良く見かける。
ライン川沿いに出る、日差しが強い
画像には残せてないが日曜日ということもあり、自転車でサイクリングを楽しむ人が多い
今日の目的地のバーゼルはスイスであるが、フランス・ドイツとも隣接するスイスで三番目に大きな街だ
14時頃、3つの国の国旗を立てたカフェの前を通り過ぎる
もうすぐバーゼルに近づいてきたようだ
スイスの国境付近、フランスに入るときは特に国境を感じさせるものはなかったが
今回このような形は初めてだ警察官が二人立っているが特に何かするわけでもなく
通り過ぎスイスに入る。
国が違うと街の雰囲気もどこか違う。
15時頃
バーゼルに到着ライン川沿いの建物がとても綺麗だ
バーゼルも環境エネルギー都市なので市内にはトラムが走っている。
どの街を走っても教会や古い建物があり、観光地になっているところが多い
そして皆カフェテリアでくつろいでいる。
ホテルを探すため、市内を回る、観光地なのでどこも値段が高い
安そうなホテルを見つけ、ちょうど中に入っていく人がいたので
声をかけると無視され再度試みると、ドアを足で蹴り閉められる・・・
いろんな人がいる・・・
なんとかホテルを見つけるトイレ・シャワーは共用だが112スイスフラン
結構するが仕方なく、今日はここに泊まることにする。
バーゼルは夜でも外で演奏したり、にぎやかな観光地だ
グリーン・シティー フライブルク
今日はグリーン・シティーフライブルクを見学
こんな時、自転車があると本当に助かる
渓流ドライザム川にある小水力発電
今日は週末、土曜日のせいもあって、小さな子どもを乗せて走っている家族を多く見かけた。
サイクルカフェ? Mobile
有料駐輪所・カフェ・自転車屋さんが併設された施設
Rieselfeld地区エコ住宅? 3階のファザードの様なものはソーラパネル
エコ住宅といってもどれもおしゃれでスタイリッシュ&ナチュラル、一棟一棟が少しずつ異なるデザインなんだが、全体として調和している感じがお見事!
住宅街の中でおしゃれな自転車屋を発見!ちょっと休憩がてら見学
今日はとても暑かったので市民が水辺で日光浴や水遊びを楽しんでいた。
そんな人がいるとは聞いてはいたが、木陰で着替える全裸のお姉さんに遭遇!!
ご馳走様です。Seepark
丘陵地のそびえる風力発電、残念ながらフライブルクでは風車を設置できる場所が限られ
風力での自然エネルギー自給は難しいそうです。
旅の途中で何度か遭遇したが、市内の公園でも野うさぎ発見。
さすがに人に見つかると藪の中に隠れてしまった。
郵便屋さんの自転車 オシャレ!!
どうやら幼稚園のようです。屋上緑化 かわいい花が咲いていました。
Sun Ship オフィスビル? 一階にはテナントのスーパーなどが、
屋根についているのはソーラーパネル
フライブルクの自然エネルギーはソーラーパネルに期待がかかります。
エネルギー住宅、木質バイオマス発電、カーシェアリングなどがあるVauban地区
まだまだテスト段階であるそうですが
こんなところなら自分も住んでみたい!
その他にもいろいろなところをまわった。
自然エネルギーの自給自足という面ではまだまだ難しい課題も多いらしいが
フライブルクには省エネ住宅などがたくさんあり
また都市交通が発達していてトラムやバスが充実している。
おかげで市内に車が多く走ることが無く環境に優しい街になっている。
実際に街を走っていて感じたのは
緑が多く公園やスポーツ施設もたくさんあり
また老若男女問わず自転車に乗り、週末を楽しんでいる。
新しくできた建物も無機質なコンクリートの塊ではなく
どれもオシャレでかつ、緑あり空間あり、生活に潤いができるものとなっている。
フライブルクは本当に素敵な街だった。こんな街が福岡にも欲しい!!
フライブルクまで75Km
天気にも恵まれ少々暑くなってきた。
ここ数日気温の差が激しい。
あまりの暑さに今日初めてレーサーパンツデビューした。
(自転車用のおしりの部分にクッションのはいったぴったりしたパンツ)
ずっとインナーにははいていたのだが肌寒さと少々気恥ずかしいのでためらっていた・・・
腕はしっかり日焼けしているのに足は真っ白・・・
オセロのような感じだがしょうがない。
途中でGmeiner家のお父さんにもらったパンとカロリーメイトのようなものを食べた。
カロリーメイトかと思っていたらチョコレートでコーティングされたすッごく甘いスティックだった・・・
でも、おいしくいただいた。
道路沿いを走っていると、この一帯はイチゴとさくらんぼが今が旬みたいで出店が多く出ていた。
今日はバイパス沿いの自転車道をずっと走るので道に迷うことなく
フライブルクまで走ることができた。
だが途中2人のドイツ人に助けられた。
1人は学校帰りの自転車の少年
工事中で回り道の標識がでていたので立ち止まって考えていた時
小学生ぐらいの少年が一度は通り過ぎ、戻ってきて道を教えてくれた。
もう一人は同じ方向に自転車で走っていた男性。
フライブルクの街に入りツアーインフォメーションを探している時
道を尋ねた後、彼は先に行ってしまったが、しばらく進むと
先で立ち止まり待っていてくれた。
「この道まっすぐだ」と言って彼は曲がって行ってしまった。
心配で立ち止まっていてくれたらしい。
ドイツは親日家が多いとは聞いていたが優しい人がとても多い国だ。
ちなみに自分は中国人によく間違えられる・・・
ニーハオ!!
Gmeiner家
朝食はGmeiner家でご馳走になる。納屋兼住居で納屋の二階にある屋根裏部屋のような部屋
まるで「アルプスの少女ハイジ」から飛び出してきたかのようなかわいらしい部屋だった。
朝食を食べ終わるとお父さんがバイクウエアを身にまとい帰ってきた。
朝からバイクでひとっ走りトレーニングしてきたらしい。
今日は金曜日だったが仕事は休みと言っていた。
ドイツ人はみんな、自分が聞くと「休み」と言っている気がする・・・
お父さんはトレーニングのついでにパンを買ってきて
自分にも持って行けと分けてくれた。
お母さんは自分ひとりで使ったので宿代をかなり安くしてくれて
夕食や朝食はサービスしてくれた。
出発の準備を部屋でしていると
お父さんが何やらスティックお菓子のようなものを数個持ってきて
「バイクでのエネルギーだ」とまた持たせてくれた。
どうやらカロリーメイトのようなものであるらしい。
「自分には何もできない」と思いながら、
家から出るときに家族が作ってくれた和紙の折り鶴をお母さんに渡す。
喜んで受け取ってくれた。
日本に来ることがあればぜひ連絡して欲しいと言いたかったが
言葉伝わらず・・・
家族みんなで自分を見送ってくれた。
お父さんは写真をパチパチ撮ってくれた。
丘の上の家から自分が見えなくなるまでずっと見送ってくれた。
なんだかぐっと込み上げてくるものがあった。
ありったけの声で「ダンケ シェーン ありがとう」と叫んだ。
農家民宿体験
ドイツには有名なアウトバーンがある。速度無制限で無料の高速道路である。
(しかし、速度無制限区間は全体の20%ぐらいで、近年有料になるらしい)
無料であるため入り口もなく自転車で入ろうと思えば入れるので厄介である。
そしてその他に車専用のバイパスのような道路、
自転車や車が走れる街の道路、自転車専用道がある。
ドイツは日本のように道路がどこへでもつながっているわけではなく、しかも数が少ない
日本の感覚で方向を頼りに走ってもたどりつけない事が多々ある。
自転車で走れるのは自転車道と街の道路だけなので
道路サインの標識の方向と実際に進む方向とは異なることもよくある。
なのでドイツを走るにはちょっとしたコツが必要だ。
このようなことが良く分かっていなかったので
今まで目的地へ行くのにすごく時間がかかっていた。
道路事情が分かってきて、分岐点のポイントでは、必ず確認して走るようにした。
道を訪ねた人の中には良くわかっていない人も多いので
また、どうやって行くのか(自転車で)もしっかり話さないと
アウトバーンの方向を言われて引き返す羽目になる。
遠い場所を指すよりも近い距離の場所を聞いていったほうが良いようだ。
途中で道を聞いた自転車乗りの人はイスタンブール(トルコ)から来たと言っていた。
自分には見分けがつかないが、どうやら自転車で走っている人は外国人も多いようだ。
今日は天気も良く目的地まで短い距離なので、また順調に走れているので
途中の街で昼食を取ることにする。
カフェでビールを飲みながら昼食、少し旅にも余裕がでてきてホッとする瞬間。
今日は先日カールスルーエでお会いした松田さんお勧めのシュヴァルツヴァルト(黒い森)の麓にある
ゲンゲンバッハの農家民宿を体験しようと思う。
日本でもグリーンツーリズムといって農家体験して宿泊するものがあるが
日本では受け入れ側の負担が大きくなってしまいがちで、事業として存続させるには
なかなか難しい現状だそうだ。
ちょうど今日の日本のニュースで、農林水産省が自らの事業仕分けで
農家が営む民宿など都市と農村の交流を支援する「食と地域の交流促進対策交付金」を
廃止したと発表があった。
細かい事情もあるのかも知れないが、自分としては日本の場合、
このような事業はまだまだ模索段階でなかなか難しいと思うし、
日本にはこのような文化がまだ成熟していない。
だからこそ、国や行政の支援が必要だと思う。
日本のエコロジー文化を育てるために国がこのような事にもっとお金を使うべきだ。
目先のことだけでなく、もっと先をみて考えて欲しいと思う。
そのようなわけでヨーロッパの農家民宿とやらを体験しようと思う。
13時ごろ目的地のゲンゲンバッハに到着。
松田さんから直接予約が難しいようであれば
街にはツアーインフォメーションがあるのでそこで聞いてみるといいと言われていたので
インフォメーションを探す。
インフォメーションのスタッフはとてもよい感じで対応してくれた。
松田さんから事前情報をいただいていたので
また松田さんから紹介してもらったと話すと
スタッフも察してくれたようで予約の電話をかけてくれた。
現地に行くには自転車で30分程だそうだ。山の中と思っていたので
アップダウンは無いかと聞くとたいした事はないと言われ出発。
そんなはずが無い、やっぱり山の中だ、ドイツ人は自転車に乗りなれているので
これぐらいの道は、なんて無いのだと思う、しかし日本ではなかなか自転車では行かないようなところだ。
息をきらして丘陵地に佇むGmeiner家の農家民宿に到着。
ドイツでは農家民宿の事をバウエルンホフ(Bauernhof)と呼ぶ
ひとつの大きな家・部屋を家族でかり余暇を数日間過ごすのだそうだ
小さな子供づれの家族だと、子どもが騒ぎゆっくりできないので
このような場所で周りに気兼ねなく過ごす家族も多いらしい。
ちなみに食事は自炊が基本だそうだ。
施設提供側も宿泊施設を提供するだけで
日本のように何か特別プランを用意することは少ないらしい
(地域によってはいろんなプランを用意しているところもある)
干渉せず好きなように時間を使ってもらうのがドイツ流。
ただし、ドイツの農家民宿のポイントは、触れる動物がいるかどうかが大きいらしい。
てっきり、古い農家を改築したものかと思っていたが
建物は新し建てられたもののようで設備や内装も大変きれいに整えられている。
一戸建ての建物は1フロワー毎に使用できるように区切られ
3階建てで3組の家族が宿泊できるようになっている。
中身も広くリビングキッチンだけで50平米ぐらいありそうだ
そのほかに寝室が3部屋・トイレ・シャワーがある
キッチンも立派な設備が揃っていて家族で料理が楽しめそうだ。
これだけの設備で1泊 約70ユーロ
1泊しか泊まらない人はなかなかいないそうだが(笑)
そこは状況を説明し分かってもらった。(たぶん・・・)
敷地内にはさまざまな動物や簡単な遊具などがあり、子どもたちも十分楽しめそうだ。
WiFiまで完備されていたのには、驚かされた。
今日は自分の家より広い部屋で一人泊まることにする。
食事は基本的には自炊だが状況を説明し食事の手配をしてもらった。
夕方Gmeiner家のお父さんが帰ってきた。
いろいろ話しをしているとお父さんは自転車が好きでレースなんかにも出ているらしい
「私のバイクを見るか」といわれガレージへ
たくさんのバイクがあった。
お父さん自慢のバイクはカーボン製、超軽量タイプだった。
自分でカスタムするのも好きだそうだ。
パーツはシマノが良いと言っていた。
この二人乗り自転車はお父さんが作ったらしい!!
お父さんはメカマニアだった。
何でも仕事はロボットエンジニアだそうだ
なるほど、うなずける。
午後8時 夕食
Gmeiner家の夕食に囲んでもらった。
昨日Gmeinerさんの娘さんの誕生日だったらしく
両家のおじいちゃんおばあちゃんも来ていて
にぎやかな夕食を一緒にいただいた。
とても良い時間だった。
フランス トラムの街 ストラスブール
ストラスブールから車で40分の所にある街Barr
ここから列車に乗ってDorisheimへ(20分)
Dorisheimからストラスブールへ自転車で戻る(30Km)
自転車で2時間程度走るとストラスブールだ
途中でパン屋を見つけ朝食&昼食をかねてパンを買い店先で食べる。
フランスのパンはなかなか美味しい。
カナダ人ガイさんのおかげでだいぶん道の走り方が分かってきた。
途中でお姉さんに道を聞いたら反対方向だといわれ
でも怪しかったのでもう一度他のおじさんに聞いた
やっぱり自分が行っていた方向で良かった。
どうも、自転車でいくか車で行くかでも異なるようだ。
何度か引き返しやっと昼頃到着。
ホテルを探す。
ストラスブールは都市なのでどこも結構な値段がする。
駅近くて値段も比較的リーズナブルなホテルを見つける。
カウンターのお姉さんは
今日は自分が最後の部屋だと言っていた。ぎりぎりセーフ、ラッキだった!!
今夜の宿を押さえ
市内を見て回る。
ストラスブールはトラム(路面電車)が発達した街だ。
この便利なトラムのおかげで
市内に入る車の数を規制し交通渋滞などを防いでいるそうだ。
また車が少ないので環境にも配慮されている。
今日はエコロジーツアー以外にも教会や運河を見て回る。
とても大きな教会だった。
今回の旅で初めて観光を行った。
街は平日にも関わらず観光客で溢れていた。
帰りにスーパーマーケットによった
フランスでもビオ食品は盛んのようだ品数も豊富
人が並んで美味しそうなパンやがあったので夕食を並んで購入
ホテルに戻り今日一日をパソコンで記録しようと思ったが
コンセントはあるものの電気がきていない!!
オーシェット!!
カナダ人 強ししし!! ヨーロッパ自転車の旅
今日はドイツ・カールスルーエからフランス・ストラスブールを目指す。走行距離約120Km
自分のペースでは二日ぐらいかかると思う。外はあいにくの雨
街から出るのが一苦労だった。迷いながらも何とか脱出しライン川沿いのルートにでる。
ライン川沿いといっても、いくつかの川や森の中を抜ける感じだ
走っているとサイクリングのおじさんに出会った。
どうやら同じストラスブールを目指しているそうで
「一緒に来るか」と言われたので、ついていくことにする。
おじさんは半ズボンにぼろぼろのセータ・・・
雨が降り出すとビニール袋に穴を開けたものをかぶりレインコートにしている・・・
ワイルドだ!!
荷物も荷台に少しだけ載せ、ビニールをかぶせているので、
見た感じ、こういっちゃ悪いが浮浪者の大男といった感じだ。
しかしこのおじさん道にほとんど迷うことなく
迷ったとしてもすぐに軌道修正し的確に走る。
おかげで今日はかなり距離を走れそうだ。
おじさんは水も補給せずガンガン走る。
おじさんのバイクはタイヤも大きく太いのでいいが
こっちはミニベロでタイヤも小さく細いので砂利道やぬかるんだ道ではハンドルをとられ
なかなかうまく走れない。
おまけに今日はかなりの向かい風だ。
時折、雨も降り、天気も悪い。
だがおじさんに負けるわけにはいかないので、どっちが根を上げるか根競べ!!
おしりが痛い・・・
おじさんと出会って3時間ぐらい走った14時ごろ、
おじさんが「のどか乾かないか」と
誘われるがまま休憩、昼食にする。
昼食の場所を探すにしても、道に迷ったにしても、
おじさんは英語ができるので難なくこなしていく
英語が出来ればと実感する・・・
昼食時におじさんと話しをすると、
おじさんは3日前にフランクフルとに来たカナダ人だった。
名前はガイさん、んーなんか似ている・・・
ドイツに来る前に、ハノイから上海に北上してから来たと言っていた。
やっぱり只者ではなかった・・・
今は仕事の休みを利用して一人旅に来ているとのこと
お昼はビールにポークステーキ・ポテトを食べた。
カナダ人の主食は何かと聞くと「ステーキだ」と言っていた。
昼食後再び走り出す。
ライン川を渡し舟でわたりフランス入りする
ガイさんは「ドイツよりフランスがいいぞ」と言っていた。
フランスは華やかな印象を受けた。ドイツも好きだがフランスも良い。
川を渡るだけでこんなに街が違うのかと驚いた。
フランスは花がたくさんあり、
家も赤茶色の屋根が多く明るい色したメルヘンチックな家が多かった
このペースで行くとストラスブールまで今日中に着けそうだ。
向かい風が強いのでおじさんが「自分の後ろにぴったりくっ付いて走れという」
こうすると後ろの人は風の抵抗が無くなり楽に走れる。
二人で交互に交代しながら進む。
16時、あとストラスブールまで20Kmの標識
しかし中々つかない、120Kmはかなり遠い。
道に迷う・・・
10kmぐらいロスしてしまった・・・
かなり強い雨が降ってきた
小屋を見つけたので雨宿り
しばらくするとフランス人らしき自転車の兄ちゃんも入ってきた。
おじさんと英語で何やらやりとり、早すぎてよく分からない・・・
雨が一向に止まないので小雨になったところで出発
ガイさんはサインを目印にバンバン走っていく。
後ろから、さっきのフランス人の兄ちゃんがやってきた。
あと少しなのでストラスブールまで案内してくれるそうだ。
18:30分 ストラスブールに到着
二人で宿を探す。
ホテルを見つけ早速交渉。
いっぱいであった。
ガイさんはホテルのインタネットを借りて
ストラスブールを検索する。しかしなかなか見つからない。
ネットより実際足で探した方が見つかることが多いと事前情報で聞いていたが
ガイさんに細かなニュアンスは伝わらないし
これからの時間だとどうなるかわからないので
旅の猛者に委ねる事にした。
二人とも雨とドロでドブねずみの様ないでたち
ホテルのスタッフにも近くのホテルに電話してもらうがどこもいっぱいだった。
仕方がないのでネットで空きが唯一あったヒルトンホテルに向かう。
一人330ユーロだ。仕方がない・・・
ホテルへ着くとネットで空きが合ったのに関わらずいっぱいだと断られる。
ガイさんもかなり怒ってスタッフに交渉しているが無理のようだ・・・
このいでたちじゃ仕方がない・・・
しょうがないのでヒルトンでインタネットを借りまた検索・・・
この場所からかなり遠くまでいけば空室があるようだ
40Kmも離れている・・・
ホテルに自転車を積めるタクシーを呼んでもらい高速を使って移動する
タクシー代100ユーロ。30~40分後到着。
宿代をガイさんがカードで立替予約したので
タクシー代は自分が払う。
タクシーの兄ちゃんがメータを見せ130ユーロだと言ったので仕方がなく支払う。
支払った後ガいさんがいくら払ったかと聞いてきたので130ユーロだと言う。
ガイさんはさっきまでタクシーの兄ちゃんとフレンドリーに話していたのに
ガイさんは話しが違うと運転手に怒り出した。
ホテルで電話で呼んだときに「100ユーロだ」と言ったのにおかしいと言って引き下がらない
運転手は雨の中、自転車まで運んだのにそれは無いだろうと言っている。
自分はタクシーだからしょうがないと思ったが
おじさんは一歩も引かない・・・
宿の主人も加わり、タクシー会社へ電話することに・・・
数分やり取り・・・
運転手も観念したようで「これでお互いさまだ」と言って
自分に20ユーロ手渡した。
運転手は捨て台詞を吐いて帰っていった・・・
タフ・ガイさんの勝ちである。
時間は22:00
今日の夕飯は宿で買えるビールのみ
今日は1日長距離を走り、トラブルもあり疲れたが
服もドロでドカドカなので洗濯してから消灯・・・
今日はヘビーな一日だった・・・